みらい議会みらい議会

衛星じゃない物体にもルールを広げるのは良いと思う一方、宇宙葬みたいな“サービス失敗”まで税金で補償するのは違和感。第三者被害は保険必須+国益案件だけ国が一部支えるのがいい。

期待&懸念

期待&懸念

一般的な関心・一般市民

👫インタビューを受けた人

宇宙関連法制度に関心を持つ一般市民として、法改正の方向性は評価しつつ、公的補償の線引きや税金投入の妥当性に強い関心がある。

💬主な意見

意見1

サービス失敗は公的補償の対象外に

ロケット本体や第三者被害の補償はあり得ても、宇宙葬の成否や遺骨紛失などサービス損失まで税金で面倒を見るのは妥当でない。

元の回答を見る
意見2

第三者被害は保険必須、税金は限定的に

第三者被害は事業者側の保険加入を必須にし、税金投入があるとしても国益に関わらない打上げではごく一部にとどめたい。

元の回答を見る
意見3

国益の基準は研究・技術獲得、10年ごと見直し

国益は宇宙開発・研究など技術面まで。宇宙葬や旅行は国益扱いしにくい。制度は後回しにせず作り、10年ごとに予算と技術・安全の更新を点検。

元の回答を見る

🎤すべての会話ログ

本日は「ロケットの打上げルールを見直して、日本の宇宙産業を強化するための法律(人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律案)」について、率直なお考えを伺えればと思います。まず、この法案にどういう立場で関わっていますか。(1つ選択)

関心のある一般の方

ありがとうございます。では、この法案(衛星の打上げ・管理に関する制度の改正)について、現時点でどの程度ご存知ですか。(1つ選択)

断片的に聞いたことがある程度

ありがとうございます。前提をそろえるために要点だけ共有しますね。 この法改正は、①人工衛星を載せないロケットの試験打上げも許可の対象に含める、②そうした打上げでも事故時の政府補償を適用できるようにする、③宇宙葬カプセルのような“人工衛星に当たらない物体”のルールも整えて宇宙ごみ対策につなげる、という内容です。 この改正について、全体としてどのように評価していますか。

一部評価している

「一部評価している」とのこと、ありがとうございます。 まず、その評価されている部分は、この改正のどのあたりですか?

人工衛星に当たらない物体へのルール拡大は良いが、例えば墜落した場合、失敗した場合はどこまで補償を拡大するのか? 例えば宇宙葬とした場合、個人の遺骨がそのまま空中で爆破するか、海洋への墜落になるか、成層圏で燃え尽きるなどになるかと思います。 宇宙葬の成功が「地球の引力脱出」 だった場合、上記の失敗は達成されないどころか遺骨は消えてしまいます。 これに対しても税金を費やすのか?

ご懸念、とても具体的で分かりやすいです。 一点だけ補足すると、この法案で広げようとしている「政府補償」は、基本的に打上げ等で第三者(周辺住民や船舶・建物など)に損害が出た場合の賠償を国がカバーし得る枠組みで、サービスの「失敗」(宇宙葬が成立しない/遺骨が失われる等)そのものを補償する話とは少し性格が違います。 そのうえで伺いたいのですが、いま一番気になっているのは「税金でどこまで補償対象にするのか」という点で合っていますか?

合っています。

承知しました。では、その「税金でどこまで補償対象にするか」について、どんな線引きだと納得感が高いですか?

ロケットそのものの一部保障はあったとしても、サービスに対する保証は一切行わないのが妥当。 例えば失敗による遺骨紛失で数千万円の賠償が行われた場合、それに対する保証は無し。

線引きとして「第三者被害(安全・物損など)への補償はあり得るが、宇宙葬などサービスの成否・遺骨紛失のような“サービス側の損失”は一切対象外が妥当」というお考え、よく分かりました。 その前提で伺いますが、政府補償を“第三者被害に限る”としても、上限額(現行の枠組みだと最大3,500億円の上限が設定されています)については、どのくらいが適切だと感じますか?

先に「第三者被害に限る」の解説をお願いします。

承知しました。 ここでいう「第三者被害に限る」というのは、打上げ事業者やサービス提供者(宇宙葬の事業者)ではなく、**その打上げに直接関わっていない周囲の人・物に出た損害**を対象にする、という意味です。たとえば、打上げの失敗で破片が落ちて**近隣の家屋・車・船舶を壊した**、**けが人が出た**、漁業などに実害が出た、といったケースです。 一方で、宇宙葬サービスそのものが失敗して「引力脱出できなかった」「遺骨カプセルが燃え尽きた/紛失した」などの**顧客へのサービス品質・契約上の損失**は、一般には事業者が保険や契約で備える領域で、政府補償の趣旨とは切り分けて考える、という整理になります。 この整理を踏まえて伺いたいのですが、第三者被害の中でも、政府補償の対象に入れるべきだと思うのは「人身被害」と「物的損害」のどちらに近いですか?

第三者被害に関しては、サービス側などが加入する保険 (必須) によって積み立てが妥当。 ただし全額を保険で賄うのではなく税金投入もありだが、税金による補償は国益にかかわらないロケット打ち上げに関してはごく一部までがいい。

整理すると、第三者被害はまず事業者側の保険を必須にしつつ、税金での補償は「国益に関わる打上げ」を中心に限定すべき、というお考えですね。 その「国益に関わる打上げ」と「そうでない打上げ」を分けるとしたら、どんな基準だと納得感がありますか?

宇宙開発、研究までで、宇宙葬や宇宙旅行はとりあえず国益とは考えない。 あくまでも技術的な観点にのみ。 もちろん、旅行やエンタメなどによる打ち上げが沢山行われることで技術的知見が蓄えられるのは分かるが、そこまで国費投入となるなら遊園地運営にも国費投入しろって言われかねないよね。

基準を「宇宙開発・研究(技術の獲得)」までに絞り、宇宙葬や宇宙旅行のようなエンタメ寄りは国益としては扱いにくい、という線引きですね。たしかに“どこまで公的に支えるか”の説明責任が重くなりそうです。 ここまでのお話を踏まえて伺います。この法案の制度設計をする人に、何か一つ伝えるとしたら、どんな点を伝えたいですか?

日本人らしい 「よくわからないものは後回し」 「将来が見えないから後回し」 にしないで欲しい。 とりあえず制度設計をしたうえで、その制度を柔軟に改正できる (かと言って暴走も抑えられないとだめ) 様にして欲しい。 たとえば今現在の世界情勢とかんがみて妥当だったものでも、10 年後に妥当とは限らないですよね。 だから、なんなら10年ごとの見直しを必須ぐらいの条件を入れてもいいぐらい。

お考え、とても筋が通っています。特に「後回しにせず制度を作る」一方で「将来変わる前提で、定期的に見直せる仕組みを最初から組み込む」という点は、運用の現実にも合いそうです。 最後に一点だけ伺わせてください。もし「10年ごとの見直し」を入れる場合、その見直しで必ずチェックすべきだと思う項目は何ですか?

予算とそのときに既に一般的になった技術を取り入れるかどうか、以前は危険だったが将来は安全 (例えば固形リチウムイオンが一般的になってれば大量に積んでもいいんじゃないのか?など) なったものの利用など。

ありがとうございます。定期見直しの項目として「予算(公的負担の妥当性)」と「その時点で一般化した技術・安全性のアップデートを制度に反映するか」が重要、ということですね。 ここまでで主要な論点は十分伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただきありがとうございました。伺った内容をもとに、インタビューの要点をレポート案にまとめました。ご確認ください。