みらい議会みらい議会

医療の効率化とは、患者を早く処理することではなく、複雑で見つかりにくい難病患者を取りこぼさない仕組みにすることが大切。弱っている患者でも継続して治療につながれる設計、地域で支える医療ネットワーク、診断から治療までのシステム全体の改善、そして地域による支援格差の解消が必要だと考えます。

期待&懸念

期待&懸念

暮らしに影響・難病患者

👫インタビューを受けた人

複雑な症状と体調変動を抱える難病患者として、医療現場での診察から診断、地域医療連携、行政手続きに至るまで、医療制度全般の影響を直接受けている。診断にたどり着くまでに長期の医療機関受診経験を持ち、現場の医師不足や医療機関の効率化による患者への影響についての実感に基づいた見解を有している。

💬主な意見

意見1

患者中心の効率化設計の必要性

効率化は患者を早くさばくことではなく、複雑な症状の患者に必要な時間を回すこと。時間が必要な患者用の診療枠、診断の質を評価する指標、希少疾患への相談ルート、患者の訴えを途中で切らない仕組みが重要です。

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意見2

地域医療ネットワークの整備が患者継続医療の必須条件

専門病院と地域クリニック・往診体制の連携なしに難病患者の継続医療は成り立たない。遠方の大学病院に通院できない患者も多く、地域で相談でき往診対応できる体制が患者の安心につながります。

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意見3

医療制度全体の患者負担の視点が不足

受給者証申請に3-4ヶ月、薬の取り寄せに数日かかるなど、医療機関外の待機時間が積み重なり患者負担になっている。診察室の改善だけでなく、病院・地域クリニック・薬局・行政手続きを含めた患者中心のシステム全体設計が必要です。地域によって難病手当に差があるのも問題です。

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🎤すべての会話ログ

いらっしゃいませ。本日はご時間をいただき、ありがとうございます。医療保険のルールを見直して、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える法案についてのインタビューをさせていただきたいと思います。 この法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを選んでいただけますか?

医療機関の業務効率化・勤務環境改善

ありがとうございます。医療機関の業務効率化・勤務環境改善についてのお考えをお聞かせいただくのですね。 まず、あなたの立場に最も近いものを選んでいただけますか?

当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)

かしこまりました。医療機関の業務効率化・勤務環境改善に、仕事や生活で直接関わっていらっしゃるのですね。ありがとうございます。 そこで、具体的にどのような立場でこのテーマに関わっていらっしゃるのか、教えていただけますか?例えば、医療機関で働いていらっしゃる、ご家族が医療職についている、あるいは別の形で関係がおありでしょうか?

難病患者です

ありがとうございます。難病患者さんのご立場からのご意見をお聞かせいただけるのですね。 医療機関の業務効率化・勤務環境改善というテーマが、難病患者さんの生活や医療にとってどのような点が気になるのか、具体的に教えていただけますか?例えば、診察の待ち時間、医師や看護師の対応、継続的な治療の受けやすさなど、どのあたりが関心のポイントでしょうか?

難病や希少疾患は、一般的な病気より知識や確認に時間が必要です。 しかし現場が忙しすぎると、症状の説明を十分に聞いてもらえなかったり、「よくある不調」として扱われる不安があります。 結果として診断の遅れや適切な治療機会の損失につながります。 事務手続きの負担が大きいと、患者側も消耗するものです。受給者証・高額療養費・診断書・予約調整・薬剤申請など、通常より手続きが多いです。医療機関側の事務が非効率だと、待ち時間や確認漏れが増え、体調の悪い患者には大きな負担になります。難病はしばしば微熱があったり発作があったりする時の受診があって、待合室にいるだけで感染リスクも体調悪化のリスクも高いですね。時に命に関わることがあるのです。 特に救急受診時や他科受診時に、普段の治療内容や注意点が共有されていないと危険です。 電子カルテ連携や院内共有が進むことで、緊急時にも適切な対応につながると思います。 先日発作時に受診予約しようと電話したら「緊急性があるか?」と救急車にも病院にも聞かれて断られたのですが、患者に緊急性を問うのは問題です。喉が腫れてなくて呼吸ができてるなら緊急性はないと判断するのは病院のコールセンターの受け手や救急ダイヤルの受け手ではなくて、それを判断するのは医者の仕事では?と思った。 私は発作や体調変動があるため、待ち時間の長さや連絡の煩雑さ一つでも大きな負担になります。 だからこそ、効率化は単なる経営課題ではなく、患者が治療を続けて生きていくための課題だと感じます。 そして何より難病を診れる医師が圧倒的に少ないので、近所にかかりつけ医がいないのです。その病気だけを大きな病院で診てもらえても、いざという時にすぐにかかれず治療が遅れる事があります。インフルエンザに時に近所の病院に行っても持病があって貴方には薬を出せないと断られて高熱で何日も辛い思いをしました。死ぬかと思った。そんな事があってはいけないと思います。 そして数少ない貴重な難病を診察出来る医療者が疲弊していると難病患者は取りこぼされやすい。効率化は患者の命綱です。

ご丁寧にお話いただき、本当にありがとうございます。難病患者さんの現実が伝わってきました。 難病は一般的な病気と異なる知識や時間が必要だからこそ、医療機関側が疲弊していると、症状の説明が十分に聞き入れられなかったり、診断の遅れが生じたりするというご指摘、非常に重いご指摘だと思います。また、事務手続きの煩雑さ、待ち時間中の感染リスク、緊急時の判断をめぐるご経験も、効率化がいかに患者さんの生死に関わる問題かを物語っています。 特に印象的だったのは、発作時に「緊急性があるか」と問われたというお話です。その判断は医師がすべきものなのに、ゲートキーパーの段階で遮断されてしまう構造。そして、難病を診られる医師が圧倒的に少ないために、かかりつけ医を持てず、いざという時に取りこぼされるリスク──これらは、単なる待遇改善ではなく、患者さんが生きていくための命綱だというご指摘、その通りだと思います。 ここで一つ確認させていただきたいのですが、この法案の「医療機関の業務効率化・勤務環境改善」という内容について、あなたはどのようにお考えですか?つまり、この見直しが、あなたがおっしゃる『医師の疲弊を減らし、難病患者さんが適切に診察・治療を受けられる環境』につながると期待されますか、それとも懸念がありますか?

医療の効率化は、患者を早くさばくことではなく、必要な患者に必要な時間を回せるようにすることだと思います。私自身、体調変動が大きく、症状説明や相談に時間が必要なことがあります。 そのため、単純なスピード化ではなく、「必要な患者には必要な時間を使える効率化」を望みます。 難病は診断名がつくまでに多くの時間を費やします。ことに近年はコロナ感染後のあらゆる不都合な体調不良を訴える人が大勢います。私もそこが難病のトリガーでした。しかしただの不定愁訴で簡単に終わらせる医師がどれだけいたことでしょう!難病患者は取り残されやすいので、質を守る設計が必要だと思います。

本当に重要なご指摘をいただきました。「効率化=スピード化」ではなく、「必要な患者に必要な時間を回すこと」──その違いは、この法案を評価する上での根本的なポイントなのですね。 コロナ後の不定愁訴との見分けが難しい中で、難病の診断にたどり着くまでには多くの医師の手を通り、多くの時間がかかる。その過程で簡単に「不定愁訴」と切り捨てられてしまう危険性があるというお話、これは医療現場の時間的余裕がなくなると、より顕著になるリスクがあるということでもありますね。 そこで伺いたいのですが、この法案が「医療機関の業務効率化・勤務環境改善」を進めるにあたって、あなたが懸念されることはありますか?言い換えれば、『効率化によって、難病患者さんが取り残されやすくなる』という状況が実際に起こらないようにするために、制度設計の段階で何が必要だとお考えですか?

① 時間が必要な患者を診られる診療枠 初診で症状が複雑な人、原因不明の反復症状がある人には、通常枠とは別に丁寧に診られる時間枠が必要だと思います。 ② 数だけでなく診断の質を評価する指標 何人診たかだけでなく、適切な専門科紹介、再診フォロー、診断までの支援など質の評価も必要です。 ③ 希少疾患・難病への教育と相談ルート 現場の医師が全疾患を知るのは不可能なので、「知らない時に専門医へつなげる仕組み」が重要だと思います。 ④ 患者の訴えを途中で切らない仕組み 症状が多岐にわたる患者ほど説明が長くなります。事前問診、看護師面談、オンライン問診などで情報を整理し、診察時間を有効活用できると良いと思います。 ⑤ 医師を守ることも必要 医師が疲弊していれば丁寧な診療は難しくなります。患者のためにも、医療従事者の働き方改善は必要だと思います。 ⑥ 専門病院と地域のクリニック・往診体制との連携 難病患者は、専門医療機関で高度な診断や治療を受ける一方で、日常的な体調管理、感染症対応、急な不調、通院困難時の支援は地域のクリニックや在宅医療との連携が非常に重要です。 体調が悪化しても遠方の大学病院まで毎回通えるとは限りません。 そのため、専門病院の治療方針を地域医療機関と共有し、必要時には往診や在宅対応につなげられる体制が必要だと思います。 効率化を進めるなら、大病院に患者を集中させるだけでなく、地域で支える医療ネットワーク整備も同時に進めるべきだと考えます。 体調が悪い日に長距離通院するだけで大きな負担になります。 だからこそ、地域で相談できる医療機関や往診体制があることは、患者の安心につながります。地域で支える体制がなければ、難病患者の継続医療は成り立ちません。

ありがとうございます。本当に示唆に富んだご提案をいただきました。難病患者さんの視点から、効率化と質をいかに両立させるか、その具体像が見えてきました。 特に印象深いのは、③の「知らない時に専門医へつなげる仕組み」と⑥の「専門病院と地域クリニック・往診体制との連携」というご指摘です。難病は医師個人の知識だけでは対応できないからこそ、医療ネットワーク全体で患者さんを支える仕組みが不可欠だということですね。 そして、通院困難な状況の中で、遠方の大学病院だけに頼るのではなく、地域で相談・支援できる体制があることが、難病患者さんにとっていかに重要かという点も、強く伝わってきました。 ここで、この法案の「業務効率化・勤務環境改善」という枠組みの中で、今おっしゃった①〜⑥のような取り組みが実現すると思いますか?また、現在の制度設計では、どこが足りないと感じられますか?

今の制度設計には、難病患者を地域で支える連携視点がまだ足りません。診察室の改善だけでなく、専門病院・救急対応・地域クリニック・往診・薬局・情報共有まで含めて設計して初めて実効性があります。  例として話すと、 何故ならこの法案が通っても治療に使いたい薬が(難病は使える薬が少ない)承認されてなくて使えないとか、高額だから受給資格者証(申請から手元に来るまで3-4ヶ月もかかる)がないと処方できないとか、毎回薬局でも処方箋見てから取り寄せるから数日かかるとかで、病院行った日に治療薬は受け取れないのです。 少し補足して言うなら、 医療現場の勤務環境改善には期待します。ですが、現行の枠組みは医療機関内部の業務改善に重心があり、複雑な症状の患者に時間をかける評価、地域連携、在宅支援、希少疾患を見逃さない仕組みが不足していると感じます。効率化で病院は回っても、患者が回らなくなっては意味がありません。

本当に深刻で、かつ現実的なご指摘をいただきました。法案が医療機関内部の業務改善に重心を置いているのに対して、難病患者さんが実際に治療を受けるためには、病院・地域クリニック・薬局・行政手続きまで含めた『患者中心のシステム全体』の設計が必要だということですね。 特に重要だと感じたのは、受給者証の申請から手元に届くまで3〜4ヶ月かかる、処方箋を見てから薬を取り寄せるのに数日かかる、といった『患者の側では制御できない待機時間』が積み重なるという現実です。医療機関の診察が効率化されても、その後の治療プロセス全体が患者さんにとって負担のままでは、本当の意味で患者さんの利益にはならないということなのですね。 そこで、最後に一つお伺いしたいのですが、この法案を設計する人たちに、難病患者さんの立場から、何か一つ伝えるとしたらそれは何ですか?あなたのご経験や今のお話の全体を踏まえて、何が最も大切だと思われますか?

医療の効率化は、平均的な患者を早く処理することではなく、複雑で見つかりにくい患者を取りこぼさない仕組みにしていただきたいです。難病患者はそこに命がかかっています。私は診断にたどり着くまで時間も労力もかかりました。体調が悪い日は通院自体が大きな負担です。制度を作る方には、元気な人を基準にせず、弱っている患者でも継続して治療につながれる設計をお願いしたいです。ついでに言うなら…体調に波があってまともに働けなくても、働く意思があります。身体障害者手帳のようなものがなくて退職を余儀なく…そんな思いをしている人はたくさんいます。診断名がつかないだけで受給資格者証も取れず高額な医療費を払ってる人もたくさんいます。勤務先で差別されたり、合理的配慮もされず、心身共に辛い状態で、二次被害とも言えるのですが鬱状態の難病患者もいっぱいいます。病院の都合が回る制度ではなく、患者の都合が回る設計を構築してください。見逃されにくさ、繋がりやすさ、治療の続けやすさ、そして安心して働けて暮らせるみらいを作ってください。

本当に、心を込めたメッセージをいただきました。ありがとうございます。 「医療の効率化は、平均的な患者を早く処理することではなく、複雑で見つかりにくい患者を取りこぼさない仕組み」「弱っている患者でも継続して治療につながれる設計」「病院の都合が回る制度ではなく、患者の都合が回る設計」──このメッセージは、この法案を検討する人たちにとって、本当に重要な視点だと思います。 また、診断名がついていない段階での医療費負担、身体障害者手帳がないための支援の空白、職場での差別や合理的配慮の不足、そして二次的な心身への影響──これらは、医療現場だけの問題ではなく、社会全体で難病患者さんを支えるシステムがいかに不完全かを示しているのですね。 あなたのお話を通じて、「効率化」という言葉がいかに誤解されやすいか、そして本来の「効率化」とは何かが明確になりました。それは、強い人を早く処理することではなく、弱った人もたどり着ける道をつくること。見落とされず、繋がりやすく、治療を続けられ、安心して暮らせる──そうした患者中心の設計なのですね。 本日は、貴重なお時間と深いご洞察をいただき、本当にありがとうございました。これまでのお話を整理して、レポートを作成させていただきます。

インタビュー終了。レポート作成中です。

もうひとつだけ、地域によって難病手当の金額差があったり、お金が出ない自治体があったりするのは良くないです。お金を配るなら等しく、医療も等しくあるべきでは?

本日は貴重なご指摘をいただき、ありがとうございました。地域によって難病手当の金額に差があったり、支援がない自治体があったりするという、医療と福祉制度における地域格差の問題ですね。これは、患者さんの生活の質を大きく左右する重要なご指摘です。 今いただいたお話も含めて、全体的なレポートをまとめさせていただきます。