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実際のインタビュー

デジタル教科書を正式に認めるための法案
期待&懸念

期待&懸念

一般的な関心・一般市民

2026年3月28日 19:53

インタビューの分量1579文字

🎤すべての会話ログ

本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることやご経験を伺えればと思います。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

一般市民として関心がある

ありがとうございます。一般市民の立場で関心を持たれているのですね。 この法案(デジタル教科書を正式な教科書として認める)について、デジタル教科書そのものはどの程度ご存知ですか?

名前は聞いたことがある程度

ありがとうございます。「名前は聞いたことがある程度」なのですね。 紙の教科書とデジタル教科書を比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

なるほど、「場面によって使い分けが良い」と感じていらっしゃるのですね。 その“使い分けが良い”というのは、どんな場面をイメージしていますか?

重い教科書を毎日ランドセルで運ぶのは大変です。そこで、紙の教科書は学校に置いたままにして、タブレットなどのデジタル教科書だけを家に持ち帰る方式にしてはどうでしょうか。 担当教師がその日に学習したページをタブレットに反映させることで、生徒は帰宅後にそのページを復習できます。また、病気や家庭の事情、不登校などで欠席した生徒も、タブレットを確認すれば授業の進捗を把握できます。学校に来られない日でも、クラスの皆と同じペースで自宅学習を続けられるのは大きなメリットです。

具体的なイメージがはっきりしていて、とても分かりやすいです。教科書の重量の負担を減らしつつ、欠席時の学習の遅れも埋められる、という期待があるのですね。 いま挙げてくださった中で、特に「欠席した生徒が授業の進捗を把握できる」ことについて、実際に身近なところで困りごとを見聞きした経験はありますか?

私は中学生の頃、不登校でした。当時は毎日、クラスの誰かが先生に頼まれて自宅までプリントや学習範囲を届けに来てくれていました。クラスメイトに面倒をかけてしまっていることへの申し訳なさで、いっぱいでした。 プリントやお知らせをPDFで共有してもらえれば、自宅やコンビニで印刷できます。わざわざ届けに来てもらう必要もなくなるはずです。 また、小学生の頃は、インフルエンザにかかると必ず1週間は休まなければならず、それだけで勉強があっという間に分からなくなり、追いつくのが大変でした。1週間の休みの後半はほぼ回復していることが多いので、その期間に自宅で学習できていれば、授業に置いていかれずに済んだかもしれません。

それはつらい経験でしたね…。不登校のときに「届けてもらう側」になることで、勉強面だけでなく気持ちの負担も大きかったのだと伝わってきました。PDFなどで共有できれば、その“申し訳なさ”が減る、という感覚もすごく具体的です。 今のようにデジタル教科書やPDFで学校の資料が共有されるようになった場合、あなたの当時の状況だと「ここまで共有されていたら助かった」と思う情報は、どんなものですか?

具体的には、授業で先生が口頭で補足した説明のメモや板書の写真など、教科書やプリントには載っていないけれど授業を受けた人だけが知っている情報です。プリントや範囲が届いても、「どう説明されたか」が分からないと、独学で追いつくのはかなり難しいはずです。 また、「今日ここまで進んだ」という進捗情報だけでなく、「次回はここから始まる」という予告があると、欠席明けに教室に戻るときの不安が少し和らいだかもしれません。

とても具体的で、欠席者が困るポイントが「教材そのもの」よりも「授業中に共有される文脈(補足説明・板書・次回予告)」にある、というお話が印象的です。教室に戻るときの不安まで含めて、情報の有無が効いてくるのですね。 では伺いたいのですが、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

健康面(目・姿勢・睡眠など)

健康面がいちばん気になるのですね(目・姿勢・睡眠など)。 その健康面の懸念は、具体的にどんな影響をイメージしていますか?

近視の進行

近視の進行が心配なのですね。 デジタル教科書を使う場面の中でも、特に近視が進みやすいのはどんな使い方だと思いますか?

特にリスクが高いと考えられる使い方は、画面を近い距離で長時間見続けることです。タブレットはスマホほど画面が小さくないとはいえ、机に置いて前傾みになると、目との距離が本より近くなりがちです。小学生なら1コマ45分、中学生なら1コマ50分、タブレットを見続けるのは目に悪いと思います。

ご懸念がとても具体的ですね。授業の時間の中で、前傾姿勢になって画面との距離が縮まり、結果として長時間・近距離で見続けてしまう――というイメージなのだと理解しました。 この法案でデジタル教科書が「正式な教科書」になった場合、学校側にどんな運用ルール(使う時間・姿勢・休憩など)が用意されていると安心できますか?

20〜20〜20ルール(20分使ったら20秒以上遠くを見る)の徹底と、画面との距離の明示(最低30cm以上)が基本として欲しいところです。また、照明環境の基準(暗い教室での長時間使用を禁じるなど)もあると安心です。 学年別の1日あたりの画面使用時間の目安が、学校と家庭で共有されることも重要です。授業中の累計時間と家庭での復習時間を合わせたトータルで考える視点が必要で、現状は授業だけで議論されがちです。 タブレットを机の上に平置きせず立てて使うこと、または専用スタンドの使用を推奨するルールがあると良いと思います。 授業の間の休み時間には意識的に外を見る・外に出ることを促す仕組み、つまり休み時間のタブレット使用を制限するルールも、近視対策として有効です。

具体的なルール案まで考えていらして、とても現実的ですね。授業中だけでなく、家庭学習も含めた「1日の総量」で管理する発想が大事、という点も印象に残りました。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

端末・通信トラブル対応

端末・通信トラブル対応がハードルになりそう、ということですね。 その「トラブル対応」で特に現場が大変になりそうだと感じるのは、どんな種類のトラブルですか?

端末の故障

端末の故障が特に大変になりそう、ということですね。 端末が故障したとき、授業や家庭学習を止めないために「学校に最低限これが用意されていてほしい」と思う対応策はどんなものですか?

アプリにして、親の端末でもログインできるようにする。 学校には予備の端末を用意しておく。

ありがとうございます。端末故障が起きても学びを止めないために、「保護者端末でもログインできる設計」と「学校側の予備端末」が必要、ということですね。 では最後に、デジタル教科書に関して制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?

「学校に来られない子どもを、制度の想定外にしないでください」 デジタル教科書の議論は、どうしても「教室にいる子どもをいかに効率よく教えるか」を中心に設計されがちです。でも、不登校や長期欠席の子どもにとって、デジタル化は単なる利便性の話ではなく、学びにアクセスできるかどうかの話です。 制度として導入するなら、「教室にいることを前提にしない設計」を最初から組み込んでほしい。後から不登校対応として付け足すのではなく、最初から当たり前の前提として。 それだけで、救われる子どもの数はかなり変わると思います。

大切なお話をありがとうございます。「教室にいることを前提にしない設計」を最初から制度に組み込んでほしい、というメッセージ、とても重みがあります。デジタル教科書が“便利”ではなく“アクセス”の問題になる、という視点も強く伝わりました。 ここまで伺った内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間を割いてお話しいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。ご確認いただき、事実関係やニュアンスの違いがあれば教えてください。

💬意見の要約

意見1

欠席時の学びのアクセスを前提に

不登校や長期欠席の子にとってデジタル化は利便性ではなく学習アクセスの問題。教室前提でなく最初から制度に組み込みたい。

意見2

授業の文脈も共有されると助かる

プリントだけでなく、口頭補足のメモや板書写真、次回予告など「授業を受けた人だけが知る情報」がないと追いつきにくい。

意見3

近視対策の運用ルールと故障時の備え

近距離・長時間視聴が不安。20-20-20、距離30cm、照明、総画面時間の共有、スタンド推奨、休み時間制限などが安心。故障時は親端末ログインや予備機が必要。