この法律のポイント
デジタルを含む教科書も「正式な教科書」として認める
この法律で、デジタルを含む教科書も、紙と同じ「正式な教科書」として認められるようになります。
小中学校では、デジタルを含む教科書を採択しても無償で配る
小中学校については、紙の教科書を採択した自治体・学校でも、デジタルを含む教科書を採択した自治体・学校でも、教科書が無料で配られる予定です。
動画や音声を教科書に載せる場合の著作権の扱いを整える
文章や写真だけでなく実演やレコードについても権利者の許諾なく掲載できるようにします。この際、新たに使われるコンテンツの権利者はお金(補償金)を受け取れるようになります。
この法律が必要な理由
みんながもう学習者用デジタル教科書を使っているから
英語は全国のほぼすべての小中学校に、算数・数学は約半分の小中学校に学習者用デジタル教科書が配られています。先生の6割以上が授業で学習者用デジタル教科書を使っており、使う人は毎年どんどん増えています。
でも今の決まりでは、学習者用デジタル教科書は正式な「教科書」ではないため、内容のチェックや無料で配る仕組みの対象外です。
デジタルを含む教科書を使うと勉強がわかりやすくなるから
学習者用デジタル教科書をよく使っている子は、「授業の内容がよくわかる」「自分から積極的に学んでいる」という割合が高いことがわかっています。1年間使い続けると、テストの点数が上がったという事例もあります。また、文字を大きくしたり、音声で読み上げてもらったりできるので、紙の教科書での勉強が難しいと感じている子にも役立ちます。
子どもたち自身がデジタルを含む教科書を求めているから
国が子どもたちに意見を聞いたところ、「デジタル技術を使った教科書がいい」という声が上がっています。
意見が分かれるところ
デジタル教科書は学力の向上に役立つの?
- デジタル教科書をよく使う子のテストの点が上がったという研究がある一方、難しい文章の読み取りや記憶の定着は紙が得意という研究もあり、効果については意見がわかれています。
目や体への影響は大丈夫?
- 専門家の意見:紙でもデジタルでも、長い時間ずっと近くで見続けることは避けた方がよく、今後更に周知を図ることが重要であるとされています。
影響を受ける人
- 子ども・保護者:小中学校では紙の教科書を採択した場合にも、デジタルを含む教科書を採択した場合にも、教科書が無料で使えるようになります。
- 教科書出版社:デジタルを含む教科書を作って届けるための新しいルールが適用されます。
- 地方自治体:デジタルを含む教科書を無料で配るための手続きへの対応が求められます。
- 権利者(音楽・映像などの制作者など):デジタルを含む教科書の導入に伴い、音楽や映像なども教科書に掲載するために利用されることになります。
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