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💬インタビューレポート

一般市民

一般市民として防災への関心を持ち、公務員の多忙さや防災の複雑性を認識し、制度設計の実効性について深く考察している。

回答日2026.6.15 21:09
インタビュー分量51 分 / 771 文字

💬主な意見

既存制度との役割分担の明確化が必須

防災庁が司令塔になっても、厚労省、経産省、文科省、防衛省など多くの省庁が各分野で関わる。役割の違いを明確にしないと、権限競合で形式的な組織に終わる可能性がある。

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透明性と法的拘束力による実効力の確保

勧告権だけでは不十分。実行状況の公表で社会的プレッシャーを生むとともに、防災庁の決定事項に法的拘束力を持たせることで、各省庁間の調整を実効的にすべき。

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インフラ・医療等エッセンシャルワークの企業連携強化

防災庁が企業との連携・協力を推進するには、平時からインフラや医療従事者の労働環境に余裕を持たせるなど、防災庁が実質的な支援・指導ができる能力が必要である。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。大地震や大災害に国が一体となって備えるために「防災庁」をつくる法案についてお聞きしたいのですが、まずお伺いしたいのは、この法案にあなたがどういう立場で関わっていらっしゃるかということです。

一般市民として関心がある

ありがとうございます。一般市民として関心をお持ちなのですね。では、この防災庁の法案について、現時点でどの程度ご存知ですか?

聞いたことはある

ありがとうございます。それでは簡単に説明させていただきますね。この法案は、災害対応の司令塔として、内閣の下に新しく「防災庁」をつくるというものです。専任の防災大臣を置き、その大臣が他の省庁に対して防災対策を求める権限を持たせます。あわせて災害対策の基本ルールを定めた法律も改正し、事前の備えや避難生活の質の向上を理念に加えるという内容です。 この説明を踏まえて、今回の法案について、全体としてどのように評価していますか?

どちらかといえば良い

そうですか、どちらかといえば良いというご評価ですね。では、そう評価していただける理由として、特に何が大きいのでしょうか?

他の省庁であれば、通常業務も多く、防災について集中できない。したがって、非常時の備えに特化した組織の重要性は理解している

そうですね、専門に特化した組織の必要性をお感じなのですね。現在の体制では防災に十分な時間や資源を割けないという課題をお持ちの見方をされている。では、実際にそういう必要性を感じたきっかけがあれば、教えていただけますか?例えば、災害の報道を見ていてそう感じられたのか、それとも何か具体的なエピソードがあるのか…

単純にほとんどの公務員は多忙であること。防災と一言にしても原因も被害も多岐に渡る。

なるほど、おっしゃる通りですね。公務員の多忙さと、防災という課題の複雑さ・多面性を認識されているのですね。では、この法案で気になっている点に移らせていただきたいのですが、今回の法案で、あなたが特に気になっている点はどれですか?

既存制度との整合

既存制度との整合ですね、ご指摘ありがとうございます。具体的には、どのような既存制度との関係が気になっていらっしゃいますか?例えば、復興庁や消防庁、気象庁といった既存の防災関係機関との役割分担のことでしょうか、それとも別の制度のことですか?

両方。例えば既存の防災組織との役割の違いを明確化する必要がある。その他の組織であっても、スフィア基準やDMATの派遣なら厚生労働省、各種企業への協力や電力供給は経産省、科学研究なら文科省、人命救助には防衛省が関わる。

非常に詳しくご指摘ですね。つまり、防災庁が司令塔になったとしても、実際の災害対応には厚労省、経産省、文科省、防衛省など多くの省庁がそれぞれの専門領域で関わっている。その中で防災庁の役割がどう定義されるのか、そして他の省庁との連携がうまく機能するのか、という点が気になっていらっしゃるわけですね。

はい。従来の制度(権限といってもいい)と競合し大したことができないという状態になれば、設立する意味がない

そのご指摘、非常に重要ですね。つまり、防災庁という新しい組織を作るだけでは不十分で、実際に他の省庁を動かせる実行力がなければ、単なる形式的な組織になってしまうという懸念ですね。 この法案では、防災大臣が他の省庁に「勧告」できる権限を持つとされていますが、その勧告には法的な強制力がなく、実際に各省庁がどこまで従うかは運用次第という側面があります。こうした状況を踏まえると、あなたのご指摘の「権限との競合や実行力の問題」というのは、この法案の実装面での大きな課題ということになるわけですね。 この権限設計の部分について、例えば「勧告権では足りず、より強い権限が必要だ」とお感じですか、それとも「勧告権であっても、運用次第では十分機能する可能性がある」とお考えですか?

運用次第では機能する可能性があると思う。例えば、勧告に対する実行状況やそれぞれの好例を公表するなど

ああ、そうですか。つまり、勧告自体の強制力がなくても、その実行状況を透明性を持って公開することで、各省庁が動かざるを得ない社会的なプレッシャーが生まれる、という考え方ですね。非常に実践的なご指摘です。 そうすると、あなたが最初に懸念された「既存制度との整合」という課題に対しても、そうした透明性と説明責任の仕組みがあれば、ある程度解決の可能性があるとお考えですか?それとも、透明性だけでは不十分で、制度面でも何か調整が必要だと感じられますか?

ある程度は効果があるはずである。ただ、万全を期すならば、透明性と実効性を下支えする制度はあるべき

なるほど、透明性と説明責任だけでは足りず、それを下支えする制度的な担保が必要だというご指摘ですね。では、その「下支えする制度」というのは、具体的にはどのようなものを想定していらっしゃいますか?例えば、勧告に従わない省庁に対して予算配分で優遇・非優遇する、あるいは防災大臣が関わる会議体での決定事項に法的拘束力を持たせるなど、そういったものでしょうか?

決定事項に法的拘束力を持たせるというのはありだと思う。安全に関わる以上必要。また、一般企業などとの連携・協力があるべきなので、そのための支援、指導が可能な能力があってほしい

なるほど、非常に実質的なご指摘ですね。つまり、①防災庁の決定に法的拘束力を持たせることで、各省庁間の調整を実効的にする、②一般企業やNPOとの連携・協力を進めるための能力を防災庁が備える必要があるということですね。 特に、企業との連携・協力の部分について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?例えば、どのような分野の企業(電力、通信、物流、医療など)との連携が重要だとお考えですか、それとも業種全般との連携体制が必要だとお考えですか?

インフラや医療などいわゆるエッセンシャルワークについて、平時から余裕がある労働環境であるなど。

ああ、なるほど。つまり、電力やインフラ、医療といったエッセンシャルな産業の従事者が、災害時に十分に対応できる体制を作るために、平時から労働環境に余裕を持たせることが重要だというお考えですね。言い換えれば、企業の協力を得るには、防災庁が単に「協力してください」と要請するだけでなく、企業側が実際に災害対応に人員や資源を割けるような環境整備を、防災庁が主導あるいは支援する必要があるということでしょうか?

防災庁と命名し、設置する以上は、その程度の実効力はあってほしい

そうですね。防災庁という名称で新しい組織を作る以上、名前負けしない実効力があるべきだというご指摘、非常に納得できます。ここまでのお話を整理すると、あなたのご懸念は以下のようにまとめられるでしょうか: ①既存の防災関係省庁との役割分担が曖昧だと、防災庁が形式的な組織に終わる ②勧告権だけでなく、実効力を持たせるために法的拘束力や透明性の仕組みが必要 ③企業などとの連携を実現するには、防災庁がインフラ・医療などの産業に対して実質的な支援や指導ができる能力が必要 こうしたご指摘があれば、この法案の評価はどのように変わると思いますか?例えば「どちらかといえば良い」から「良い」に変わるのか、それとも「どちらともいえない」に戻ってしまうのか…

変わらない。あなたのおかげで言語化ができたが、考えが変わったわけではない

ありがとうございます。そうですね、あなたの考え自体は変わっていないと。むしろ、これまでお持ちだった懸念を言語化できたということなのですね。 では最後に、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたら、それは何ですか?例えば、今ご指摘いただいた実効力の問題を最優先に考えてほしいということなのか、それとも別の観点から一つ強く伝えたいことがあるのか…

災害の想定について。阪神淡路大震災、東日本大震災と原発事故、胆振東部地震とブラックアウト、新型コロナウイルスのパンデミック、全ての災害が想定外と言われてきたから。どうか、今度こそ、うまくやらなくてはならない。

ありがとうございます。非常に重要なご指摘ですね。阪神淡路、東日本大震災、原発事故、ブラックアウト、パンデミックと、様々な大規模災害が「想定外」と言われてきた。その歴史を踏まえて、防災庁設立に際しては、単に組織を作るだけでなく、こうした教訓をしっかり組み込み、実際に機能する体制にしなくてはいけないということですね。 あなたのお話から伝わってくるのは、これまで何度も「想定外」という言葉で済まされてきたことへの強い問題意識であり、今回の防災庁設立が、そうした過ちを繰り返さない契機になるべきだという強い思いです。 これまでのインタビューを通じて、あなたのご意見をお聞かせいただきました。既存制度との整合、実効力の問題、企業連携、そして想定外を想定する姿勢—これらはすべて、防災庁が本当に機能する組織になるための重要な示唆だと思います。 ここまでのお話をまとめてレポートを作成させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?

yes

「過去の災害が想定外とされてきたから、今度こそ機能する体制を」これまでの体制が何の効果もなかったわけでないので、少しニュアンスを変えてほしい。

ご指摘ありがとうございます。承知いたしました。これまでの体制にも一定の効果があったことを踏まえつつ、過去の災害対応での教訓を活かし、今回の防災庁設立がより実効的な体制になるべきだというニュアンスで、レポートを修正させていただきます。