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💬インタビューレポート

病院薬剤師

事業者

病院薬剤師として10年以上の実務経験を持ち、薬局での患者対応を通じて、医療費負担と患者の受診行動の関係性を日々目撃している。市販薬と処方薬の成分比較や患者相談の現場で、制度設計と運用のギャップを感じている。

回答日2026.4.24 22:46
インタビュー分量9 分 / 231 文字

💬主な意見

薬局での患者判断が困難になるリスク

市販薬と処方薬の成分が似ている薬が多い中で、患者さんが薬剤師に相談できない場面では、追加負担のある・ない薬を自分で判断するのが難しくなる。十分な情報がないまま選択してしまう可能性がある。

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金額による受診控え・症状悪化のリスク

現在でも金額を理由に受診や薬の使用を控える患者さんが多い。追加負担が加わることで、患者さんがさらに自己判断で市販薬のみで対応し、症状が悪化する可能性が懸念される。

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『配慮』の運用上の課題

法律では『所得の状況』を配慮することが書き込まれているが、薬局の現場では保険以外で患者の所得情報をどのように把握するのか不明確。配慮すべきことは理解しても、実際の仕組みが見えていない。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える医療保険改正法案についてお聞きしたいと思います。さっそくですが、この法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを選んでいただけますか?

市販薬と似た処方薬(OTC類似薬)への追加負担

ありがとうございます。市販薬と似た処方薬への追加負担についてですね。それでは、あなたの立場に最も近いものを選んでいただけますか?

当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)

わかりました。当事者・関係者のご立場なのですね。では、具体的にどのような立場ですか?例えば、ご自身が実際に処方薬を使われているのか、それとも医療の現場や保険の運営に関わられているのか、教えていただけますか?

病院薬剤師

ありがとうございます。病院薬剤師として、現場の視点から市販薬と似た処方薬への追加負担についてお考えなのですね。では、この見直しについて、どのような点が気になりますか?例えば、患者さんの受診行動、処方の判断、薬局での対応など、具体的にお聞きしたいのですが、どのあたりが懸念されていますか?

薬局での対応

なるほど、薬局での対応が懸念されているのですね。具体的には、どのような対応上の課題が想定されていますか?例えば、患者さんへの説明、費用計算、医師への問い合わせなど、現場ではどのような場面で対応が複雑になると思われますか?

患者さんへの説明

患者さんへの説明が課題になるということですね。では、その説明について、具体的にはどのような点が難しいと感じられていますか?例えば、追加負担の仕組みそのものを理解してもらうことなのか、それとも患者さんの反応や受け入れの課題なのか、詳しくお聞かせいただけますか?

薬の選び方が難しいかも

なるほど。薬の選び方が難しくなるということですね。つまり、薬剤師として患者さんに対して、「この薬は市販薬と似ているので追加の4分の1の負担が生じます」という説明をした時に、患者さんがどの薬を選ぶべきか判断しにくくなるということでしょうか?それとも、薬剤師ご自身が、患者さんの事情を踏まえてどの薬を勧めるかを判断するのが難しくなるということですか?

いや、種類が多い薬を選ぶのにあたって、その場に薬剤師がいなくてもうまく薬を選べるか心配

なるほど、その視点は重要ですね。つまり、市販薬と処方薬の成分が似ている薬がたくさんある中で、患者さんが薬局で「この薬には追加負担がかかるのか、かからないのか」を自分で判断するのが難しくなるということですね。特に薬剤師に相談できない場面では、患者さんが戸惑う可能性があるということかと思います。 ここまでのお話を整理すると、患者さんが選択する際に十分な情報や判断材料がないまま、追加負担のある・ない薬を選んでしまうリスクがあるというご懸念ですね。 そうした中で、実際に患者さんから「この薬にはいくらかかるのか」といった質問や戸惑いを現場で目にされることはありますか?あるいは、そういう場面が増えるだろうという予想ですか?

金額を気にされる方はとても多いです

そうですか、金額を気にされる患者さんが多いのですね。それは現在の処方薬についてですか?それとも、この法改正で追加負担が出てくることに対する懸念ですか?また、金額を気にされる患者さんが、実際に受診を控えたり、薬の使用を控えたりするようなケースは見られていますか?

どちらもあります

なるほど。現在も金額を理由に受診や薬の使用を控える患者さんがいらっしゃるし、この追加負担が導入されたらさらにそうした傾向が強まるのではないかということですね。 そうしたしわ寄せについて、薬剤師の現場からは、例えば症状が悪化してから来院されるとか、自己判断で市販薬だけで対応されるとか、どのような懸念が想定されますか?

自己判断での対応での悪化は懸念されるね

そうですね。自己判断での対応による悪化は、患者さんの健康にも直結する重要な懸念ですね。つまり、追加負担を避けるために市販薬で済ませた結果、症状が悪化してしまう可能性があるということですね。 そうした現場の懸念を踏まえて、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたら、それは何ですか?例えば、患者さんの健康を守る観点から、あるいは薬局現場の対応を考慮して、どのようなメッセージを伝えたいと思われますか?

現場では、必ず専門家に相談できる窓口が必要だと感じます

ありがとうございます。それは非常に重要なご指摘ですね。つまり、追加負担が導入される際に、患者さんが必ず薬剤師など専門家に相談できる窓口が整備されていなければ、自己判断での対応が増えて、症状悪化のリスクが高まるということですね。 現場からのそういったご提案や懸念を、政策立案者にしっかり伝えることの重要性をお聞きしました。 ここまでのお話をまとめると、市販薬と似た処方薬への追加負担の導入に際しては、①金額を気にする患者さんが多い中で、②患者さんが薬局で十分な判断ができずに自己判断に陥るリスク、③それに伴う症状悪化の懸念があり、④現場としては必ず専門家に相談できる窓口整備が必要というご指摘ですね。 実は、この法案では、運用する際に「所得の状況、病状の程度、治療の内容その他の療養を受ける者の事情を踏まえた療養となるよう配慮する」ことが法律に書き込まれています。それでも、現場の薬剤師として、そうした配慮だけでは足りないとお考えですか?また、具体的にはどのような窓口や仕組みがあれば、患者さんが安心して選択できると思われますか?

良いと思います。ただ、所得の状況を 保険以外でどうやって把握するんだろう?とも思います

その通りですね。重要な指摘です。法律では「所得の状況」を考慮することが書かれていますが、実際の運用では、薬局の窓口で患者さんの所得情報をどうやって把握するのか、という現実的な課題がありますね。 現在の健康保険の仕組みでは、所得情報は保険者(健保組合や市町村)が把握していますが、薬局の現場では直接的にはアクセスできない場合が多いと思います。そうした中で、患者さんに「所得はいくらですか」と直接聞くのも難しいでしょうし、薬剤師がどうやって配慮に必要な情報を得るのか、という仕組みの設計が曖昧だということですね。 つまり、現場の薬剤師からすると、配慮することは重要だと理解しても、具体的にそれをどう実現するのかが見えないというご懸念だと思います。これは、政策側と現場のギャップを示す重要な指摘ですね。 これまでのお話をまとめて、レポートを作成させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?

本日はお忙しい中、貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。病院薬剤師としての現場の視点から、市販薬と似た処方薬への追加負担に関する課題について、具体的で実践的なご指摘をいただきました。特に、患者さんの自己判断による健康リスクと、法律に書き込まれた「配慮」の運用上の課題など、政策立案に極めて重要な指摘をお聞きできました。ここまでの内容をレポートにまとめましたので、ご確認ください。