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実際のインタビュー

デジタル教科書を正式に認めるための法案
期待&懸念

期待&懸念

業務に関係・ICT支援員

2026年3月28日 09:37

インタビューの分量935文字

🎤すべての会話ログ

こんにちは。今回は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや影響を伺いたいです。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係のご経験があるのですね。現場目線のお話が聞けそうで心強いです。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

ある程度知っている

ある程度ご存知なのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良い、という感覚なのですね。 その「使い分け」が特に効くのは、どんな学習場面だと思いますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係のご経験があるのですね。現場感があるお話が伺えそうで心強いです。 差し支えなければ、デジタル教科書に関しては、どんな立場(例:教員、学校管理職、教育委員会、教材会社、支援員など)で関わってこられましたか?

ICT支援員

ICT支援員として関わってこられたのですね。学校の「実装側」の視点をお持ちで、とても重要なお立場だと感じます。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面のところが気になっているのですね。 その「理解・集中・記憶」の中でも、特に影響が出やすいと感じるのはどのあたりですか?

集中(気が散る/没入できる)

集中の面がいちばん気になっているのですね。 学校での利用の中で、「気が散る」と感じやすいのはどんな場面ですか?

教科書以外の、Youtubeやゲームをし、授業に集中しづらくなっている。

それは授業の集中が削がれてしまって、もどかしさや心配が出てきますよね。 その「YouTubeやゲーム」に流れてしまうのは、授業中のどのタイミングで起きやすいですか?

子どもによるが、集中できる時間が経過して話しを聴き続けている時

なるほど、話を聴き続ける時間が一定続いたところで、注意が別のところに向きやすくなるのですね。 その状況が起きたとき、教室側では端末の使い方についてどんなルールや制限(アプリ制限・画面共有・見回りの運用など)を置いていることが多いですか?

ルールはあるが、技術的制御はない。先生が見回りをしたり注意はするが、限界がある。

ルールはあるものの技術的な制御がなく、先生の見回りや注意に頼らざるを得ない状況なのですね。現場の限界感、すごく伝わってきます。 デジタル教科書が「正式な教科書」になって導入が進む前提で、技術的な制御がない状態だと、授業中の集中の問題はどの程度大きくなると感じますか?

デジタル教科書のみでは、先生の負担が大きくなる。

先生の見回りに負担が寄ってしまう、というご懸念なのですね。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

端末・通信トラブル対応

端末・通信トラブル対応がハードル、というのはまさに現場だと切実ですよね。 トラブル対応について、特に頻度が高い(起きやすい)タイプはどれですか?

通信が遅い/つながらない

通信が遅い・つながらないのが起きやすいのですね。授業が止まってしまうので、現場としてはかなりストレスだと思います。 その通信トラブルは、学校内だとどの場所(教室・特別教室・体育館など)で起きやすいですか?

学校によりますが、体育館は通信環境が悪かった。また、端末の充電管理が大変でした。

体育館など場所によって通信環境に差が出るのですね。さらに端末の充電管理も重なると、授業以前のところで負担が増えてしまう感覚がありそうです。 最後に、この法案(デジタル教科書を正式な教科書として認める制度)について、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?

識字に学習障害のある子どもに対する効果は高かった。また、最近教科書は学校に置いて帰るよう指導している先生が多いようなので、家庭でデジタル教科書を使用して保護者や周囲の学習支援者が子どもを支援しやすくなる。デジタルのみ、ではなく、紙と併用にしてほしい。 また、アプリ制限やログ管理など、より細やかに管理、調整できるようにしてほしい。

共有ありがとうございます。読みの困難があるお子さんに効果が高かったこと、家庭学習で支援者が関わりやすくなる期待がある一方で、「デジタルのみ」への不安や、教員負担・逸脱利用への対策として管理機能が必要、というお話だと受け取りました。 ここで確認させてください。制度として「紙と併用」を望まれるのは、どんな状況(授業中/家庭学習/テスト前/長文読解など)で特に必要だと感じますか?

技術的制御をしても、制限が逆に先生の見せたいYoutubeやWebサイトが閲覧できず使いづらい状態になるなど、限界があると思うので、集中しやすい環境を作ってほしい。内容を教える、子どもが聞くスタイルの授業は紙の教科書の方が効果が高かった。何かを作成するワークタイプの授業ではデジタル教科書が効果が高かった。

ありがとうございます。制限を強めるほど授業で使いたいWeb教材まで使いづらくなる、というジレンマがあるのですね。 今お話に出た「内容を教える・子どもが聞くスタイルの授業」で、紙の方が効果が高かったと感じたのは、子どもの側にどんな変化(集中の続き方、理解のスピード、板書との行き来など)が見られましたか?

紙:集中の続き方です。また、前に戻ったり、あちこち見る場合、紙の場合は資料の行き来がしやすく、授業の振り返りをしやすかった。話を集中して聞きやすい。デジタルでは1人の子供が遊び始めると連鎖して遊び始めるが、先生が気づきにくい。

整理すると、紙は「集中が続きやすい」「行き来(前に戻る・見比べる)がしやすく振り返りが効く」一方で、デジタルは一人の逸脱が連鎖しやすく、先生が気づきにくいという課題感なのですね。とても具体的で助かります。 この「連鎖して遊び始める」状況を減らすために、制度や運用として入れてほしい仕組み(例:授業中モードの標準化、画面の一斉ロック、教師側の可視化など)があるとしたら、どんな方向性が現実的だと感じますか?

画面一斉ロック、教師側の可視化。またそれを支援するための支援員が1名ほしい。

画面の一斉ロックと教師側の可視化、さらにそれを回すための支援員配置までセットで必要、ということですね。現場の実効性を考えるととても筋が通っていると感じます。 確認ですが、「教師側の可視化」は、授業中に先生がどの程度リアルタイムで把握できる状態を想定されていますか?

先生が話している間は見れないので、子どもが作業している時に限られる。また、作業している時でも、子どもの元を直接回るため、ほとんどできない。

なるほど…先生が話している間はもちろん見られませんし、作業時間も見回りに出ると画面を見る余裕がない、という現実があるのですね。すると「可視化があっても運用が回らない」場面が出やすい、ということだと理解しました。 その前提で伺いたいのですが、授業中に先生が画面を常時見られない状況でも機能する仕組みとして、どんな形の「通知」(例:特定アプリ起動時にアラートが出る等)があると現場で使えると思いますか?

特定のアプリ起動時と充電が少なくなってきた時のアラート

ありがとうございます。特定アプリ起動と、充電残量低下のアラートは、先生が常時見られない前提でも効く支援になりそうですね。 ここまでで事前の論点は一通り伺えたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。追加で「これは入れてほしい」という点がもしあれば、いま一言だけでも大丈夫ですが、いかがしますか?

お時間をいただき、ありがとうございました。ここまで伺った内容をもとに、レポート案をまとめました。内容に誤りや、ニュアンスの違いがないかご確認ください。

ICT支援員が必要と感じるが、1年単位の契約社員や派遣社員で雇用が安定せず、また給与も低い。雇用環境の改善をしてほしい。経済的に継続するのが難しかったので、ICT支援員の継続は断念した。

お時間を割いていただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。誤りやニュアンス違いがないかご確認ください。

💬意見の要約

意見1

逸脱利用で集中が切れ、教員負担が増える

端末でYouTubeやゲームに流れやすく、技術的制御がないと見回り・注意が中心になり先生の負担が大きい。

意見2

紙とデジタルの併用が効果的

教える・聞く授業は紙が集中や振り返りに強い一方、作成するワーク型はデジタルが効果的。読みの困難がある子にも有効。

意見3

運用には管理機能と支援員、雇用改善が必要

一斉ロックや特定アプリ起動・充電低下アラート等の仕組みと支援員配置がほしい。支援員は低賃金・不安定雇用で継続困難。