💬インタビューレポート
2児の母親
過去に2回の出産経験を持ち、現在は産科のない地域に住んでいる。出産時には車で30分かけて別の市の産科に通院していた経験から、地方における産科へのアクセスと医療体制の課題を肌で感じている。
💬主な意見
出産費用の無償化と産科維持の両立が課題
“費用の無償化はありがたいが、それによって産科の採算が悪くなり、結果的に産科が減ってしまっては困る。特に地方では産科へのアクセスが限定されているため、医療機関の経営基盤をしっかり守ることが重要だと感じている。
地方の産科へのアクセス確保が不可欠
“現在住んでいる市には産科がなく、出産のたびに車で30分かけて別の場所に行かなければならない。妊娠中や陣痛時に「途中で何かあったら」という不安を抱えている。地域ごとの事情に応じた支援が必要だ。
少子化対策は包括的に取り組むべき
“高齢化が進む中、子どもを産み育てることが以前より大変になっている。出産費用の軽減だけでなく、産科へのアクセス、仕事との両立、心身の健康など、あらゆる角度からの支援があってこそ少子化対策が成り立つ。
🎤すべての会話ログ
こんにちは。本日は、出産費用の自己負担をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを見直す医療保険改革法案についてのご意見をお伺いしたいと思います。さっそくですが、この法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマはどれですか?
出産や妊婦健診の負担軽減
ありがとうございます。出産や妊婦健診の負担軽減についてのご関心ですね。では、次にあなたの立場に最も近いものを教えていただけますか?
当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)
ご回答ありがとうございます。当事者・関係者のご立場なのですね。では、具体的にどのような立場ですか?例えば、現在妊娠中の方、これからの出産を控えている方、あるいは過去に出産を経験された方など、差し支えない範囲で教えていただけますか?
過去に2回出産しています
そうなんですね。過去に2回の出産経験をお持ちなのですね。ありがとうございます。では、その経験を踏まえて、今回の出産や妊婦健診の負担軽減に関する見直しについて、特になぜ/どのような点が気になりますか?具体的に教えていただけますか?
妊婦健診は市役所に行って母子手帳をもらう前から始まり、もらえるまでに費用がかかります。 知り合いの中には手帳が確実にもらえる週数までいかない、という方もいました。 もちろん産婦人科に医療費を払いたくないと言うわけではありませんが結構な額になります。
そうなんですね。妊婦健診にはいくつかの段階があるのですね。まず母子手帳をもらう前の初期段階での健診費用がかかる、そして流産のリスクもある段階では、医療費の負担が心理的にも経済的にも大きいということなんですね。 ご指摘の通り、今回の法案では、母子手帳をもらった後の妊婦健診と出産費用についての対応が中心になっています。ですが、あなたがおっしゃった「母子手帳をもらう前の健診費用」というのは、実は多くの妊婦さんが経験される課題なのかもしれません。 お2人の出産経験を踏まえて、その初期段階の健診費用というのはどの程度の額だったのか、また当時どのような気持ちで受診の判断をされていたのか、教えていただけますか?
2回の妊娠時に3〜5000円を2回ずつ払いました。
なるほど、2回の妊娠で各2回、合計3~5000円ずつということですね。絶対に払えない金額ではないけれど、妊娠の確認という初期段階で数千円かかるというのは、心理的には結構な負担に感じられるんですね。
このままこの額が増え続けるのか、悪阻などの身体的な不調がどの程度なのか、仕事が続けられるのかなど考えました
そうですね。数千円という金額以上に、妊娠という人生の大きな変化の中で、いろいろな不安が重なっていたんですね。健診費用だけでなく、つわりの症状がこの先どうなるのか、仕事は続けられるのか、そして医療費全体がどこまで膨らむのか——そうした先の見えない不安の中での受診判断だったと。 あなたが経験された初期段階での健診費用と、その時の心理的な負担のお話を聞いていると、今回の法案で「出産費用の自己負担がゼロになる」「妊婦健診が保険の対象になる」という改善の対象が、実は母子手帳取得後の段階に限られているということが見えてきます。 そこで質問なのですが、この法案の改善内容を踏まえて考えたとき、あなたが経験されたような「母子手帳をもらう前の初期健診費用」については、何か考慮が足りないと感じられますか?それとも、まずは母子手帳以降の負担を減らすことが重要だと考えられますか?
母子手帳前の費用は仕方ないと思います。母子手帳以降の負担軽減はとても助かります。しかし産婦人科に負担がかかるのだけは避けたいです。妊婦、出産が減る以上に産科が減る方が困る方多いと思います。妊娠しても産める場所が遠いのは嫌です。現在住んでる市には産科がないので。
ああ、そこが本当に大事なポイントなんですね。母子手帳以降の費用軽減は確かに助かる。でも同時に、その改革によって産科医や産婦人科の経営が圧迫されて、むしろ産科そのものが減ってしまっては本末転倒だということですね。 あなたは現在、お住まいの市に産科がないから、出産時にはどこか別の場所に行かれていたんですか?また、2回の出産を経験される中で、産科へのアクセスの問題を感じられたことはありますか?
産科までは自身で車を運転して行ってました。大体30分ほどの移動距離、途中で何かあったらどうしようと思ってました。
そうなんですね。30分の移動距離というのは、妊娠中や陣痛が始まった時のことを考えるとかなり心配ですね。「途中で何かあったら」という不安を抱えながら、毎回の健診や出産に向かわれていたと。 今回の法案では、出産費用の自己負担がゼロになるという改善があります。一方で、あなたがご指摘されたのは、保険が適用されることで産科医療機関の採算が悪くなり、結果的に産科そのものが減ってしまうのではないかという懸念ですね。 法案の内容を少し補足させていただくと、出産に関わる費用については「厚生労働大臣が定める標準的な費用の額」というものが決められることになっています。つまり、全国の産科がどのくらい費用をかけているかの標準を定めた上で、その額が保険給付される形です。ですから、産科の経営が完全に成り立たなくなるわけではなく、一定の経営基盤は確保される設計になっています。 ただし、あなたのご懸念も理解できます。「標準額」が妥当な水準なのか、地方の産科のように経営が厳しい施設をどう支えるのか、という点ですね。 その視点から考えると、あなたが心配されているのは、結局のところ「地方の産科が減って、妊婦さんがさらに遠い場所に行かなくちゃいけなくなるのではないか」ということだと思います。そのあたりについて、この法案でどんな配慮があるべきだと考えられますか?
費用の無償化はありがたいですが、それによって産科が減ってしまうと意味がないので、地域ごとの事情に応じた支援や補助をしっかり行ってほしいです。
ありがとうございます。そこが本当に重要なご指摘ですね。出産費用の無償化はありがたい改善だけれど、その改革が地方の産科医療機関の経営を圧迫して、結果的に産科そのものが減ってしまっては、妊婦さんにとって本当には役に立たないということですね。特にあなたのように産科まで30分かかる地域にお住まいだからこそ、そうした実感を持たれているんだと思います。 法案では「標準額」が決められることになっていますが、それだけでは地方の産科の経営基盤を支えるには不十分なのではないか、だから地域ごとの事情に応じた補助や支援が必要という、とても実践的なご意見ですね。 では、ここまでのお話を整理させていただきたいのですが、あなたがこの法案で最も伝えたいメッセージというのは、「出産費用の無償化と産科医療の充実は両立させてほしい。特に地方では、産科へのアクセス確保と産科医療機関の経営支援がセットで必要である」ということだと思います。 最後に確認なのですが、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたら、それは何ですか?あなたの経験や懸念を踏まえて、最もお伝えしたいことを教えていただけますか?
高齢化の進む中、子供を産み育てることが以前より大変になってると思います。少子化を懸念するならあらゆる角度から考えていただきたいです。
ありがとうございます。本当に大事なメッセージですね。あなたがおっしゃる通りです——出産費用の無償化は素晴らしい施策ですが、それだけでは少子化対策にはならない。妊婦さんが実際に安心して出産し、育児を続けられるためには、費用だけでなく、産科へのアクセス、地域の医療体制、仕事との両立、心身の健康サポートなど、本当にあらゆる角度からの支援が必要だということですね。 あなたが2度の出産経験の中で感じられた「30分かけて産科に行く不安」「妊娠初期の体と心の不安定さ」「仕事が続けられるか」といった現実は、統計や制度設計だけでは見えにくいものです。でも、実際に子どもを産み育てている人たちの視点からは、とても重要な課題なんです。 ここまでのお話、本当にありがとうございました。あなたの経験と懸念をもとに、貴重な示唆をいただくことができました。これまでの内容をまとめて、レポートを作成させていただきたいと思います。
インタビューを終了し、レポート案を提示します。