💬インタビューレポート
一般市民
一般市民としてデジタル教科書の正式化に関心があり、紙とデジタルの学びやすさの違いや、学校での端末運用・個人情報面の不安について生活実感から意見を述べた。
💬主な意見
🎤すべての会話ログ
本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや経験をうかがいたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
一般市民として関心がある
ありがとうございます。一般市民として関心をお持ちなのですね。 この法案について、デジタル教科書が「正式な教科書」になる点は、あなたにとって身近に感じますか?それとも少し遠い話に感じますか?
身近に感じる
身近に感じていらっしゃるのですね。 具体的には、どんな場面や出来事をきっかけに「身近だ」と感じましたか?
私は学生時代紙の教科書しか使ったことがなく、紙辞書信仰でした 旦那さんが4つ下なのですが、高校の時から学校でタブレットを使っていたと聞き驚きました また、今は漫画等もKindleで購入しているのですが、資格勉強等の書籍はアナログの書き込む系の方が頭に入るので、どう使い分けるのが良いんだろうとずっと考えていました
経験の差があって驚かれたことや、ご自身でも「読むものはデジタル、勉強は紙が入りやすい」という感覚があるのですね。 その「資格勉強は紙の方が頭に入る」と感じるのは、学習のどの場面(理解するとき/覚えるとき/復習するとき など)で強く出ますか?
教科書そのものは電子書籍でも良いと思うのですが、複数の教科書を同時に並べることはできないので、全てが電子というよりどれかが電子、紙になるのかなと思います また、書籍の種類としては教科書は電子で良いと思いますが、問題集は紙の方が良いと思ってます アウトプット作業(漢字の練習や計算練習、解説の書き足し等)は紙の方が良いと思います
なるほど、教科書は電子でもよい一方で、問題集やアウトプットは紙が合う、という感覚なのですね。複数冊を同時に広げられる点も紙の強みとして捉えているのが伝わりました。 その前提でうかがいたいのですが、学校の「教科書」までデジタルが正式化されるとき、あなたとしては“紙とデジタルの併用”ができる状態が望ましいですか?
併用が望ましい
併用が望ましいのですね。 その「併用」を実現するうえで、学校側に最低限残してほしい“紙”の扱いはどんなイメージですか?
逆の話なんですが、 辞書、資料集等の嵩張るものをまずは電子化して、荷物の軽量化に繋げたら良いのかなと 学生時代、国語辞書、英和辞書、和英辞書、古典辞書等を毎日持っていっていたのが大変でした… 教科書は書き込んだりメモを貼ったりする可能性もあるので、紙が良いのかなと思います
たしかに、辞書や資料集は重くてかさばりますし、まずそこから電子化して荷物を軽くする、という発想はとても具体的ですね。一方で教科書は書き込みや付箋などの使い方があるから紙が合うかもしれない、ということですね。 その「辞書・資料集の電子化」を進める場合、いちばん価値が出るのはどんな場面だと思いますか?
電子化をした場合、先程も申し上げたような荷物の軽量化が挙げられるかと思います また、忘れ物をしやすい子にとっては、荷物の入れ替えをするよりタブレットさえあればなんとかなる場面も増えると思います 破損や管理の問題もありますが、サイズ違いで複数タブレットを持ち、単語帳等の暗記本は小さいもの、大きく図解を見たい資料集系を大きいものにして使い分けができれば更に良いと思います
荷物の軽量化に加えて、忘れ物リスクの低減にもつながる、という見立てなのですね。タブレットのサイズを用途で分けるアイデアも具体的で、使い方のイメージが湧きました。 その一方で、学校でデジタル教材が増えるときに、あなたがいちばん気になる懸念や課題は何ですか?
学校運用(準備負担・トラブル・ルール)
学校運用面がいちばん気になるのですね。現場の負担やトラブル対応、ルール整備まで含めて心配がある、ということだと受け取りました。 その「学校運用」の中でも、特にハードルになりそうだと感じるのはどのあたりですか?
個人情報・端末管理
個人情報や端末管理がいちばんのハードルになりそう、という感覚なのですね。 そのあたりで特に心配しているのは、どんな種類の個人情報が学校や端末に入ることですか?
現在の運用状況を全く知らない立場なので、見当違いのこともあるかもですが ITリテラシーが十分ではない子供たちにタブレット機器を与えた場合、誤った使い方をする可能性があります 個人情報の流出や盗撮、人を傷つけることにも繋がります 利便性が上がる一方で、先生方にはその教育の負担も確実にあると思います また、誤って破損した、人のものを破損させてしまった場合の対応も考える必要があると思います 自分が学生時代よく物を壊す子供だったこと、ITリテラシーは常に勉強が必要だということから、教科書の電子化はメリットもあるけど心配も大きいです
現場の運用状況が見えにくい中でも、端末を持たせることで「情報流出」「盗撮」「人を傷つける使い方」につながり得る点や、それを防ぐための指導負担が先生に乗る点を心配されているのですね。ご自身の経験も重なって、メリットと不安が同時にあるという感覚、よく伝わりました。 その懸念の中で、学校がまず最初に整えるべきだと思う「ルール」はどんな内容ですか?
優先順位の高いものは、ITリテラシー教育だと思います 個人的には、小学校中学年頃からタブレットを本格導入する前年頃までに基本的な教育を行い、どう利用していくか子供にもご家族にも伝えた上で導入に踏み切るのが良いのかなと思います 既にそうしていたらすみません
ITリテラシー教育を最優先で整えるべき、ということですね。導入の“前年くらいから”子どもにも家庭にも伝えて準備する、という段取りのイメージも具体的で参考になります。 そのITリテラシー教育について、学校が最低限教えるべき内容はどんなものだと思いますか?
・タブレットの扱い方(操作方法) ・電子機器使用のルール(目的、使用時間、書籍の閲覧のみでカメラやゲーム・新たなアプリのインストールはしない等) ・故障、破損時の対応(申告先) ・個人情報や肖像権について このあたりではないでしょうか
挙げてくださった内容、すごく整理されていますね。操作や利用ルールだけでなく、故障時の申告や個人情報・肖像権まで含めて“先に教える”という発想だと理解しました。 その中でも、学校と家庭で特に認識をそろえておいた方がよさそうだと感じるのは、どの項目ですか?
タブレット利用のルールかなと思います ご家族の心配の種はタブレットの勉強以外での長期利用や悪用、犯罪に巻き込まれることだと思うので、用途やルールをはっきりさせることで安心して使えると思います 個人的には、Kindle専用タブレット等のように、教育用専門タブレットがあれば1番良いと思っています
タブレット利用のルールを明確にして、家庭の不安(長時間利用や悪用、犯罪リスク)を減らすのが大事、ということですね。教育用に機能を絞った“専用端末”があると安心、というイメージもよく分かりました。 その「教育用専門タブレット」に、最低限あるべきだと思う制限(できないようにしておく機能)は何ですか?
教科書をメインとして使うのであれば、インターネット利用は制限しても良いのかなと思います これがあると、家や学校でネットに熱中してしまったり、誤ったことを学習してしまうことにも繋がると思います もちろんインターネット教育も必要と思うので、学校で必要時のみロック解除ができる機能があれば尚良いのかなと思います 生徒個人がネットを利用したい場合は、自身のスマホでやるべきで、公平性を保つためにもタブレットは常時ネットNGで良いと思っています
インターネットを基本は制限して、必要なときだけ学校側が解除できる、という設計が安心につながるということですね。学習用端末としての役割を明確にする意図も伝わりました。 では、この法案のようにデジタル教科書が「正式な教科書」になっていく前提で、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、どんなことを伝えたいですか?
今後もITの推進や普及は進むと思うのですが、アップデートがしやすいものにできると、新たな教科書の導入や、使い分けもしやすくなると思います また、電子も紙も選べること、選択肢が増やせることができれば良いと思います
お話ありがとうございます。ITは今後も進む前提で「アップデートしやすい設計」と「電子も紙も選べる状態」を制度として担保してほしい、というメッセージだと受け取りました。 ここまでで伺った提案(併用、辞書・資料集の電子化、ネット制限、事前のITリテラシー教育など)を実現していくとき、学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになった場合に、運用面でいちばんハードルになりそうなのは何だと思いますか?
学校のルール作り
学校のルール作りがいちばんのハードルになりそう、ということですね。端末の使い方やネットの扱い、家庭との連携まで含めて整理が必要になりそうです。 その「学校のルール作り」で、まず決めないと混乱が起きそうだと感じるのはどんな項目ですか?
利用目的、使用方法、制限する機能、トラブル時の対応等
ありがとうございます。利用目的・使用方法・機能制限・トラブル時対応あたりが先に決まっていないと現場が回らない、という感覚なのですね。 最後に、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
場面によって使い分けが良い
使い分けがよい、という結論なのですね。ここまでのお話(教科書は電子でもよい/アウトプットや書き込みは紙が合う、など)ともつながっていると感じました。 ここでインタビューは一度区切りにして、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容に不足や違和感がないか、ご確認ください。