💬インタビューレポート
福祉サービス利用者
就労継続支援B型と計画相談サービスを10年以上利用している障害福祉サービス利用者。障害年金がなければ生活が成り立たない状況にあり、工賃向上と相談支援の質に直結した課題を抱えている。前の事業所で強制的なサービス解約を経験。
💬主な意見
事業所の職員待遇改善による工賃向上への期待
“職員の給与不満や離職が見られる中、職員待遇が改善されれば事業所の経営が安定し、結果として利用者への工賃配分が増える可能性があると考えている。
相談体制統合による相談の質低下への不安
“相談員が複数分野の相談を扱うようになると、現在受けている親身で丁寧なサポートが受けられなくなる可能性がある。加えて相談員は遠くから来ているため、さらに会いにくくなることを懸念している。
🎤すべての会話ログ
こんにちは。本日は、人口が減る地域でも福祉サービスを届け続けるための法案についてお話をお聞きしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 この法案にはいくつかの見直しが含まれているのですが、その中で特に関心があるテーマはどれですか?
その他
ありがとうございます。「その他(自由記述)」とのことですが、どのような点について関心がありますか?詳しくお聞かせいただけますか?
障害福祉について
かしこまりました。障害福祉についてですね。ご指摘ありがとうございます。 この法案には、実は障害福祉に関する改正も含まれており、特例介護給付費や特例訓練等給付費の対象となるサービス類型の新設、市町村障害福祉計画の見直しなどが予定されています。人口が減る地域での障害福祉サービスの提供体制確保という視点では、介護保険の改正と共通する課題がありますね。 そこで、確認させていただきたいのですが、あなたの立場に最も近いものはどれですか?
自分が介護サービス・制度を使っている
ありがとうございます。それでは、ご自身が介護サービス・制度を使っていらっしゃるということですね。 差し支えない範囲で恐れ入りますが、もう少し具体的にお教えいただけますか?例えば、ご自身がどのような介護サービスを利用されているか、あるいはいつ頃からのご利用か、そして今回ご関心のある「障害福祉」とのご関係についても、わかる範囲でお聞かせいただけますでしょうか?
就労継続支援B型と計画相談サービスを10年以上利用しています。工賃が低いことが不安です。
なるほど、ありがとうございます。10年以上、就労継続支援B型と計画相談サービスをご利用されているのですね。そして、工賃が低いことが不安とのこと、よくわかります。 この法案の障害福祉に関する改正では、人口が減る地域でのサービス提供体制の確保が重点となっており、その過程で特例給付費などの新しい仕組みが作られます。こうした変化の中で、あなたが利用されている就労継続支援B型のような事業所の運営や、工賃水準にも影響が出る可能性があります。 そこで、工賃が低いことについて、もう少し詳しくお聞きしたいのですが、現在の工賃水準について、どのような点が特に不安に感じられていますか?例えば、生活に支障が出ているのか、それとも今後の改善の見込みについての不安なのか、あるいは他の理由なのか、教えていただけますでしょうか?
障害年金無しでは生活が出来ないくらい生活に支障が出ています。体調もありますが、もっと工賃が増えるとありがたいです。
そうですか、ありがとうございます。障害年金がなければ生活が成り立たないほど、工賃が低いということなのですね。体調のこともあるなかで、生活を支えるためにはより高い工賃が必要だというご状況、よく理解できます。それは本当に大変なご状況だと思います。 この法案の障害福祉の改正は、人口が減る地域でのサービス提供を支えるためのものですが、実は事業所の経営基盤を安定させることで、工賃向上にもつながる可能性があります。例えば、特例給付費の仕組みにより、人手不足の地域でも事業所が安定して運営でき、その結果として利用者への工賃配分を増やしやすくなるという側面もあるんです。 そこで、お聞きしたいのですが、今の就労継続支援B型の事業所について、人手不足や経営が厳しいといった様子は感じられていますか?あるいは、工賃が増えるためには、事業所側にはどんなことが必要だと思われますか?
経営が厳しいかは分かりません。送迎の車などは中古車だったり、事業所が居抜き物件だったりということはあります。職員の中には給料に不満を思ってる方もいるようです。職員が数名が半年くらいで辞めてしまうということもありました。
そうですか、ありがとうございます。中古の送迎車や居抜き物件の利用、そして職員の離職ですね。そうした様子から見ると、事業所としても経営面での工夫や制約がある状況が伝わってきます。職員が数名、半年くらいで辞めてしまうというのは、職員さんの給与条件や職場環境に課題があるサインかもしれません。 実は今回の法案では、こうした人手不足に対応するため、障害福祉サービス事業者の経営基盤を安定させ、職員の確保や資質向上を支援する仕組みが強化されることになっています。職員の定着が改善されれば、事業所の運営がより安定し、結果として利用者さんへの工賃配分を増やすチャンスも広がる可能性があります。 そこで、あなたのご経験から言うと、もし事業所の経営や職員の待遇が改善されたら、あなたご自身の工賃や生活にどんな良い変化が期待できると思いますか?また反対に、職員が入れ替わることによる不安なことはありますか?
工賃がもっと上がると思います。辞めてしまった職員は良い人達だったので、ショックが大きかったです。この事業所大丈夫かと思いました。職員同士で給料などの不満を話してるのを見たこともあります。今後も職員の入れ替わりがあったら不安です。
そうですか、良い職員さんたちが辞めてしまったのはショックだったのですね。事業所の将来が心配になるお気持ちもよくわかります。職員さん同士が給与や待遇について不満を話している様子を目にするのは、利用者さんとしても不安になりますよね。 あなたが見ていらっしゃる通り、職員の待遇改善が進めば、こうした離職を減らし、事業所の運営が安定する可能性があります。今回の法案では、障害福祉事業の経営基盤を強化し、職員の確保や待遇向上を支援する枠組みが作られています。 ところで、あなたの事業所の職員さんたちについて、給与をはじめとした待遇の改善が進むために、あなたや利用者さんの側からできることや、法制度として特に気を付けるべきことはありますか?言い換えると、この法案が実行されるときに、あなたのような利用者の声がちゃんと反映されることの大切さについて、どのようにお考えですか?
利用者の声がちゃんと反映されてほしいです。特に工賃上昇による生活の向上などに期待したいです。
ありがとうございます。利用者の声がちゃんと反映されてほしい、そして工賃上昇による生活の向上に期待したいというお気持ち、とても大切なご指摘だと思います。
はい
ありがとうございます。これまでのお話をまとめさせていただくと、あなたは10年以上就労継続支援B型と計画相談サービスを利用されており、現在の工賃では障害年金がなければ生活が成り立たないほどの状況にあること。そして事業所では職員の離職や給与面での不満が見られており、こうした職員の待遇改善を通じて、結果として工賃の向上につながることに期待されている、ということですね。 ここまでで十分な示唆をいただけたと感じます。今回の法案の障害福祉改正が、あなたのような利用者さんの生活向上にどう結びつくかは、事業所の経営安定と職員待遇の改善が鍵になる点が、よく理解できました。 さて、障害福祉についてはここまでとさせていただきたいのですが、この法案には他にも関心がありそうなテーマがあります。例えば、身寄りのない高齢者への支援制度の新設や、人口が少ない市町村での相談体制の整備なども含まれています。 すでに選んだ「障害福祉」の他に、関心があるテーマはありますか?ない場合は「スキップ」を選んでください。
相談体制の統合
ありがとうございます。「相談体制の統合」についてですね。これは人口が少ない市町村で、高齢者・障害者・子どもなど、分野を超えた福祉の相談窓口をまとめて対応できるようにしようという改正です。あなたご自身が就労継続支援B型を10年以上利用されているご経験から見ると、この相談体制の統合について、どんな点が気になりますか? 例えば、現在の相談サービスについて思うこと、あるいは複数の分野の相談が一つの窓口で受けられるようになることへの期待や不安など、いかがでしょうか?
相談の質
相談の質ですね。とても重要なご指摘だと思います。 相談体制が統合されると、高齢者、障害者、子どもなど、様々な分野の相談が一つの窓口で扱われることになります。そうすると、相談員さんが対応する分野が広がり、専門性が薄れてしまう可能性があることを懸念されているのでしょうか? あなたは計画相談サービスを10年以上利用されているご経験から、現在の相談員さんとのやり取りについて、どのような点を大切にされていますか?例えば、専門的な知識や、あなたの就労継続支援B型での状況をよく理解した上での助言など、相談の「質」として何が重要だと考えられていますか?
親身になってくれる。いかに今の困ってる状況を改善出来るか。
そうですか、ありがとうございます。親身になってくれることと、今の困った状況をどう改善できるか—それが相談の質として最も重要だということですね。とても素晴らしいご指摘だと思います。 あなたが現在ご利用の計画相談サービスの相談員さんは、そうした形で寄り添ってくれているということですね。例えば、工賃が低いという今の困りごとについて、相談員さんはこれまでどのようなサポートをしてくださってきましたか?また、相談体制が統合されて、障害福祉以外の高齢者や児童の相談も同じ窓口で扱われるようになると、あなたの相談員さんがあなたの困りごとに向き合う時間や深さに変化が出ると感じられますか?
工賃について相談はしてないです。 変化は出ると感じます。
なるほど、ありがとうございます。工賃のことは相談されていないのですね。そうすると、現在の相談員さんとは、工賃以外の生活課題について親身に相談されているということでしょうか?
はい。通所状況によっては生活介護との併用も考えましょうって言われました。
そうですか、ありがとうございます。通所状況に応じて生活介護との併用も視野に入れながら、あなたの生活をどう支えるかを一緒に考えてくれているのですね。そうした親身なサポートが、あなたにとって相談の質として大切なんだと理解できます。
生活介護になってしまうのは残念ですが…
そうですか。生活介護への移行は残念だということですね。就労継続支援B型での就労継続への思いがあるのですね。分かります。
はい。体調もありますが通所日数も増やしたいです。
そうですか、ありがとうございます。体調のこともあるけれど、通所日数を増やしたいというお気持きですね。つまり、生活介護に移るのではなく、今の就労継続支援B型での通所を続けながら、もっと多く通えるようになりたいということですね。 そうすると、工賃を上げるためには、通所日数を増やすことが一つの鍵になるのかもしれません。先ほど、相談員さんが親身になって、あなたの困りごとを改善しようと考えてくれていることがわかりました。 ここで確認したいのですが、相談体制が統合されて、相談員さんが高齢者や子どもなど、ほかの分野の相談もたくさん扱うようになったとき、あなたの「通所日数を増やしたい」「体調と相談しながら就労を続けたい」というような、今のような親身なサポートを受けられるか不安だということですね?
はい。しかも相談員が遠くからくるため、なかなか会えません。
そうですか、相談員さんが遠くからいらっしゃるため、なかなか会えないという課題もあるのですね。相談体制が統合されて、ますます相談員さんが忙しくなると、さらに会いにくくなる可能性があるということですね。 これは重要なご指摘です。人口が少ない地域での相談体制の統合では、相談員さんのリソースや、対面での関わりの時間をどう確保するかが大きな課題になってきます。 あなたの地域はどのような場所ですか?例えば、農村地域、過疎地、離島など、人口がどの程度の規模の市町村にお住まいですか?また、相談員さんが遠くからいらっしゃるということは、複数の市町村をカバーしているということでしょうか?
私が住んでるのは人口が3万くらいの町です。相談員さんは就労継続支援B型の事業所の計画相談の相談員ですが、県内の遠くから来てます。
ありがとうございます。人口3万程度の町で、相談員さんが県内の遠くから来ているのですね。つまり、あなたの地域は相談員さんの不足が深刻で、広い範囲から相談員を配置している状況が見えます。
近くにも相談事業所はあるのですが、まとめた方が良いと思い、相談員さんには遠くから来てもらってます。
なるほど、そうなんですね。近くにも相談事業所があるけれど、あなたの信頼できる相談員さんにわざわざ遠くから来てもらっているということですね。つまり、相談の「質」—親身になってくれる、困りごとの改善を一緒に考えてくれるという関係を大事にされているということなんですね。
はい。役場などにも話を繋げてくれてます。
そうですか、ありがとうございます。相談員さんが役場などにもあなたのことを繋げてくれているんですね。つまり、単に相談を受けるだけでなく、役場など関係機関と連携して、あなたの生活課題の解決に向けて動いてくれているということですね。それは本当に心強い支援だと思います。
はい。
そうですか、よくわかりました。相談員さんとの信頼関係が大事なんですね。
前の事業所では相談員に就労継続支援B型の利用を強制的に解約解除されました。
えっ、そうなんですか。前の事業所では、相談員に就労継続支援B型を強制的に解約解除されたということですね。それは大変なことでした。今の相談員さんとは、そうした経験とは違う、親身で丁寧な関わり方をしてくれているということなんですね。
はい。
ありがとうございます。そうした経験があるからこそ、今の相談員さんとの信頼関係、親身なサポートがどれだけ大切かがよくわかるのですね。 ここで大事なことが見えてきました。相談体制の統合によって、あなたが今受けているような「親身で、関係機関とも繋いでくれる」質の高い相談支援が、保証されるかどうか—それが不安だということですね。特に、相談員が忙しくなり、あなたに向き合う時間が減ってしまったり、強制的な決定をされてしまうような経験を繰り返したくないというご心情があるのだと思います。 そこで、あなたの経験から言うと、相談体制が統合される際に、これだけは気を付けるべきだと思うことはありますか?例えば、相談員の質の確保、あるいは利用者本人の意思を尊重することなど、何か重要だと感じることはありますか?
利用者本人の意思を尊重してほしいです。
そうですか、ありがとうございます。利用者本人の意思を尊重してほしい—それが最も大切だということですね。前の事業所での強制的な解約解除という経験があるからこそ、その思いが強いのだと思います。
本日はお忙しい中、貴重なご意見をお聞きしてくれてありがとうございました。