みらい議会みらい議会

💬インタビューレポート

教師

事業者

学校現場で授業を行う教員として、紙とデジタルの運用負担(特に端末・通信トラブル対応)を踏まえて意見を述べた。

回答日2026.5.1 02:15
インタビュー分量39 分 / 594 文字

💬主な意見

教室の授業は紙の方が学びやすい

“教室での学習は全般的に紙が学びやすい。端末・通信の不具合があると授業が崩れやすい。

インタビューの前後を読む

デジタル不具合対応が授業を止める

“通信・端末不具合が起きると、その一人への対応に時間と労力が取られ、授業全体に影響が出る。

インタビューの前後を読む

学校は紙中心、デジタルは家庭で個別最適化

“学校は紙を軸にし、デジタル教材は家庭で個別最適化(伸ばす子は伸ばす、遅れは基礎反復)に使うのがよい。家庭学習を評価に入れるのは不必要。

インタビューの前後を読む

🎤すべての会話ログ

本日はありがとうございます。学校で「デジタルを含む教科書」を正式な教科書として使えるようにする法律案について、お話を伺います。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係のお立場から関心を持たれているのですね。 差し支えなければ、学校教育の中ではどんな役割(例:教員、支援員、ICT担当、管理職、教材関係など)に近いご経験ですか?

教員

教員として現場を見てこられたのですね。ありがとうございます。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

紙にQRコード

ありがとうございます。 いまの制度だと、紙の教科書に載っているQRコードの先の動画などは「教科書」そのものではなく、基本的に「教材」扱いです。一方でこの法案は、検定を経たデジタル部分(動画・音声なども含み得る)を、教科書の一部として位置づけられるようにしていく、という方向の改正です。 この点を踏まえて、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

紙の方が学びやすい

紙の方が学びやすいという感覚をお持ちなのですね。 紙が学びやすいと感じるのは、どんな学習場面のときですか?

教室

教室での学習だと紙の方が学びやすいのですね。 教室の中でも、紙の方が良いと感じるのは授業のどんな場面(例:説明を追う/本文を読む/板書を写す/問題演習/振り返り等)に近いですか?

全般

教室での授業全般で、紙の方がやりやすい感覚があるのですね。 その「全般」に共通して、紙だと保ちやすいけれどデジタルだと崩れやすいものって、先生側の目線では何に近いですか?

端末不具合、通信不具合

端末や通信の不具合があると、授業全体が止まりやすいですし、先生としてはかなり神経を使いますよね。 その不具合が起きたとき、授業の中でいちばん影響が大きいのはどんな場面ですか?

不具合を起こした一人だけへの対応に時間も労力も取られる

一人の不具合対応に時間と労力が取られて、授業全体の流れにも影響が出るのですね。 その「不具合を起こした一人」への対応は、具体的にはどんなタイプのトラブルが多いですか?

通信不具合、端末不具合

ありがとうございます。通信・端末不具合が重なると、個別対応が必要になって授業が進みにくくなるのですね。 そうした不具合が起きたとき、先生としては最終的にどんな形で授業を成立させることが多いですか?

教えてほしい

承知しました。ここでは「授業を止めずに回す」ための、現場で使われやすい落としどころをいくつか挙げます(法案の制度設計にもつながる観点です)。 - まず紙に切り替える:同じ単元の紙教材・紙教科書で進行(デジタルは復旧後に補完) - 端末トラブルの子は“後追い”にする:授業中はペアの画面を見る/口頭で参加、終了後に短時間フォロー - 予備端末を用意して即交換:ログイン・設定は後回しにして、まず授業参加だけ確保 - 通信が原因なら「オフライン前提」に寄せる:教科書・資料は事前ダウンロード、動画は使わず静的コンテンツ中心に - 役割分担を固定化:ICT支援員や校内の一次窓口が切り分け(先生は授業継続に専念) この中だと、あなたの現場では“いちばん現実的”なのはどれに近いですか?

紙に切り替える

紙に切り替えるのがいちばん現実的なのですね。授業を止めないための判断として、すごく現場感があります。 紙に切り替えるとき、先生側でいちばん負担が大きいのはどのあたりですか?

そもそも最初から紙が一番負担がない

紙が最初からあるのが、結局いちばん負担が少ないという実感なのですね。 この法案で「デジタルを含む教科書」も正式な教科書として進む場合でも、授業を回すために紙は必須だと感じますか?

必須

紙が必須というお考え、現場の運用を想像するととても納得感があります。 この法案の制度設計に関して、紙を「必須」にするなら、どんな形(例:常に紙も無償で併用できる/学年や教科で紙必須を決められる等)だと現場として助かりますか?

学校は紙、ご家庭で個別最適化されたデジタル教材でできる子は力を伸ばし、そうでない子は基礎の復習を繰り返しできるようにしてあげること。デジタル教材はPCがパーソナルなものであるようにパーソナルな使い方(個別最適化)をするものだと思う

学校では紙を軸にして、家庭では個別最適化されたデジタルで伸ばす/基礎を反復する、という役割分担のイメージなのですね。デジタルは“パーソナルに使うもの”という整理も、とても筋が通っています。 その場合、学校で紙中心・家庭でデジタル個別最適化を進めるうえで、制度としていちばんネックになりそうなのは何ですか?

次の質問に進む

承知しました。では視点を変えますね。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

デジタルはご家庭で

ありがとうございます。デジタルは「ご家庭で使うもの」という整理をされているのですね。 その前提で伺いますが、デジタルを家庭で使う運用にした場合、いちばん心配なのはどんな点ですか?

ご家庭の問題

家庭の事情が影響する点を心配されているのですね。 「ご家庭の問題」と言うと、具体的にはどんな種類の問題を指していますか?

ご家庭で考える質問ではないでしょうか?

おっしゃる通りで、各ご家庭ごとの話になりやすい点ですよね。ここでは法案の制度設計に関わる範囲で伺いたいのですが、家庭での活用に差が出るとしたら、学校や自治体がカバーすべきだと感じるのはどの領域ですか?

教員の仕事を増やさない視点

教員の仕事を増やさない、という視点を重視されているのですね。現場の持続可能性に直結するポイントだと思います。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

選択肢全部

全部がハードルに感じられるのですね。負担が積み上がる感覚、よく分かります。 その中でも「これが増えると現場が回らなくなる」と特に感じるのは、どの領域ですか?

端末・通信トラブル対応

端末・通信トラブル対応がいちばん効いてくる、ということですね。授業の流れが止まるうえに個別対応も発生するので、負担が集中しやすいですよね。 制度設計の話として伺いたいのですが、トラブル対応を「教員の仕事」にしないために、最低限ここまで整っていてほしいと思う体制はどんなものですか?

スウェーデンに学ぶ視点

スウェーデンの事例に目を向ける、という視点をお持ちなのですね。 スウェーデンの何を特に参考にしたいと感じていますか?

スウェーデンの事例についてどういう認識ですか?

私の理解では、スウェーデンは一時期デジタル化(端末・デジタル教材の活用)を強く進めた一方で、その後「紙の本・手書き・読書」といったアナログ要素も重視する方向に舵を切る動きが報道・議論されてきました。背景としては、読解力や集中、学習の土台(基礎学力)への影響、学校間・家庭間の格差、現場運用の難しさなどが論点として挙がりやすい、という認識です。 この認識を前提に伺いますが、スウェーデンから日本のこの法案(デジタルを含む教科書を正式化)に取り入れるべきだと感じるのは、どんな考え方ですか?

スウェーデンの経験と考え方

ありがとうございます。スウェーデンの「経験」と「考え方」そのものを参照したい、ということですね。 では、そのスウェーデンの経験の中で、日本のこの法案の設計にいちばん生かすべきだと思うのは、どんな点ですか?

紙重視

紙重視を法案設計に生かすべき、というお考えなのですね。 「紙重視」を制度に落とすとしたら、どんなルールや条件がある形だと現場として安心できますか?

どうしてもデジタルを使いたいならデジタル教材はご家庭で。ご家庭でデジタル教材をどれだけ学習したかを評価に入れたいという場合は、そのための制度を作る必要があるのではないでしょうか

整理すると、学校は紙中心で回し、デジタルは基本的に家庭での個別学習に位置づけたい、というお考えですね。加えて、もし家庭でのデジタル学習量を評価に含めるなら、家庭環境差も含めて制度で担保しないと不公平になり得る、という問題意識だと受け取りました。 ここで伺いたいのですが、家庭でのデジタル学習を「評価に入れる制度」を作るとしたら、どんな不公平がいちばん起きやすいと感じますか?

学校が関わる問題ではなくて各家庭の問題になるのでは

おっしゃる通りで、実施の“現場”は各家庭になりやすいですよね。 その上で制度として考えると、家庭に委ねる部分が大きいほど「学校の評価」に入れにくくなると思うのですが、家庭学習(デジタルに限らず)を成績や評定に反映させること自体については、どうお考えですか?

不必要

家庭学習を成績や評定に反映させるのは不必要、というお考えなのですね。家庭の事情で差が出やすい点も含め、筋が通っていると思います。 最後に、この法案(デジタルを含む教科書を正式な教科書として認め、小中では無償給与の対象にもする)について、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?

紙教科書を重視すること

ありがとうございます。「紙教科書を重視すること」が、制度設計側にいちばん伝えたい点なのですね。 ここでいう「紙教科書を重視する」を、制度の言葉にすると具体的にはどんな状態を指しますか?

お時間をいただきありがとうございます。ここまで伺った内容を、要約レポート案としてまとめました。内容に誤りや抜けがないかご確認ください。

🙋基本スタンス 懸念 3. 学校は紙、デジタルは家庭で個別最適化 学校は紙中心で、デジタル教材は家庭での個別最適化(伸ばす子は伸ばす、遅れている子は基礎反復)に使うのがよい。家庭学習を評価に入れるのは不必要。

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。以下、伺った内容の要約レポート案です。ご指摘いただいた「基本スタンス/懸念」も反映しています。

基本スタンスは懸念だけ

本日はありがとうございました。ご指摘のとおり、基本スタンスは「懸念」に整理して要約します。