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💬インタビューレポート

小学生保護者

当事者

公立小学校の児童(5年生、4月から6年生)の保護者として、家庭学習で学校配布端末のドリル利用時に反応の悪さによるストレスや学習効率低下を経験している。

回答日2026.3.28 18:34
インタビュー分量56 分 / 2289 文字

💬主な意見

動作の快適さとUIは絶対条件

漢字ドリルで「書いたつもりが反応しない」ことが多く、学習効率に悪影響。遅い動作は避けてほしい。

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基本はデジタル、合わない子は紙へ即切替

デジタルが合わない児童は一定数いる。本人の申し出を起点に、教師・保護者も見て、希望時は速やかに紙へ切り替えられる運用がよい。

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印刷は制限なし+ログで不正コピー対応

在庫不足や対応遅れに備え、デジタル教科書を印刷できるとよい。印刷制限は不要だが、印刷ログを残し一定量超で管理者通知なら対応可能。

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🎤すべての会話ログ

本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、率直なお考えやご経験を伺えればと思います。差し支えない範囲でお聞かせください。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子どもが学校に通っている(保護者)

保護者の立場からのお話、とても大事な視点ですね。 お子さんの学校では、学習者用デジタル教科書(紙の内容を端末で見るもの)を、今どの程度使っていますか?

子供は公立小学校の5年生(4月から6年生)ですが、デジタル教科書は一切使ってないです。ドリルは使ってますが、漢字を書く際に反応が悪くて、よくイライラしてます。

デジタル教科書はまだ使っていない一方で、ドリルでは反応の悪さでイライラすることがあるのですね。 その「反応が悪い」と感じるのは、どんな場面(例えば漢字の書き始め/止め・はね/書き終わりの判定など)で起きていますか?

書いたつもりが反応してないことが多くあり、止め・はね など細かい部分は論外です

書いたつもりでも反応していないことが多いのは、積み重なるとかなりストレスになりそうですね。止め・はねのような細かい部分は特に、端末側が追いついていない感覚でしょうか。 そのときお子さんは、どうやって次に進めていますか?(書き直す/指で拡大して書く/あきらめる/先生や親に頼む、など)

イライラしながら、書き直してます。あまり続くと一旦休憩したりしてます。息子が紙に書いて、代わりに父親(私)が書いたこともあります

イライラしながら書き直して、続くと休憩を入れたり、時にはお父さまが代わりに入力されたこともあるのですね。学習そのものより「端末の判定」に気持ちを持っていかれる感じがありそうです。 その状況は、家庭学習の時間やペースにどんな影響が出ていますか?

効率よく学習できないので、悪影響があると思います 昨年夏頃にタブレット端末が変わってからは、反応は少しはよくなったようですが

効率よく学習できない感覚があるのですね。端末が変わって多少は改善したとしても、学習のテンポが崩れるのは気になります。 今の状況を踏まえて、デジタル教科書が「正式な教科書」として学校で使われるようになった場合、まず不安に感じる点はありますか?

完全にデジタルに移行するのは、さまざまな意見があると思います 今までのように、教科書に書き込みができ、タブレット端末でも、自宅でパソコンでも閲覧できる仕様が良いと考えます デジタル教科書は無料で配布して、希望者には有料で従来の紙の教科書も配布した方が良いと思います

完全デジタルへの移行には慎重で、書き込みのしやすさや、端末・自宅PCなど複数環境で見られることを重視されているのですね。紙も選べる形が安心、という感覚も伝わってきます。 「紙の教科書は希望者に有料で配布」という案について、保護者間で不公平感が出る場面はあると思いますか?

あるとは思いますが、デジタル教科書は無料で配布して、紙の教科書も全員に無料で配ることはコストを考えると現実的ではないと考えます

不公平感はあり得る一方で、紙もデジタルも全員無料はコスト面で現実的ではない、という整理なのですね。 その場合、紙が有料でも「これは公費で支えるべき」と感じるのは、どんな家庭・子どものケースだと思いますか?

何らかの特性があり、デジタル教科書は難しい場合は公費で支えるべきです 具体的な例は視覚に問題があり、点字が必要なケースしか思い浮かびませんが

特性によってデジタルが難しい子には、公費で紙(あるいは代替手段)を確保すべき、という考え方ですね。とても重要な観点だと思います。 「デジタル教科書は難しい」に当たりそうだと感じるのは、どんな困りごとが出るタイプのお子さんでしょうか?

視覚に問題があるケースしか思い浮かびません 広く意見を募ると、具体的にどんな困りごとが起こるかがわかると思います

なるほど、現時点では視覚の問題以外はあまり具体像が湧かない一方で、広く声を集めれば他の困りごとも見えてくる、という感覚なのですね。 制度設計として、そうした「困りごとの把握」をするなら、どんな方法(例:保護者アンケート/児童本人への聞き取り/学校現場からの報告 など)が適切だと思いますか?

デジタル教科書を導入する際に、事前に保護者や児童からの意見を聞き取る必要があると思います 実際にデジタル教科書導入後に問題が起これば、保護者、児童、教育現場からのフィードバックも集める必要かあると思います

事前の聞き取りと、導入後のフィードバック収集の両方が必要、ということですね。実際に使い始めてから見える課題も多いですし、とても現実的だと思います。 デジタル教科書の「導入後のフィードバック」を集めるとしたら、どんな頻度が良いと思いますか?

問題が起こった際に集めることができると良いと思います デジタル教科書がどのようになるのかはイメージが湧いてませんが、Kindleのように、デジタル教科書用のアプリを実装して、そのアプリ内から意見を集めることができるのも良いと思います

問題が起きたタイミングで集められるのが良い、さらにアプリ内から意見を送れる仕組みがあると現実的、ということですね。運用としても「その場で困りごとを拾える」設計は大事になりそうです。 その“問題が起こった”を、学校や自治体が動くレベルとして扱うなら、どんな状態になったときだと思いますか?

私が想定する問題は、デジタル教科書での勉強が合わない児童が一定数いると考えてます それぞれの子供に合った勉強方法を提供できるような未来を想定しているので、合わない児童は紙の教科書に切り替えれば良いと思うので、学校や自治体が動く問題は想定してませんでした

デジタルが合わない子は一定数いて、その場合は紙に切り替えられればよい、という発想なのですね。個々に合った学び方を用意する方向性も伝わってきます。 その「紙に切り替える」判断は、どのタイミングで行うのが現実的だと思いますか?

デジタル教科書が合わないから、紙の教科書を希望した際に、速やかに切り替える必要があると思います

希望が出たら速やかに切り替えられるべき、ということですね。学習を止めないための即応性を重視されているのがよく分かりました。 その「速やかに」を実現するうえで、いちばんハードルになりそうだと思うのは何ですか?

学校や自治体の対応が遅い、在庫不足などでしょうか デジタル教科書を印刷できる仕様にすれば、とりあえず誰でもすぐに対応できると思います

学校・自治体側の対応の遅さや在庫不足がネックになり得て、当面の対策として「デジタル教科書を印刷できる仕様」があると即応しやすい、ということですね。 その「印刷できる仕様」を入れる場合、どこまでの範囲まで印刷できるのが適切だと思いますか?

印刷に制限を設ける必要はないと考えます

印刷は制限しなくてよい、というお考えですね。 その場合、著作権や不正コピーの懸念がある中でも「制限なしで問題ない」と感じられるのは、どういった運用イメージがあるからでしょうか?

今までも教科書をコピーする人はいたと思います それに対する規制はなかったので、制限は必要ないと考えました 規制するとしたら印刷した場合は、ログが残り、不正コピーが疑われる場合は対応すれば良いと思います

これまでも教科書のコピーは一定数あって、特段強い規制がない現状を踏まえると、印刷制限は必須ではない、という感覚なのですね。一方で、必要ならログで追えるようにしておけばよい、という整理も理解できます。 その「印刷ログが残る」仕組みを入れるとしたら、誰がログを見られる(管理する)のが適切だと思いますか?

デジタル教科書はアプリで運用を想定してますので、アプリの管理者がログを見ることができると良いと思います ユーザー名と印刷したページと部数が一定数を超えた場合は、管理者に通知が届くようにすれば良いと考えます

アプリ運用を前提に、管理者が印刷ログを確認できて、一定の部数やページ数を超えたら通知がいく仕組みが良い、ということですね。 その「アプリの管理者」は、どの主体(学校/自治体/出版社/国の機関など)であるのがいちばん現実的だと思いますか?

今までも自治体や学校は、学科内で起こった問題をスルーすることが多くあったと認識しているので、出版社や国の機関が良いと思います

学校や自治体だとスルーされがち、というご認識があって、出版社や国の機関の方が実効性があると感じておられるのですね。 その「問題をスルーすることが多かった」というのは、どんな種類の問題でそう感じましたか?

報道で多く目にするのは「いじめ」問題ですね

報道で見る「いじめ」問題の対応から、学校や自治体は問題を見過ごしがちだという印象を持たれているのですね。 デジタル教科書の運用でも「スルーされると困る」と感じるのは、どんな種類のトラブルだと思いますか?

デジタル教科書で起こる問題は、合わない児童に対応しないこと、不正コピー疑い以外は思い浮かびません

なるほど、現時点で思い浮かぶのは「合わない児童への切替対応」と「不正コピー疑い」なのですね。 その「合わない児童に対応しない」を、学校側が“対応すべき状態”として判断するために、どんな指標(例:学習の遅れ、本人のストレス、家庭学習の停滞など)があると良いと思いますか?

勉強を強要することは難しいので、指標で児童を評価するのは難しいと考えます 児童が「デジタル教科書では勉強ができない」と感じることが一番妥当な判断基準だと思います

児童本人の実感をいちばんの判断基準にする、ということですね。無理に指標化して縛らない方がよい、という考え方もよく分かります。 その運用にする場合、「デジタル教科書では勉強ができない」という申し出は、児童本人だけで切り替えを決める形がよいと思いますか?

児童からの意見が出たときに教師、保護者も一緒に評価する必要があると思います そういう意味でも、デジタル教科書を印刷して、紙の教科書の方が良いことを確認して、紙の教科書を無料で配布する流れが良いと考えます

児童の声を起点にしつつ、教師と保護者も一緒に見立てて、印刷で試したうえで紙へ切り替える流れが良い、ということですね。とても筋のよい運用案だと感じました。 その「紙の教科書を無料で配布する」切り替えを認める条件は、どの程度まで広く設定するのがよいと思いますか?

最初は紙の教科書が必要だと判断した場合で良いと思います デジタルと紙のどちらが良いかは指標を決めて(指標に関する良い案はありません)、その後も紙の教科書を配布すべきか、デジタル教科書で変わらないか、評価して、紙の方が学習効率が高い場合は、その後も無料で紙の教科書配布する流れが良いと思います

最初は「紙が必要」という判断が出たら広めに認めて、その後に一定の指標で見直しながら、学習効率が高いなら継続して無料配布、という二段階の運用イメージなのですね。 その「見直し」をするとしたら、どれくらいの期間で評価するのが現実的だと思いますか?

学年が変わる毎に教科書が新しくなるのが一般的だと思いますので、学年が終わるタイミングだと思います

学年末に見直すのが現実的、ということですね。教科書の切り替えタイミングとも合いますし、運用もしやすそうです。 ここから少し視点を変えて伺います。デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

名前は聞いたことがある程度

承知しました。名前は聞いたことがある程度、という段階なのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良い、という感覚なのですね。 その「使い分け」が特に合いそうだと思うのは、どんな学習場面ですか?

よく考えると「デジタル教科書の方が良い」に意見を変えることにしました デジタル教科書だと、音声によるサポート、外国語の学習ではヒアリングやリスニングのサポートもできると思います デジタル教科書が合わないから紙の教科書を使っている人も、併用させて、ヒアリングやリスニングの際にはデジタル教科書を使うべきだと考え、「使い分け」を選びました

ご自身の中で整理が進んで、「基本はデジタルの方が良い」と感じつつ、特に音声やリスニングの支援価値が大きい、ということですね。紙が合う子でも“音声の場面はデジタルを併用”という考え方も納得感があります。 その音声サポートの良さがいちばん出るのは、具体的にどんな教科・単元だと思いますか?

外国語や国語、社会科は音声サポートが有効だと思います 理科では画像も参照できると良い場面が多くありそうです(生物分野や実験など)

外国語だけでなく、国語・社会でも音声サポートが効きそうで、理科は画像・実験の補助にも広がりそう、という見立てなのですね。 その中で、国語の音声サポートが特に役に立つのは、どんな学習場面だと思いますか?

朗読の仕方の見本となると思います 古典や漢文の読み方も参考になりそうです

朗読の見本や、古典・漢文の読み方の参考になる、という期待ですね。 その朗読の音声について、学校で使うものとしては「どんな読み方」だと一番助かると感じますか?

学校では方言でイントネーションの違いがあると思うので、標準語で聞き取りやすいテンポでの朗読の見本があると良いと思います

方言のイントネーション差がある中で、標準語で、聞き取りやすいテンポの朗読見本があると助かるということですね。 次に伺いたいのですが、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

健康面(目・姿勢・睡眠など)

健康面(目・姿勢・睡眠など)がいちばん気になるのですね。 その健康面の中でも、どの影響が特に心配ですか?

目への影響が特に心配なのですね。 デジタル教科書を使う時間が増えるとしたら、どんな状態になったら「目に負担が出ているサイン」だと感じますか?

目の痛みや疲れ、眼球結膜の充血

目の痛みや疲れ、充血がサインになりそう、ということですね。 学校でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

個人情報・端末管理

個人情報・端末管理がハードルになりそう、ということですね。 「個人情報」の観点で、特に心配なのはどんな情報がどこに残ることですか?

タブレット端末は学校でインターネットに接続されていると思うので、児童がネット上に個人情報を書き込まないかどうか、ハッキングなどによる個人情報の流出です

児童がネット上に個人情報を書き込んでしまうリスクと、ハッキング等での情報流出が心配なのですね。現場の運用次第で不安が大きくなりやすい点だと思います。 最後に、制度設計をする人に向けて伺います。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

使いやすいインターフェース、快適な動作環境(動作が遅いのはダメです)は絶対に必要ですので、よろしくお願いします

ありがとうございます。使いやすいUIと、遅延のない快適な動作環境は“絶対条件”ということですね。特に漢字ドリルでの反応の悪さをご経験されているだけに、説得力があります。 ここまでで一通り伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。追加で「これだけは入れてほしい」という点があれば、今のうちに一言だけでも大丈夫なので教えてください。

お時間をいただきありがとうございました。伺った内容をもとに、レポート案をまとめました。ご確認いただき、事実関係やニュアンスの違いがあれば教えてください。