💬インタビューレポート
学校司書
学校司書として学校図書館に関わり、1人1台タブレット環境の中で、調べ学習が紙からデジタルに寄っていく実態を見ている。
💬主な意見
🎤すべての会話ログ
本日は、「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや経験を伺いたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
学校司書です。
学校司書の立場から関わっておられるのですね。差し支えなければ、デジタル教科書が「正式な教科書」になった場合、学校司書として業務や役割で変化が出そうだと感じるのはどのあたりですか?
デジタル教科書になってはいませんが、現在生徒一人に一台タブレットが支給されており、調べ物の課題について先生方は、「タブレットを使ってネットで調べるか、図書館に行って本で調べるか、どちらでも良い」というような出し方をされています。現実として、こう出された場合、生徒はほぼタブレットで処理します。脳科学的には紙で読んだ場合地図情報で記憶する脳細胞もあるので記憶の定着にいいとされているようですが、今のままでは紙はすたれていきそうです。ただそれがいいのか悪いのかわかりません。自分の世代は紙に愛着がありますが、紙を使用しないことによって、脳の機能も地図(位置)情報を必要としない方向へ進化するのかもしれなく、あまり自信をもって紙を推せないのですが、フィンランドなどではいっときデジタルが主流だった授業を紙を使用するように戻しているともききます。デジタル教科書になったとしても、紙の教科書の使用が担保されるような方向でしょうか?それとも特に紙の教科書とのバランスには言及しないのでしょうか。
現場の実感として「選べる形でも、実際はデジタルに寄る」という状況なのですね。紙の良さを感じつつも、押し切れない揺れも伝わってきました。 確認したいのですが、この法案が成立したときに「紙の教科書の使用が担保されるのかどうか」について、あなたはどの程度重視していますか?
わかりません。自分自身紙の本を参照せずにさっさとオンラインで検索したりAIに答えを求めたりしています。ただ専門家の意見を聞いたり、各国を調査したりはしてほしいと思います。デジタル教科書を正式に認めるのは反対ではありません。
今の実態としてご自身もデジタルに寄りつつ、制度としてはエビデンスや各国の事例を踏まえて進めてほしい、という温度感なのですね。 では次に伺います。デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
名前は聞いたことがある程度
ありがとうございます。「名前は聞いたことがある程度」なのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
場面によって使い分けが良い
使い分けが良い、という感覚なのですね。 その「使い分け」の中で、紙のほうが良いと思うのはどんな場面ですか?
人によるかもしれませんが、紙のノートが割とすぐに該当ページを繰れるのと同じで、ぱっと開いて写真や説明文が見やすいのは紙の方の気がします。一方で、生徒がスマホで読む青空文庫の方はブックマークをつけてすぐ読めるので(文庫本などより)便利、と言っていたこともあり、スマホ世代にはデジタル教科書の方が使い勝手がいいのかもしれません。
具体的なイメージが湧きました。紙は「ぱっと開いて全体を見渡せる」「目的の場所にすぐ戻れる」感覚が強くて、デジタルは「ブックマークで即アクセス」みたいな導線が強いのですね。 今のお話でいうと、紙の強みである「ぱっと開いて見やすい/戻りやすい」を、デジタル教科書側でも同じように実現できていると思いますか?
検索したり目次からリンクで飛んだりすれば、遜色ないような気がします。
なるほど、検索や目次リンクで飛べれば、操作性としては大きな差は感じにくいのですね。 では、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
今のところ無いのですが、フィンランドが紙の教科書に戻したり、ハワイの高校でも先生が紙のプリントを配っている授業もあったりするのでデジタル教科書がありながらも紙を使う理由を知りたかったりはします。
現時点では大きな懸念はない一方で、海外で「デジタルから紙に戻す/紙を併用する」動きがある背景は気になる、ということですね。 フィンランドやハワイの事例で、「それなら紙を使いたくなる」と感じる理由として、どんな可能性を想像していますか?
ごめんなさい。ちょっと時間がなくなりました。ありがとうございました。
承知しました。ここまでお話しいただき、ありがとうございました。 これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間いただき、ありがとうございました。いただいた内容でいったんレポート案をまとめました。ご確認ください。