💬インタビューレポート
保護者
子どもが学校に通っており、学校で日常的に使われているデジタル教科書の使い勝手や授業運営への影響を参観日などで見聞きしている保護者。
💬主な意見
デジタルは個別最適化と役割分担に期待
“学習データや理解度に応じた出し分け、音声・動画、インタラクティブ授業で良さを引き出してほしい。画一的説明は動画、先生は対話と個別支援が良い。
🎤すべての会話ログ
本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや経験をうかがいたいです。差し支えない範囲で率直に教えてください。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
子どもが学校に通っている(保護者)
保護者として関わっておられるのですね。お子さんの学校では、デジタル教科書(タブレット等で教科書を表示するもの)はどのくらい使われていますか?
日常的に使用している
日常的に使われているのですね。デジタル教科書を使うことで、お子さんの学び方や取り組み方に変化を感じる場面はありますか?
特には違いを感じない。むしろ使いにくそう
違いはあまり感じず、むしろ使いにくそうに見えるのですね。 「使いにくそう」と感じるのは、どんな場面のときですか?
操作がうまくいかない時や、UIが非常にわかりにくいとき
操作がうまくいかない時やUIがわかりにくいと、学習そのものより“使うこと”に意識が取られてしまいそうで、もどかしさがありますよね。 その「操作がうまくいかない」は、具体的にはどんな操作のときに起きていますか?
参観日の時に目にしたのは音楽の授業で音が出ないトラブルがあった
参観日で音楽の授業中に音が出ないトラブルを目にされたのですね。授業の流れが止まってしまいそうで、保護者としても気になりますよね。 そのとき、トラブルが起きた後の授業はどんなふうに進みましたか?
先生が個別に音が出ない子の対応をしていて、他の子はそれを待ってる感じ
先生が個別対応に追われて、他の子が待つ時間が出てしまったのですね。授業のテンポが崩れる感じがして、見ていて気になりそうです。 その「待っている時間」、子どもたちはどんな様子でしたか?
各々アプリを操作してみたり、周りのこと話してみたり
待ち時間に、操作を試したりおしゃべりしたり…という感じだったのですね。授業に戻るまでの集中の切り替えが難しそうだなと想像しました。 こうしたトラブルが起きたときに備えて、学校側に用意しておいてほしい対応(代替手段やルールなど)はありますか?
無理に全部タブレット使わなくていいんじゃないかな
無理に全部タブレットに寄せなくても、という感覚なのですね。 紙の教科書も併用できる状態が望ましいと感じますか?
そうですね。
併用できるのが望ましい、ということですね。 この法案で「デジタルを含む教科書」が正式な教科書として位置づけられることで、学校がデジタル中心に寄っていくのではないかという不安はありますか?
デジタル中心はいいんだけど、それに対応できる先生のスキルが不安
デジタル中心自体には前向きだけれど、先生側のスキル面が心配なのですね。 その不安は、どんな場面で特に強く感じますか?
先ほど出た音楽の場面など、本来の趣旨とはちがう場面で時間を取られること
音楽のように、本来の学びとは別のところ(トラブル対応)で時間が取られてしまうのが特に気になるのですね。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
名前は聞いたことがある程度
ありがとうございます。では次に、紙とデジタルを比べたときの学びやすさについて伺いたいです。 紙の教科書とデジタル教科書を比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
紙の方が学びやすい
紙の方が学びやすいと感じておられるのですね。 紙の方が学びやすいと感じるのは、どんな学習の場面のときですか?
どんなとは?
たとえば「授業中に読むとき」「家で宿題をするとき」「テスト前に復習するとき」など、学習の場面ごとに感じ方が違うことがあります。 紙の方が学びやすいと感じるのは、どの場面に近いですか?
家で宿題をするとき
家で宿題をするときに、紙の方が学びやすいと感じるのですね。 宿題のとき、紙だとやりやすいと感じるのはどんな点ですか?
宿題に限らずどんな場面でも神の方が学びやすい
どんな場面でも紙の方が学びやすい感覚なのですね。 紙の方が学びやすいと感じるとき、具体的に「やりやすい」と思う作業はどんなものですか?
集中力が途切れ難い 目が疲れない ページを探すのが楽 体感として記憶に残りやすい 複数の本を並べて見られる
集中が続きやすい、目が疲れにくい、探しやすい、記憶に残りやすい、並べて見られる…紙の良さがはっきりありますね。 ここまでのお話を踏まえて伺います。デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
学校運用(準備負担・トラブル・ルール)
学校運用面がいちばん気になるのですね。参観日での音が出ないトラブルのお話ともつながっていて、現実的な懸念だと感じました。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?
教員の負担/研修
教員の負担や研修がハードルになりそう、ということですね。 最後に伺いたいです。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?
デジタルにして良いことを最大限に引き出してほしい
ありがとうございます。「デジタルにして良いことを最大限に引き出してほしい」という期待がある一方で、現場の運用や先生の負担がボトルネックになり得る、というお話だったと受け取りました。 ここで確認させてください。あなたが思う「デジタルにして良いこと」を最大限に引き出せている状態とは、どんな状態ですか?
データ管理や学習レベル知識ラベルに合わせた柔軟な表示 紙ではできない音声や動画を活用した梨花朝香さん インタラクティブな授業
ありがとうございます。学習履歴などのデータ管理や、理解度・ラベルに応じた表示の出し分け、音声・動画の活用、インタラクティブな授業――まさに「紙ではできない価値」を期待されているのですね。 その中でも「学習レベルや知識ラベルに合わせた柔軟な表示」について、学校で実現できたら特に助かると思うのは、どんな学習の場面ですか?
理解できてる人にはさらにレベルの高い問題を、理解が浅い子にはベースとなる知の振り返りを柔軟に行うなど
なるほど、理解度に応じて「先に進める子」と「立ち返りが必要な子」を自然に分けて、それぞれが待たされにくい状態を作りたい、というイメージですね。 その運用を学校で回すとしたとき、先生側に特に求められる負担はどのあたりだと感じますか?
こ子供達のモチベーション変わり
子どもたちのモチベーションの変化が関わってくる、ということですね。 その「モチベーションが変わる」というのは、どんな方向の変化を想像されていますか?
モチベーション管理
子どもたちのモチベーション管理が大きなポイントになりそう、ということですね。 デジタル教科書で学習内容が出し分けられるとき、子どもたちのモチベーション管理で特に難しくなりそうなのは、どんな場面だと思いますか?
コミュニケーションと授業の両立
コミュニケーションと授業の両立が難しくなりそう、ということですね。デジタル活用が進むほど、先生が子どもを見る時間や声かけの仕方が変わりそうですし、現場感のある懸念だと感じました。 「コミュニケーションと授業の両立」が特に難しくなりそうなのは、授業のどのタイミングだと思いますか?
画一的な授業をする経験しかないのに柔軟な授業ができるのか
画一的な授業の経験が中心の中で、理解度に応じた柔軟な授業へ切り替えられるのか、という不安なのですね。 その「柔軟な授業ができるのか」という点で、先生にまず身につけてほしいスキルはどんなものだと思いますか?
スキル云々よりも、画一的な授業は動画でいいと思う 現場の先生はコミュニケーションや細かいサポートでいいのでは?
画一的な説明は動画で担って、先生はコミュニケーションや個別のサポートに寄せた方がいい、というお考えなのですね。 この法案でデジタル教科書が正式な教科書になった場合、学校が「動画中心の画一的パート」と「先生の個別サポート」を組み合わせる形に寄っていくことについて、全体としてはどう感じますか?
良いと思う
ありがとうございます。動画などで画一的な説明を担い、先生はコミュニケーションや個別支援に注力する形は「良い」と感じておられるのですね。 ここまで伺った内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。ここまでの内容をレポート案として要約しました。事実関係やニュアンスにズレがないか、ご確認ください。