💬インタビューレポート
一般市民
一般市民として法案を聞いたことがあり、郵便料金の決め方の妥当性や、国の関与の透明性、公平競争、地方での郵便局アクセス維持の観点から意見を述べた。
💬主な意見
認可を残すなら独立・透明な審議会設計を
“認可プロセスは利害を生み天下りの温床になり得る。第三者有識者の審議会で審議し、基準を明確化、内容は全公開(最低でも議事録全文)し不透明運用を避けたい。
値上げは必然、ただ地方の実店舗アクセスは維持
“郵便需要が減る中で値上げは必然で、安さがDXの遅れも招く。実店舗維持のための値上げは個人的に受け入れ可能だが、高齢者の負担は課題。最低限、地方でも実店舗にアクセスできるのが大事。
🎤すべての会話ログ
こんにちは。本日は「手紙の値段を日本郵便が自分で決められるようにして、郵便サービスを続けやすくする法律」について、感じていることをうかがうインタビューです。 この法案に、あなたはどういう立場で関わっていますか?
一般市民として関心がある
ありがとうございます。では、この法案について、現時点でどの程度ご存じですか?
聞いたことはある
ありがとうございます。今回の法案について、全体としてどのように評価していますか。
良いと思う
ありがとうございます。「良い」と感じていらっしゃるのですね。 そう評価する上で、特にプラスだと思った点はどのあたりですか?
国が公的価格的に決めるのは良くない。民営化した意味もないし、柔軟な経営もできない。
お考えをはっきり言語化されていて、よく伝わってきました。国が上限を決める「公的価格」っぽさが残っているのが不自然で、民営化した以上は経営判断の余地が必要、という感覚なのですね。 その「柔軟な経営ができない」と感じた場面として、どんなことをイメージされていますか?
価格が自己決定できなければ、そもそもまともな経営などできない。
おっしゃる通りで、価格に裁量がないと経営の基本が回らない、という感覚ですよね。 この法案だと「料金の上限は日本郵便が案を作って、国が認可する」という形に変わるのですが、この“国が認可する”という関わり方については、どう感じますか?
本来は国の認可は不要。 国が認可するなら実質的にこれまでと変わらないとも見れる。また国が認可するというプロセスを挟むことで利害関係が生まれるため天下りの温床になりかねない。
ご懸念、よく分かります。認可が残ることで「実質は変わらないのでは」という感覚や、プロセスが利害を生んで天下りの温床になり得る、という見立てですね。 この法案の設計だと、国の関与を完全に無くすのではなく「上限は日本郵便が設計し、国が認可する」形に寄せていますが、もし国の認可を残す前提だとしたら、どんな歯止めがあれば“天下りの温床”になりにくいと思いますか?
現実的に天下りを根絶するのは不可能かもしれない。ただ、本件に関しては、利害関係のない第三者有識者を入れた審議会などできちんと審議し、内容を全て公開することがマスト。 また決める際の基準も大切。郵便局側は提示した価格に妥当性があることを説明し、審議会は妥当性が無いことを証明できなければ提示された価格を断れないようにすべき。つまり審議会の設計が大切。 とにかく不透明なプロセスで認可が決まるのだけは避けなければならない。
整理すると、国の認可を残すなら「審議の独立性」と「透明性」を強く担保して、恣意的な介入や利害の発生を抑えるべき、ということですね。 いま挙げてくださった条件の中で、審議内容の“全公開”は具体的にどこまで公開されるのが望ましいですか?
議事録は最低でも全公開だろう。議事概要でなく議事録。
ありがとうございます。議事概要ではなく、発言内容まで追える「議事録の全文公開」が最低ライン、ということですね。 その議事録の全文公開について、公開のタイミングはいつが望ましいと感じますか?
事務の都合もあるから、あまり具体的に決め過ぎずに速やかにでいいと思う。ただここは審議会の指針みたいなものを作って、国が統一的に運用した方がいい。
ありがとうございます。「速やかに」を基本にしつつ、運用がブレないよう国として統一的な指針を持つのが良い、ということですね。 今回の法案で、あなたが特に気になっている点はどれですか?
民間の信書便事業者との公平な競争が保たれるか
ありがとうございます。公平な競争が保たれるかを気にされているのですね。 「公平な競争」という観点で、特に不公平が起きやすいと感じているのはどんな場面ですか?
具体的には今思いつかないが、やはり郵便局はまだバックに国がいるという構図が残るので、公平な競争にはなっていないイメージ。それは郵便局側が有利な点もあれば不利な点もある。
なるほど、「国がバックにいる構図」が残る限り、制度や運用のどこかで歪みが出やすいというイメージなのですね。郵便側に有利・不利の両面があり得る、という捉え方も現実的だと感じました。 その“郵便局側が有利になり得る”と感じるのは、どういったタイプの有利さですか?(資金面・規制面・情報面など、イメージで大丈夫です)
情報や規制なのだろうか。ここは詳しく調べていないからわからない。
ありがとうございます。まだ確証はないものの、「情報」や「規制」の面で差がつき得るのでは、という感覚なのですね。 その前提で伺いたいのですが、仮にこの法案で日本郵便の料金見直しが今より機動的になった場合、民間の信書便事業者との競争環境は“良くなる”と思いますか、それとも“悪くなる”と思いますか?
どちらかといえば良くなると思う
ありがとうございます。競争環境は「どちらかといえば良くなる」と見ていらっしゃるのですね。 その「良くなる」と感じるのは、どんなメカニズムをイメージされていますか?
郵便局が安く抑えている印象があり、競合は苦しいだろう。ここの値段が上がればやりやすくなるだろう。
なるほど。日本郵便の料金が(制度的な制約もあって)低く抑えられている印象があり、それが競合側には厳しい、だから適正な値上げが起きれば参入・競争がしやすくなる、という見立てなのですね。 最後に、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたらそれは何ですか?
郵便局は民営化して久しいが、郵便そのもののニーズが減っている。ならば値上げしていくのが必然で、いつまでもユニバーサルサービスとかに拘泥して変化を恐れてはいけない。 昨年切手が値上げして請求書を電子化する事業者も増えた。自分の働く業界でもメールで済むものを性懲りも無く郵送している。これは郵送料を安く抑えている弊害である。 郵便局の経営とDX化を考えれば郵便は需要に応じて値上げすべきだ。
お話ありがとうございます。郵便需要が減っている現実を踏まえると、値上げは避けがたく、ユニバーサルサービスに過度に拘らず変化に合わせるべき、という問題意識ですね。実際に切手値上げを機に請求書の電子化が進んだ、という現場の実感もとても具体的でした。 確認として、その「需要に応じて値上げすべき」という方向性が進んだ場合でも、守るべきだと思う“最低限の郵便サービス”はどのあたりですか?
とりあえずアクセスできることだろうか。特に田舎などでは重宝されていると思う。
ありがとうございます。値上げやDXが進んでも、「少なくともアクセスできること」、特に地方での拠点・利用可能性は最低限守るべき、ということですね。 ここでいう「アクセスできる」について、具体的にはどんな状態を想定されていますか?
実店舗があることかな。
ありがとうございます。地方も含めて「実店舗があること」は最低限のアクセス条件、というお考えですね。 では最後に確認させてください。もし実店舗の維持のために一定の値上げが必要だ、という説明が丁寧にされるなら、その値上げは受け入れやすいと感じますか?
自分の感覚で言えば受け入れはできるが、国民的には難しいのかもしれないな。ただ若い人は郵便局なんか使わないから、ほとんどは高齢者マターだとは思う。
ありがとうございます。ご自身としては受け入れられる一方で、国民全体では特に高齢者の負担感が課題になり得る、という見立てですね。 ここまでで一通り重要な論点をうかがえましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。ここまでの内容をレポート案としてまとめました。事実関係やニュアンスにズレがないか、ご確認ください。
