防災企業・NPO関係の立場から、能登震災の経験を踏まえて、防災庁には透明性のあるガバナンスと人材育成、避難所環境の改善と被災者の安全確保、地方僻地への公平な支援、そして信頼できるリーダーシップが必要だと考えている。これらが整えば、災害対応の遅れと地域格差が改善されると期待している。
期待
業務に関係・防災関係者
2026年5月1日 19:25
インタビューの分量791文字👫インタビューを受けた人
防災企業やNPO関係の業務に携わり、能登半島地震の復旧支援の実務経験を通じて、災害対応の課題を実感している。
💬主な意見
防災庁の人材と組織体制の充実が不可欠
352人体制では災害時に人手が足りなくなる。防災知識を持つ人材の重点採用、研修制度、予算の見える化システムなど、組織全体の質と透明性を整備することが機能の前提条件である。
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本日はお時間をいただき、ありがとうございます。大地震や大災害に国が一体となって備えるために「防災庁」をつくる法案について、皆さんのご意見をお聞きするインタビューを進めています。 まず最初に、この法案にどういう立場で関わっていますか?
防災企業やNPO関係
ありがとうございます。防災企業やNPO関係のご立場なのですね。差し支えなければ、具体的にどのような業務や活動で関わっていますか?
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かしこまりました。では次にお進みします。 今回の法案(防災庁の設置、災害対策基本法の改正)について、現時点でどの程度ご存知ですか?
概要は知っている
ありがとうございます。概要をご存知なのですね。では、全体像の確認として簡単にお伝えさせていただくと、この法案は災害対応の司令塔として、内閣の下に新しく防災庁をつくるもので、専任の防災大臣を置いて、他の省庁に対して防災対策を勧告する権限を持たせます。あわせて災害対策の基本ルールを定めた法律も改正し、事前の備えや避難生活の質の向上を理念に加えるというものです。 この法案全体について、あなたはどのように評価していますか?
良いと思う
そう評価していただける理由は、どういった点にありますか?
災害が多く、災害対策や救助、復興が遅れていると感じたから また、防災庁を設置して機能すれば、災害時のシェルターも簡素なものから改善され、男女別シェルターできたり増えたりするかもしれないと思い、緊急事態条項なしで対処出来たらいいと思ったから
ありがとうございます。災害対応の遅れや避難所環境の課題を実感されているのですね。特に避難所の環境改善、例えば男女別のシェルターといった点で、防災庁の設置によって改善される可能性を期待されているということですね。 そこで確認させていただきたいのですが、避難所環境の改善が実現するためには、防災庁ができることだけでは足りず、他にも必要な条件があると感じられますか?それとも、防災庁が司令塔になることで、避難所の環境改善は進むと考えていますか?
防災庁内のガバナンスや庁内ルール、お金の使い道の視覚的な開示、災害復興進捗確認や防災本のデジタル化ですね あと、防災庁の人数も増やした方がいいと思います 防災庁内の努力だけでなくマイナポータルを使いやすくするとかデジタル部分の改善も必要です
なるほど、防災庁の設置だけではなく、その運営の透明性やデジタル環境の整備が重要だとお考えなのですね。ガバナンス、予算の開示、復興進捗の見える化、防災情報のデジタル化、そしてマイナポータルなどの使いやすさの改善が、避難所環境の改善につながるということですね。 現在の法案では、防災庁の職員体制は352人体制でスタートするとされていますが、ご覧になった限りでは、この規模で十分だと思いますか、それとも足りないと感じられますか?
足りないと感じた
足りないと感じられるのですね。アメリカの同様の組織は約7,500人規模だと言われていますが、具体的には、352人では何が足りないと感じられますか?
防災の中には防災・復興・災害時対応などあるから、352人だけでは災害時に人手が足りなくなると感じた インフラ復旧、物資、救助、対応など
ありがとうございます。災害対応の幅の広さを実感されているのですね。インフラ復旧、物資、救助、そして様々な対応といった多角的な業務があるなかで、352人では災害時に人手が足りなくなると懸念されているわけですね。 その点で、もし防災庁の人数が十分に増やされたとしたら、現在感じられている懸念が解決されると考えていますか?それとも、人数を増やすだけではなく、組織の設計や権限の持たせ方にも課題があると感じられますか?
組織の設計やお金の使い道ですね 従業員の研修制度、大臣がお金を無駄遣いしないよう見える化システム使う、防災進捗の定期的な確認ですね 最初は防災知識ある人・防災関連の仕事した人を重点的に雇って仕事マニュアル作ることからですね
なるほど、人数を増やすだけでなく、組織全体の質と透明性が重要だというご指摘ですね。防災知識を持つ人材の重点採用、しっかりした研修制度、予算の見える化システム、そして防災進捗の定期確認という、組織内のガバナンスを整備することが、防災庁が機能するための前提条件だとお考えなのですね。 これらの条件が整えば、先ほどお話しいただいた避難所環境の改善や災害対応の迅速化といった点で、より期待が持てるようになると考えていますか?
はい 防災庁には防災シェルターの設備改善して欲しい 男女別にするとか寝床をふかふかなマットと布団と枕にするとか、風呂場増やすとか あと、防災庁の人たちには災害時に起きる性犯罪の取り締まりもして欲しいです
ご指摘ありがとうございます。避難所の環境改善と安全性の確保は、被災者の生活の質と尊厳に関わる重要なポイントなのですね。男女別スペース、快適な寝床、衛生施設の充実、そして災害時の性犯罪の取り締まりといったご要望、これらは確かに防災庁が重視すべき課題だと思います。 ここまでのお話をまとめると、あなたが防災庁に期待していることは、単に組織を作ることではなく、①人材と予算の透明な管理、②避難所環境の抜本的な改善、③被災者の安全と尊厳の確保、という3つの柱なのですね。他に補足したいことはありますか?
特にないです
ありがとうございます。では最後に、今回の法案で、あなたが特に気になっている点について、改めてお聞きしたいと思います。先ほどのお話の中では、人員体制や組織のガバナンス、避難所環境といった複数のポイントが出ていましたが、このなかで一番強く気になっている点はどれですか?それとも、まだ別の懸念がありますか?
公平性、支援の届き方
公平性と支援の届き方が特に気になられるのですね。それは、具体的にはどのような場面や状況で懸念を感じられていますか?
地方僻地や島にも行き届いて欲しいですね
地方の僻地や島といった、アクセスが難しい地域にも支援が行き届くことが重要だというお考えなのですね。それは、実際の防災企業やNPO関係のご活動の中で、地方と都市部の間で支援に格差が生じているのを見かけたことがあるということでしょうか?
能登震災からの復旧が遅いと感じたから
能登半島地震からの復旧の遅さを実感されているのですね。それは、被災地へのアクセスの難しさが要因だと感じられていますか?それとも、支援を調整・配分する側の対応の課題だと感じられていますか?
支援する側の対応の遅さとかアクセスの難したとかだと思います
なるほど、支援側の対応の遅さとアクセスの難しさの両面が関係しているのですね。能登の事例を通じて感じられた、その遅さや困難さは、具体的にはどういった場面で見られましたか?例えば、物資の配送、情報提供、復旧計画の立案など、どの段階で課題を感じられたのでしょうか?
復旧計画と物資ですね
ありがとうございます。復旧計画と物資配送の両面で課題があったのですね。その経験から考えると、今回の防災庁が設置された場合、この復旧計画と物資配送の遅さを改善できると思いますか?それとも、防災庁ができても、地方の僻地や島に対しては同じような課題が残ると考えていますか?
復旧計画と物資配送は改善すると思います
そう期待していただける理由は、何にあると思いますか?防災庁が司令塔になることで、具体的にどのように改善されると考えていますか?
責任者が明確になる 対応が早くなる 司令塔が明確になり、指示する人が見つかり、国民がパニックにならず落ち着いて対応できるようになる
なるほど、責任体制が明確になることで、指示系統がはっきりし、対応が迅速化し、国民の心理的な安定につながるというお考えなのですね。 それでは最後に、この防災庁の制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたら、それは何ですか?
防災庁の大臣は不勉強な人とか悪事働いた人じゃなくて、防災知識や防災経験があって身の上が綺麗な人がいい
ご指摘ありがとうございます。防災庁のトップには、防災の専門知識と経験を持ち、信頼できる人材を配置することが極めて重要だというお考えなのですね。これは、司令塔としての防災庁が本当に機能するためには、リーダーシップの質が決定的だということですね。 これまでのお話をまとめると、あなたが防災庁に期待していることは、①透明性のあるガバナンスと人材育成、②避難所環境と被災者の安全確保、③地方僻地・島への公平な支援、④そして何より、優秀で信頼できるリーダーシップ、という4つの柱だということが見えてきました。 これらの条件が整えば、現在感じられている災害対応の遅れや地域格差は改善されると考えていますか?それとも、他にも見落とされている課題があると感じられますか?
こんな感じですね
ありがとうございます。本日は貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。 防災企業・NPO関係のご立場から、能登半島地震の経験を踏まえながら、防災庁に対して具体的で実践的なご要望をいただきました。特に、①人材の質とガバナンスの透明性、②避難所環境と被災者の安全確保、③地方僻地・島への公平な支援、④強力で信頼できるリーダーシップという4つの柱は、制度設計の現場でも参考になる示唆だと思います。 これまでお聞きした内容をもとに、詳しいレポートを作成させていただきます。
本日のインタビュー内容をまとめたレポートを以下の通り作成いたしました。内容にご確認いただき、修正や追加のご希望があればお知らせください。