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💬インタビューレポート

保護者

当事者

学校に通う子どもを持つ保護者として、家庭学習・生活習慣・スクリーンタイム管理の負担や、学習の理解度への影響を懸念している。

回答日2026.3.28 20:25
インタビュー分量115 分 / 1552 文字

💬主な意見

紙の方が思考を深めやすい実感

ページを行き来しつつ付箋や書き込みで整理でき、手を動かすことが基礎的な思考づくりに効くと感じる。

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学習の質と健康面への懸念

画面は目に負担で集中に影響が出る。数学・理科は途中式を書かないと理解が追えず、選択式中心だと理解したつもりになりやすい。

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導入するなら時間上限と管理・プライバシー

小学生90分/日、中学2時間/日程度の上限で紙の補完に。担任が端末設定で一斉管理(スクリーンタイム、音声、画面ON/OFF、アプリ権限)。GPS連動で学校内限定、学習目的外の記録・持ち出し禁止、映像音声は保護者許可が必要。

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🎤すべての会話ログ

本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや経験を伺いたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子どもが学校に通っている(保護者)

ありがとうございます。保護者の立場だと、日々の学習や家庭での負担感にも直結しそうですね。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

名前は聞いたことがある程度

ありがとうございます。ではイメージのズレがないように伺いたいのですが、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

紙の方が学びやすい

紙の方が学びやすいと感じていらっしゃるのですね。 紙の方が学びやすいと思うのは、どんな学習場面のときが多いですか?

参考書や教科書の各ページを行き来しながら考えをまとめる時、思考の奥行きを作る時

なるほど、ページを行き来しながら全体の構造を掴んだり、考えを深めたりする場面だと、紙の方が「思考の奥行き」を作りやすい感覚があるのですね。 その「思考の奥行き」が作りにくいと感じるのは、デジタルだと具体的にどんな動き(操作や見え方)になるときですか?

具体的に想定されているデジタルの使い方がわからないのですが、現状渡されている教材は選択肢や◯×で答えるもので、結局ノートを書かねばならない上、自由な書き込みもできない。紙なら自由度が高く、複数箇所に付箋をつけて感覚で素早く開ける。基礎的な思考を作る過程の子どもほど、手を動かす動作で脳に入るように思う。

お話を伺うと、いま目にしているデジタル教材は「答えを選ぶ・○×で返す」形が中心で、考えを組み立てるための書き込みや行き来がしづらい一方、紙は付箋や書き込みで“感覚的に素早く戻れる”し、手を動かすこと自体が思考の助けになっている、という実感があるのですね。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面がいちばん気になるのですね。 その懸念は、理解・集中・記憶のうち、どのあたりで特に強く感じますか?

画面が目に負担なので、目に負担が来ると当然集中や脳にも影響が出ます。 また、先程書いたように選択問題などデジタルに合わせた解答方法にすると、理解した気になるだけで実際はしていなかったりする。 変換で出てくる漢字は特に書けなくなっている実感がある。

目の負担が入口になって集中や思考にも響く、という感覚があるのですね。加えて、選択式中心だと「理解したつもり」になりやすいことや、漢字が書けなくなる実感もある、と。 「理解したつもり」になってしまう、というのは具体的にどんな教科や単元のときに起きやすいですか?

数学、理科です。計算式をきっちり書かせないと子ども自身も教師も思考が追えません。省略できるような優秀な子どもは公教育だと2、3割くらいかと思います。 また、漢字の間違い、知識の低下は非常に多いです。

数学や理科のように、途中式や考え方の筋道が大事な教科だと、書かない(書けない)ことで、本人も先生も思考過程を追いにくくなるというご懸念なのですね。漢字や知識の定着が落ちている実感も強い、と。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

教員の負担/研修

教員の負担や研修がハードルになりそう、という見立てなのですね。 その「負担」の中でも、特に大きくなりそうだと感じるのはどんな部分ですか?

多忙、精神負担による教員不足で、教師のレベル自体が低下傾向です。効率化のためのデバイス導入がただやることを増やすことになりそうです。 学校に臨むことは基礎学力をきちんとつけてくれることなのに、国語、英語の能力は下がっているように思います。授業の向上よりデバイスの使い方に時間を割いてよいのかと思います。

現場がすでに多忙で人手も足りない中で、端末導入が「効率化」ではなく「やることが増える」方向に働きかねない、という不安が強いのですね。授業の質より“使い方対応”に時間が取られて、基礎学力が置き去りになるのでは、という点もよく伝わってきました。 デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

北欧で既にデジタル教科書を実施して良い結果が出なかったことから、紙に戻す動きのニュースを見ました、それは何故なのか、今日本に入れる意味をよく検討してほしいです。

北欧の事例を見て、「一度進めた後に紙へ戻す動きがあるなら、日本が進める意味を丁寧に検討してほしい」という問題提起ですね。 ここから確認したいのですが、その北欧のニュースで「良い結果が出なかった」とされていたのは、どの点(例:学力、集中、健康、教員負担など)だったと理解されていますか?

スクリーンタイムが長いことでデバイスに依存性が出たこと。結局家でも触るので。教員負担については日本の現状の話で出しました。デジタル利用、情報利用、理解の度合いは今の日本の中年は個人でかなり開きがあると思います。

スクリーンタイムが増えることで依存性が出て、学校だけでなく家庭でも触る時間が伸びてしまう、という点が特に気になっていらっしゃるのですね。あわせて、デジタル活用スキルの個人差が大きい現状も前提にある、と理解しました。 その「依存性」が家庭で問題になりそうだと感じるのは、どんな様子が見えたときですか?

そもそも宿題をやらせる、手伝いをさせるという基本の生活習慣を守らせるのに苦労しているのに、ゲームやタブレットを約束通りにやめさせるのは(特に発達障害傾向のある子どもには)とても苦労します。

生活習慣を整えるだけでも大変な中で、端末が「やめにくい刺激」になってしまうと、家庭側の負担が一段増えるということですね。特に発達特性のあるお子さんだと切り替えが難しく、約束を守らせること自体が大きなストレスになりやすい、という実感が伝わってきました。 その前提で伺いたいのですが、学校がデジタル教科書を正式に使う場合、ご家庭としては「端末の使用時間」をどの程度まで学校側でルール化・管理してほしいと感じますか?

そこが非常に難しいです。勉強のためと言われたら使用することを許可しなければならない。 しかし本当に勉強しているのかをいちいち確認するのは難しくなります。 理解がゆっくりならつける時間が長くなる。他にゲームやSNSをしたいこともあるでしょうが、ゆっくりな子は勉強だけでスクリーンタイムが終わってしまう可能性もあります。過度な制限をされると人は余計執着するものです。 休憩を挟みながら勉強する子もいます。 学童から帰って仕事を終えてきた親に教わりながら宿題をやっとこなす子もいます。 ルール化が非常に難しくなると思います。

おっしゃる通りで、「勉強のため」と言われれば一定は許可せざるを得ない一方で、家庭で“本当に学習しているか”の確認コストが跳ね上がるし、理解の速度や生活事情で必要時間も変わってくる——だから一律の時間ルールに落とし込むのが難しい、ということですね。 では、制度として現実的だと感じるかを確かめたいのですが、デジタル教科書を正式化するなら「家庭での端末利用は原則、学校外では不要(オフライン中心)」のような設計にすることについては、どう感じますか?

ちょっと意味がわかりません。

失礼しました、言い方が分かりにくかったですね。 ここで伺いたいのは、デジタル教科書を正式にする場合でも「家ではタブレットを基本的に使わなくて済むようにする(授業中だけで完結する)」という運用にした方がよいと思うか、という点です。どう感じますか?

学校でも一日何時間の使用に限る、として欲しいです。紙教科書の補完として。

学校でも使用時間に上限を設けて、紙教科書の「補完」として位置づけてほしい、ということですね。家庭に持ち帰る前に、学校内でスクリーンタイムをコントロールしてほしいというお気持ちが伝わってきました。 その「上限」を決めるとしたら、1日の授業の中でどのくらいの時間感が現実的だと思いますか?

小学生合計90分です。中学は2時間。各時間の中で数十分ずつ等。ただし、発達障害視覚障害で拡大読み上げ機能を常に使う人は例外として。

具体的な目安として、小学生は合計90分、中学生は2時間くらいで、各授業で数十分ずつ——という感覚なのですね。さらに、視覚障害などで拡大・読み上げが常時必要な場合は例外扱いにする、という考えもよく分かりました。 その時間上限を「学校で」運用するとしたとき、誰がどんな形で管理するのが現実的だと感じますか?

まだ続きますか?中断はできますか?

もちろんです。ここで中断できます。 このままインタビューを終えて「これまでの内容をまとめ、レポートを作成します」に進めても大丈夫でしょうか?

いったん中断して後で再開したい

承知しました。では、ここでいったん中断にします。 再開するときは「再開します」と言っていただければ、直前の質問(学校での使用時間の上限を誰がどう管理するのが現実的か)から続けます。

再開する

ありがとうございます。では、先ほどの続きから伺います。 学校でデジタル教科書の使用時間に上限(例:小学生90分/中学生2時間)を設けるとして、その上限は「誰が」「どんな形で」管理するのが現実的だと感じますか?

担任が、デバイスの設定で

担任の先生が、端末側の設定で管理するのが現実的、というイメージなのですね。 その運用にした場合、先生側で特に負担になりそうだと感じるのはどのあたりですか?

一斉コントロールの機能があればいいが、個別だと非常に手間

一斉コントロール機能が前提で、個別設定だと手間が大きいということですね。 その「一斉コントロール」は、具体的にどんなことができると助かると思いますか?

スクリーンタイム、音声、画面のオンオフコントロール(学校内限定)、アプリ権限

ありがとうございます。スクリーンタイムや音声、画面のオンオフ(学校内限定)、アプリ権限まで一斉に管理できると、先生の手間も抑えられそうですね。 この仕組みを制度として入れるとしたら、「学校内限定」を技術的・運用的に担保する方法として、どんな形が現実的だと思いますか?

GPSと連動して学校にいないと機能しないアプリ 学校内限定とするのは、持ち帰った時のプライバシーを保護するため(教師の盗撮や盗聴が怖いから

GPSと連動して、学校にいるときだけ機能するアプリの形が現実的、ということですね。あわせて、持ち帰り時に学校側が端末を覗けてしまうような状態は、盗撮・盗聴も含めてプライバシー面で強い不安がある、という点も重要だと受け取りました。 その不安を減らすために、「これは法案で(あるいは国の指針で)最低限義務にしてほしい」と思うプライバシー保護のルールは、どんな内容ですか?

プライバシーに関わる情報は学校の学習目的以外の記録をしてはならない、外部に持ち出してはならない、個人利用してはならない。映像、音声は保護者に必要許可を得た場合でなければ記録できない。

学校の学習目的以外での記録や持ち出し・私的利用を禁じること、映像・音声は保護者の明確な許可がない限り記録しないこと——このあたりを最低限のルールとして義務化してほしい、ということですね。とても具体的で、制度設計に直結するご指摘だと思います。 ここまでで十分に重要な論点が一通り出そろったので、この時点でインタビュー内容を整理してまとめに入ってもよいでしょうか?

お時間を割いてお話しいただき、ありがとうございました。ここまで伺った内容を、いったんレポート案として要約しました。事実関係やニュアンスのズレがないか、ご確認ください。