💬インタビューレポート
保護者
この春に子どもが入学予定の保護者。デジタル教科書は名前を聞いた程度だが、自身はKindleを10数年使い、デジタルは刺激が多く集中が途切れやすい実感がある。
💬主な意見
紙の置き換えでなく学校の根本設計が大事
“デジタル教科書を前提に、充電・Wi‑Fi・大型ディスプレイ等の教室設備や温度耐性、持ち運び破損、校外学習の持ち物まで含めて学校設計を見直してほしい。
🎤すべての会話ログ
本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや経験を伺いたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
子どもが学校に通っている(保護者)
保護者の立場で関わりがあるのですね。 お子さんの学校では、学習者用デジタル教科書(紙の教科書と同じ内容を端末で見られるもの)を、授業や宿題で使っていますか?
この春から入学なのでまだわからない。
この春ご入学なのですね。これから様子を見ながら、という段階だと思います。 学校から入学前後に、「端末」や「デジタル教科書」の使い方・ルールについて、何か案内(説明会や書面など)はありましたか?
まだ入学してないのでない。
承知しました。まだ入学前だと、学校側の運用が見えづらくて不安も出やすい時期ですよね。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
名前は聞いたことがある程度
ありがとうございます。名前は聞いたことがある程度なのですね。 現時点のイメージで構いませんが、紙の教科書と比べたときに、デジタル教科書は「学びやすさ」がどう変わると思いますか?
紙の方が学びやすいと思うがデジタルの方がランドセルは軽いと思う。
なるほど、学びやすさは紙の方が良さそうと感じつつ、荷物が軽くなる点はデジタルのメリットとして見ていらっしゃるのですね。 紙の方が学びやすいと感じるのは、どういった学習の場面を想像していますか?
まず、私はkindle中毒者で、社会人になってから10数年全てkindleで本を買ってきた。感想は何千冊も本を買っても家を圧迫されないが読み心地は紙が勝るというものだ。(デジタルは他の刺激が多く読む時間が減る
Kindleを長く使ってこられて、収納面の利点は大きい一方で、読み心地や集中のしやすさは紙が勝る、という実感があるのですね。デジタルだと他の刺激が入って読書時間が減る、という感覚もとても具体的です。 その「他の刺激が多い」と感じるのは、どんな刺激を指していますか?
読みやめた時や他のアプリをノータイムで始める。または他の本を摘んでしまうなど。
なるほど、読むのを止めた瞬間に別アプリに移れたり、関連の本へすぐ寄り道できたりして、注意が分散しやすい感覚なのですね。 お子さんが学校でデジタル教科書を使う場合、そうした「寄り道のしやすさ/切り替えの速さ」は、学習にどの程度影響しそうだと感じますか?
退屈な本を読まなくなる。
「退屈だと感じる内容から離れやすくなる」という影響を想像されているのですね。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
学習面(理解・集中・記憶など)
学習面、とくに理解・集中・記憶のところがいちばん気になるのですね。 その懸念がいちばん出そうだと感じるのは、授業中と宿題(家庭学習)だとどちらの場面ですか?
どちらも
授業中も宿題も、どちらでも起こり得ると感じていらっしゃるのですね。 その中でも、授業中にデジタル教科書を使う場合に「特に起こりそう」と思うのは、集中が切れること・理解が浅くなること・記憶に残りにくいことのどれに近いですか?
集中が切れること
授業中に「集中が切れる」ことが特に起こりそう、という感覚なのですね。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?
端末・通信トラブル対応
端末や通信のトラブル対応がハードルになりそうなのですね。 そのトラブルが起きたとき、授業への影響として特に心配なのは「授業が止まること」と「先生や子どものストレスが増えること」のどちらに近いですか?
授業が止まること
授業が止まることがいちばん心配なのですね。確かに、授業の流れが一度切れると立て直しが難しい場面もありそうです。 最後に、このデジタル教科書を正式な教科書として認める制度設計をする人に、何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?
教室の設計というか、デジタル教科書の設計は一部分ではなく、学校の設計を根本から変える必要があるのでは?とあなたとの議論で感じた。 ルンバが、住みやすい部屋にするように。デジタル教科書を据えた教育の設計をすべきでは?(というか今は紙の教科書を据えた教育の設計になってるのでは?
とても大事な視点ですね。デジタル教科書だけを「紙の置き換え」として入れるのではなく、学校全体(環境・授業の作り方・ルール・トラブル時の代替手段など)をセットで設計し直さないと機能しない、という問題提起だと受け取りました。 ここで確認させてください。その「学校の設計を根本から変える必要がある」と感じる“設計”の中で、いまの法案や制度設計で特に抜け落ちやすいと思うのは、どの部分ですか?
例えば、コンセント、充電、Wi-Fi、あとは黒板ではなく巨大なディスプレイに切り替える。夏冬の暑さ寒さにタブレットは耐えれるのかなど。課外学習では何を持っていくのか?ランドセルでタブレットは壊れないのか?
具体例がとても分かりやすいです。コンセント・充電・Wi‑Fiのようなインフラから、黒板/大型ディスプレイといった教室の前提、温度環境での端末の耐久、校外学習での持ち物、持ち運び時の破損リスクまで、「日常運用の設計」が一体で必要だということですね。 その中で、まず制度として優先的に手当てしないと“授業が止まりやすくなる”と思うのは、どれですか?
教室設備(大型ディスプレイ等)
ありがとうございます。授業が止まらないための前提として、教室設備(大型ディスプレイ等)をまず制度として手当てすべき、という優先順位なのですね。 ここまで伺った内容をもとに、ポイントを整理してレポートにまとめます。追加で「これは書いておいてほしい」という点があれば、そのまま一言だけでも教えてください。
お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容に違和感や、直したいところがあれば教えてください。
教育の根本設計をやり直すべきという観点を入れて。(というか今の教育の設計の根っこに紙の教科書が巣食っていて、紙を単純に置き換えるだけではダメなのではという観点
お時間をいただき、ありがとうございました。ご指摘の「紙前提の教育設計を、デジタル教科書前提で根っこから見直してほしい」という観点も入れて、レポート案を整理しました。内容に違和感がないかご確認ください。