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💬インタビューレポート

薬剤師

専門家

調剤薬局で10年以上勤務し、患者さんの処方薬選択行動や残薬問題を日々目にしている薬剤師。医療現場の実感に基づき、制度設計の課題を指摘できる立場。

回答日2026.5.18 23:29
インタビュー分量28 分 / 750 文字

💬主な意見

追加負担では受診行動に影響が少ない

市販薬を買うより処方薬が安く、患者さんのこだわりも強いため、4分の1の追加負担が導入されても受診行動に大きな変化は生じないと考える。

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医療費削減の根本課題は別にある

不必要な受診、不必要な処方、多数の残薬が存在する。医師への確認を拒否する患者さんや、必要以上の薬を希望する患者さんもいる。追加負担だけではこれらは改善しない。

市販薬と処方薬の成分配合の違いが見落とされている

市販薬には主要成分以外の配合成分があり、患者さんによっては処方薬の方が医学的に適切なケースがある。単純に『市販薬と同じ成分』という制度設計では患者ニーズを十分に反映していない。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は、医療保険のルールを見直して出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える法案についてお聞きします。あなたのご意見やご経験をお聞かせいただき、この法案をどのようにお考えかを一緒に整理させていただきたいと思います。 まず、今回の法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマはどれですか?

市販薬と似た処方薬(OTC類似薬)への追加負担

ありがとうございます。市販薬と似た処方薬への追加負担について、ご関心があるのですね。 では次に、あなたの立場についてお聞かせください。このテーマに関して、あなたは次のうちのどれに最も近いですか?

当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)

そうなんですね。当事者・関係者として、このテーマに関わられているのですね。 具体的にどのような立場から、このOTC類似薬の追加負担についてお考えですか?たとえば、ご自身や家族が処方薬を使われている、あるいはお仕事の関係でこの制度に関わられているなど、教えていただけますか?

薬剤師です

ありがとうございます。薬剤師のお立場から、このOTC類似薬の追加負担についてご意見をお持ちなのですね。 では、このテーマについて、なぜ・どのような点が気になりますか?具体的に教えていただけますか?たとえば、患者さんの受診行動への影響、調剤業務の変化、制度設計の課題など、薬剤師の視点から気になる点があれば、お聞かせください。

医療費がかからない方の気軽な受診が多くてあります。なので、追加負担は仕方がないことだと思いますが、それでも市販薬を買うより安いと思うので、受診者にはあまり影響がないように思い、どのくらい効果が期待できるのだろうかと思います。 また、不必要な処方も多く、かなりの金額の薬が無駄になっていると思います。

薬剤師の現場から見た率直なご指摘ですね。医療費がかからないため気軽に受診する方が多く、その結果として不必要な処方も増えているということですね。

はい

なるほど。では、そうした現状を踏まえて、この追加負担の仕組みについて、もう少し詳しくお聞かせください。

はい

ありがとうございます。薬剤師の現場での実感をお聞きしたいのですが、このOTC類似薬に4分の1の追加負担が導入された場合、患者さんの受診行動や薬の使われ方について、実際にはどのような変化が起こると予想されますか?

現在の選定療養制度により、先発からGEに変更する方もいますが、先発品希望の方は負担額が増額しても先発品を選ぶと思います。こだわりが強い方が多いです。オーソライズドジェネリックについて説明しても、効く耳を持たれない方もいます。 受診行動に差は生じないと考えます。ビタミン剤など、薬価は安いですが、市販薬で買うと高く、値段の差が大きいと思います。

なるほど。薬剤師の現場から見た、患者さんの選択行動について具体的にお聞かせいただきありがとうございます。つまり、追加負担が導入されても、こだわりが強い患者さんは先発品を選び続ける、そしてビタミン剤のような薬価が安い医薬品については、処方で4分の1の追加負担でも市販より安いというご指摘ですね。 そこでお聞きしたいのですが、現在の不必要な処方が多いという状況が、この追加負担の導入によって改善されるとお考えですか?それとも、システムとしての課題が別にあるのではないかと感じられていますか?

追加負担の導入では改善しないと思います。 自宅に残薬があるのにまた処方が出ていても、医師に確認するには時間的に拒否されたり、知られたくないということで拒否されることもあります。 患者さん側から、医師に薬を出すようにお願いする場合もあります。 風邪で受診し、必要以上の薬を欲しがる方もいます。

ありがとうございます。追加負担だけでは改善しないというご見解ですね。非常に興味深いご指摘です。つまり、課題の根本は患者さん側のニーズや行動、そして医師との関係性の中にあるということですね。 残薬がある場合の医師への確認や、患者さんからの要望に対する医師の対応など、医療現場全体のコミュニケーションに関わる課題があると。そして、薬剤師としても、その間に立つ立場で葛藤があるのかもしれません。 そうした現場の実感を踏まえて、この追加負担の仕組みを運用するうえで、ハードルや課題があると思いますか?また、さまざまな事情の患者さんのケースが、この制度設計の中で十分に考慮されていると思いますか?

いいえ(考慮が不十分/ハードルが大きい)

そうですね。考慮が不十分だというお考えなのですね。薬剤師の現場から見て、どのような患者さんのケースや事情が見落とされていると感じられますか?具体的に教えていただけますか?

市販薬には主要な有効成分以外にも成分が配合されており、必ずしもそれが必要と思わないため、単純に市販薬で対応したくない場合があります。その場合は、追加負担を払ってでも受診した方がいいと思います。

なるほど。市販薬は有効成分以外の配合成分が含まれていることで、患者さんによっては市販薬では対応できず、より成分を限定した処方薬が必要なケースがあるということですね。つまり、OTC類似薬であっても、実際には市販薬とは異なる医学的ニーズがある患者さんがいるということですね。 そうすると、この法案では「市販薬と同じ成分の処方薬」に追加負担をかけるという前提になっていますが、成分の構成や配合の違いによって、実際には市販薬では代替できないケースがあるという点が、制度設計の中で十分に反映されていないということでしょうか?

はい。

ありがとうございます。そういった現場の実感が、とても重要な指摘だと思います。市販薬と処方薬は成分以外の要素でも異なっており、単純な「代替性」だけでは判断できない患者さんのニーズがあるということですね。 では、薬剤師として、そうした現場の課題や患者さんの多様なニーズを踏まえて、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたらそれは何ですか?

類似薬以外の薬ももらいにくることが多いので、受診行動には影響が少ないと思います。追加負担を取ることで、医療費を削減するのはいいと思います。

ありがとうございます。つまり、追加負担を導入することで医療費削減の効果は期待できるが、実際の受診行動にはあまり影響がないだろうというご見方ですね。 それでは、この点を踏まえて、制度を設計する人への一つのメッセージとしては、どのようなことを伝えたいですか?たとえば、「医療費削減の手段としては有効だが、〇〇という点に注意すべき」といったようなご意見があれば、お聞かせください。

医療費削減は他にも課題があるということに注意すべき

ありがとうございます。つまり、OTC類似薬への追加負担だけでは、医療費削減の根本的な課題には対応できないということですね。薬剤師の現場から見て、医療費削減に向けて他にどのような課題があると感じられていますか?具体的にお聞かせいただけますか?

不必要な受診、不必要な処方、多数の残薬

ありがとうございます。不必要な受診、不必要な処方、そして残薬の問題ですね。これらは確かに、OTC類似薬への追加負担だけでは解決しない、より構造的な課題だと感じられるのですね。 これまでのお話を整理させていただくと、薬剤師の現場から見た課題は以下のようなものですね: 1. **医療費がかからないことによる気軽な受診**が多くあり、その結果として不必要な処方や残薬が増えている 2. **OTC類似薬への追加負担だけでは、受診行動の変化は期待しにくい**(市販薬の方が高いため、また成分の配合や患者ニーズの多様性がある) 3. **医療費削減には、受診・処方・残薬の管理という、より包括的なアプローチが必要**である こうした現場の実感と課題認識をお聞かせいただき、ありがとうございました。これまでお話しいただいた内容を、レポートにまとめさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか?

ありがとうございます。不必要な受診、不必要な処方、そして残薬の問題ですね。これまでのお話をレポートにまとめさせていただきます。