インタビューレポート
個人情報の使い方にルールを追加し、悪質な違反には課徴金を科せるようにする法案改正の方向性は良いと思うけど、統計やAI目的でも同意はほしい。政府の管理が不安で、マイナンバー入力の場面(行政・医療・金融)の情報は提供対象から外してほしい。
期待&懸念
一般的な関心・一般市民
2026年5月9日 09:56
インタビューの分量634文字👫インタビューを受けた人
自分の個人データがどう使われるかに関心がある一般の立場として、同意なし利用の拡大や政府のセキュリティ、マイナンバーを介した紐付けに懸念を持っている。
💬主な意見
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こんにちは。本日は「個人情報の使い方にルールを追加し、悪質な違反には課徴金を科せるようにする法案」について、感じていることや評価を伺いたいです。 まず、この法案にどういう立場で関わっていますか。
自分の個人データがどう使われるか気になる一般の立場
ありがとうございます。個人データの使われ方が気になる一般の立場で見ておられるのですね。 今回の個人情報保護法の改正について、現時点でどの程度ご存知ですか。
ほとんど知らない
承知しました。では前提をそろえるためにごく簡単に言うと、今回の改正は①AI開発など“統計目的”なら同意なしでデータ提供できる場面を作る、②16歳未満の子どもの情報と顔データの保護を強める(利用停止を求めやすくする等)、③悪質で大規模な違反には課徴金(不正に得た利益相当)を科す、という柱です。 この法改正について、全体としてどのように評価していますか。
良いと思う
良いと思われたのですね。 全体として「良い」と感じたのは、この改正のどのポイントが効いているからですか。
①統計であればデータを集めるとあり、趣旨は理解したが、ただし取得するデータ項目と同意は欲しい。 ②子供の顔が成長とともに変化していく点と、政府のセキュリティに不安がある。この点がクリアできるのであれば納得。 ③悪質および大規模の定義が明確であれば理解できる
整理すると、方向性は支持しつつも「同意の扱い」や「運用の明確さ・安全性」が条件になっている感じですね。 まず①について伺いたいのですが、「統計目的でも同意は欲しい」と感じるのは、どんな場面で自分のデータが使われる状況を想像したときですか。
どんな時でも
ありがとうございます。「どんな時でも」同意が必要、という感覚なのですね。 その場合、同意がなく使われることの中で、特に抵抗感が強いのはどのあたりですか。
個人を特定できてしまうデータを取り扱われる時、家族および資金の情報を取り扱われる時
なるほど、個人が特定され得るデータや、家族・資金(お金周り)に関する情報は特にセンシティブだと感じられているのですね。 その「個人を特定できてしまうデータ」について、具体的にはどんなデータを想定していますか。
名前、住所、電話番号、生年月日、出生情報、戸籍に載るような家族情報、Eメールアドレス、SNS情報、パスポートや免許証、保険証などのID情報、マイナンバーの情報など
具体例をたくさん挙げていただき、ありがとうございます。たしかに、いずれも「特定」や「なりすまし」「紐づけ」に直結しやすい情報ですね。 ここで伺いたいのですが、今挙げてくださった情報の中で「統計やAI開発目的だとしても、第三者に渡るのは特に避けたい」と感じるのはどれに近いですか。
どれも同じくらい避けたい
よく分かりました。どれも同じくらい避けたい、ということですね。 では確認ですが、もし「第三者に渡す前に、個人が特定されない形に加工される(名前や住所などが外される)」運用だとしても、同意なしに使われること自体には抵抗感は残りますか。
政府のセキュリティおよびデータ管理とによる。暗号化や分散管理は必須だが、この辺りはリテラシーの高い人に制定してほしい
おっしゃるとおりで、「加工する」と言っても結局は運用する側(特に政府や関係機関)のセキュリティと管理体制への信頼が前提になりますよね。暗号化や分散管理を必須に、というのも具体的です。 その前提で伺いたいのですが、政府側のデータ管理について「ここが満たされれば一定程度は同意なしでも許容できる」と思える条件は、どんなものですか。
各項目を全く別のものとして集計し、個人のデータに触れないこと
ありがとうございます。「個人のデータに触れない」形に徹底してほしい、という条件なのですね。 その条件でいう「個人のデータに触れない」とは、運用として具体的にどんな状態を想定していますか。
次の質問に進む
承知しました。では次に進めます。 今回の法改正で、あなたが特に気になっている点はどれですか。
一定の条件のもとに、同意なく個人データが使われるようになること
承知しました。「一定の条件のもとに、同意なく個人データが使われるようになること」が特に気になっているのですね。 その点が気になるのは、どのような背景やきっかけからですか。
日本において、個人のデータに対する意識が希薄と感じるから。
受け止めました。日本では個人データへの意識がまだ薄くて、同意なし利用が広がると不安が増える、という感覚なのですね。 その「意識が希薄」と感じるのは、どんな出来事や場面を見たときですか。
マイナンバーにさまざまな情報をくっつけた上、それを常に携帯するアイテムとして取り扱わせ、非常に重要な個人情報が入っているにも関わらずポイントを付与して気軽に取扱させてしまう点などは特に懸念。
具体例ありがとうございます。マイナンバーを軸に情報がひも付いていく一方で、ポイント付与などで「気軽に扱ってしまう空気」ができている、という懸念なのですね。 その懸念を踏まえて伺います。 この法案について、制度を設計する人に伝えたいことはどんな内容になりますか。
マイナンバーとの紐付けは絶対に行わないでください。
ご意見ありがとうございます。「同意なし利用」が広がる局面で、マイナンバーのような強い識別子と結びつくことへの警戒が特に強いのですね。 一点だけ補足すると、今回の法案の柱は「統計・AI開発目的でのデータ提供を同意なしで可能にする場面を作る」「子ども・顔データの保護強化」「悪質な大規模違反への課徴金」などで、**“マイナンバーと紐付けることを新たに進める”と明記している内容ではありません**。 そのうえで伺いたいのですが、あなたが「紐付け」と聞いて特に避けたいと思うのは、どんな状態のことですか。
マイナンバーを入力する場面で集める情報については、データ提供は絶対にしないで欲しい
承知しました。マイナンバーを入力する場面で集める情報は、第三者提供(データ提供)を一切してほしくない、ということですね。 その「マイナンバーを入力する場面で集める情報」というのは、具体的にはどんな手続き・サービス利用の場面を想定していますか。
行政や病院、金融
ありがとうございます。行政・医療・金融のように、生活の根幹に関わる場面でマイナンバーを入力する情報は、外に出ないでほしいという感覚なのですね。 その中でも、データ提供が起きると特に影響が大きいと感じるのは「行政」の場面ですか、「病院」の場面ですか、それとも「金融」の場面ですか。
全て
承知しました。行政・医療・金融のいずれでも、マイナンバー入力を伴う情報が外部に提供されるのは避けたい、ということですね。 では最後に一点だけ伺います。もし法案側で「マイナンバーに関連する情報は、統計・AI開発目的であっても第三者提供の対象外」といった明確な除外ルールが入った場合、今回の改正全体への評価は変わりそうですか。
はい
ありがとうございます。除外ルールが明確に入れば、評価は良い方向に変わりそうなのですね。 ここまでで一通り重要な点を伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。ここまでの内容をレポート案としてまとめました。ご確認ください。