みらい議会みらい議会

💬インタビューレポート

保護者

期待当事者

学校に通う子どもを持つ保護者として、学校では紙教科書が中心でタブレットは宿題・課題提出など補助的に使われている状況を見ている。

回答日2026.4.6 20:10
インタビュー分量13 分 / 794 文字

💬主な意見

導入は賛成だが目的の明確化が先

トラブル以前に、何のためにデジタルを入れるのかが大事。目的次第で教科書以外の改革もセットになると思う。

インタビューの前後を読む

教科書だけ変えても学力は変わりにくい

周りも塾通いが多く学力は学校外が中心。荷物は減っても、個別に進捗を進められるカリキュラムにならないと塾偏重は続きそう。

インタビューの前後を読む

画一的運用と教員対応力がボトルネック

全員で最低ライン達成を目指す画一的な進め方では個別進捗管理が難しい。導入面では、やり方変更への教員負担や研修(能力面)が課題。

インタビューの前後を読む

🎤すべての会話ログ

本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることやご経験を丁寧に伺いたいです。率直なお話を大切に進めますね。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子供が学校に通っているのと、政策シンクタンクの立場で関心があります

保護者としての実感と、政策シンクタンクとしての視点の両方があるのですね。 まず保護者として伺いたいのですが、お子さんの学校ではデジタル教科書(またはそれに近い教材)を使っていますか?

一部デジタル教材がありますが、基本的には紙の教科書です

一部はデジタル教材もあるけれど、基本は紙なのですね。 その「一部デジタル教材」というのは、どんな教科や場面で使われていますか?

これは子供に聞かないとわからないですが、補助教材のような位置づけかなという見え方をしています

お子さんに直接は確認できていない中でも、「補助教材っぽい位置づけに見える」という感覚があるのですね。 その“補助教材っぽい”と感じるのは、学校からの案内や宿題の出され方など、どんな点からそう見えていますか?

メインは教科書で、その補助的にタブレットを使っているからです

メインは紙の教科書で、タブレットは補助として使われている、という実感なのですね。 その「補助としてタブレットを使っている」というのは、具体的にどんな使い方になっていますか?

宿題とか課題の提出の場面だと思います

宿題や課題提出の場面でタブレットが使われているのですね。 その宿題・課題提出がタブレット中心になることで、お子さんの学習の進み方は変わったと感じますか?

正直あまり変わらないかな、学力という点では学校よりもむしろ塾などが中心になっているのが実態だと思うので。これは我が家だけじゃなくて他の家もたぶんそう。

学力という点では、学校の教材形態(紙かデジタルか)より、塾など学校外学習の比重の方が大きいという実感なのですね。ご家庭だけでなく周囲も同じように見えている、というのも重要な示唆だと思います。 その「周りの家もたぶんそう」と感じるのは、どんな場面や情報からですか?

まわりも多く塾に通っているので

周りでも塾に通っている子が多いのですね。 その状況を踏まえて、学校の教科書がデジタルも「正式な教科書」になった場合でも、学校での学びの比重は今とあまり変わらないと思いますか?

教科書が変わるだけだと今と変わらないと思う。子供の荷物は減ると思うけど、個別に進捗がグッと進められるようなカリキュラムにならないと学力という点では塾偏重のままかな

教科書がデジタルになっても「教科書が変わるだけ」だと大きくは変わらず、荷物は減る一方で、学力面はカリキュラム(個別最適に進められる設計)まで変わらないと塾偏重は続きそう、という見立てなのですね。 その「個別に進捗がグッと進められるようなカリキュラム」にするうえで、いま学校側で特に足りていないと感じるのはどんな点ですか?

先生が画一的に教えるやり方じゃないかな。個別の進捗を管理するのではなく、最低限のラインを全員で達成するように進める管理方法なので、そこが変わらないと難しいと思う。

先生の授業の進め方や学習の管理が「全員で最低ラインを達成する」前提になっていて、個別の進捗管理に寄っていない、という課題感なのですね。 その前提のままでデジタル教科書が正式化された場合、学校現場の運用面でハードルになりそうだと感じるのは何でしょうか?

教員の負担/研修

教員の負担や研修がボトルネックになりそう、ということですね。 その「負担/研修」で特に重くなりそうだと感じているのは、どの種類の負担ですか?

今までとやり方が変わるのに対応する必要がある

やり方が変わる以上、それに対応する必要が出てきて負担が増える、という見立てなのですね。 その「やり方が変わる」の中で、先生にとって特に対応が大変になりそうだと感じるのはどの部分ですか?

授業の組み立て?でしょうか。ここは正直、実態がわからないのでこれ以上はなんとも言えないです

授業の組み立てあたりが大変そう、という感覚はある一方で、実態はまだ掴みきれていないのですね。無理に断定せずにお話しいただいて助かります。 では視点を変えて伺います。デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

ある程度知っている

承知しました。「ある程度知っている」くらいの距離感なのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

人によると思うけれど、僕は学びやすくなると思うよ

人による前提はありつつ、あなたとしては「学びやすくなる」と見ているのですね。 では次に伺いたいのですが、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学校運用(準備負担・トラブル・ルール)

学校運用面(準備負担・トラブル・ルール)がいちばん気になるのですね。 その中でも特に、どんな種類の「トラブル」が起きやすいと感じていますか?

トラブルというよりは、何のためにデジタルを導入するのかという目的なのかもしれないな。学力向上を目指すなら、デジタル教科書だけでは達成するのは難しいと思うので。

「トラブル」よりも先に、デジタル導入の“目的が何か”がいちばん大事、という問題意識なのですね。学力向上を狙うならデジタル教科書“だけ”では難しい、という見立てもよく分かります。 では最後に、制度設計をする人に向けて伺います。 デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

何のために導入するのかを明確にすべきだと思う。導入は大賛成です。その先に何を見据えるのかによって、デジタル教科書の導入だけじゃない改革もセットになるので。

「目的を明確にした上で導入は賛成で、目的次第では教科書以外の改革もセットで考えるべき」というご意見、政策側への重要なメッセージだと受け取りました。 ここまで伺った内容をもとに、要点を整理してレポート形式でまとめます。

お忙しい中、率直なお話をありがとうございました。ここまでの内容をレポート案として整理しました。事実関係やニュアンスにズレがないか、ご確認ください。

シンクタンクの立場は特に議論の中で出なかったので消して良いかな

承知しました。シンクタンクの立場の記載は外し、保護者としてのお話に絞ってレポート案を整理し直しました。本日はありがとうございました。以下、内容をご確認ください。

全員で最低ライン達成を目指す画一的な進め方は、2の学力向上との関係のが親和性高い。 3は導入にあたっての目先の課題で、それは教員の能力ってことかな

ご確認ありがとうございます。いただいた補足(「画一的な進め方」は学力向上の議論とより結びつく/「目先の課題」は教員側の対応力・研修等)を反映して、レポート案を整理し直しました。