💬インタビューレポート
教育現場職員
教育現場で、子どもの写真や名前などの個人情報を、情報共有や活動発表(行事の広報等)目的で取り扱う業務担当者。
💬主な意見
🎤すべての会話ログ
本日は「個人情報の使い方にルールを追加し、悪質な違反には課徴金を科せるようにする法案」について、感じていることや評価をうかがいます。率直なご意見で大丈夫です。 この法案に、あなたはどういう立場で関わっていますか。
仕事で個人情報を扱っている(企業の担当者、行政職員など)
ありがとうございます。差し支えなければ、仕事の中ではどんな種類の個人情報を扱うことが多いですか。
子どもの写真や名前など
なるほど、子どもの写真や名前を扱われているのですね。 それらの情報は、主にどんな目的で取り扱っていますか。
教育現場であるため、情報共有や活動の発表として
教育現場での情報共有や活動発表のために扱われているのですね。 今回の個人情報保護法の改正について、現時点でどの程度ご存知ですか。
概要は知っている
ありがとうございます。 今回の法改正について、全体としてどのように評価していますか。
どちらともいえない
ありがとうございます。 「どちらともいえない」と感じる上で、どのあたりが判断を難しくしていますか。
保護するのは賛成だが、今までの個人情報の扱いが難しくなり、混乱が予想される
保護の強化自体には賛成だけれど、現場の運用が複雑になって混乱しそう、という感覚なのですね。 その「混乱が予想される」と感じているのは、具体的にどんな業務の場面ですか。
恐らく全ての個人情報の扱いに保護者の同意を得る必要がある、となり、確認作業が増え、業務の負担増となりそう
現場の確認作業が増えて負担が大きくなりそう、というご懸念なのですね。 補足させてください。この法案で新しく明確に義務化されるのは、主に「16歳未満のこどもの個人情報を扱うときに保護者の同意を得ること」などで、すべての個人情報一般について一律に保護者同意が必要、という整理ではありません(ただ、教育現場で扱うのは多くが“こども本人の情報”なので、実務上の影響は大きくなり得ます)。 この点を踏まえて、保護者同意の“取り直し”や“都度確認”が特に大変になりそうだと感じるのは、どんな情報の扱いですか。
写真や名前
写真や名前の扱いが特に大変になりそうなのですね。 その写真や名前は、現状だと「どんな場面」で外部(保護者以外の人)に見える形で使うことが多いですか。
教育活動の広報が大きいと思います(運動会や体験学習などの行事)
行事の広報(運動会や体験学習など)で外部に見える形になることが多いのですね。 今回の法改正で、あなたが特に気になっている点はどれですか。
違反した企業への罰則や、被害を受けた人の救済のしくみ
ありがとうございます。 「違反した企業への罰則や、被害を受けた人の救済のしくみ」が特に気になるとのことですが、その点が気になるのは、どのような背景や経験からでしょうか。
教育現場は特に事なかれ主義が大きいので、特に敏感に反応し、訴訟されないように拡大的に対処を迫られそう
教育現場だと「訴訟リスクを避けるために、必要以上に慎重な運用に寄ってしまうかもしれない」というご懸念なのですね。 今回の法案について、制度を設計する人に伝えるとしたら、どんな点を設計上いちばん重視してほしいですか。
悪意ある使用を止められる法案として設計して欲しい。もちろん教育現場でも悪意のある人が一定数いるのは承知しているが、その他の悪意のない人々が負担を強いられないようご配慮頂きたいです
お話をうかがって、悪意ある事業者や違反には強く効かせつつ、教育現場のような「悪意のない運用」には過度な負担や萎縮を生まない設計にしてほしい、というメッセージだと理解しました。 最後に一点だけ確認させてください。もしこの法案が成立した場合、教育現場の「広報(行事の写真・名前の掲載など)」は、現状からどの程度控える方向に動くと思いますか。
控えるというか過度に保護者の顔を伺うように上から指示が出そうだと思います
現場としては「広報をやめる」というより、“上から”過度に慎重な指示が出て、保護者の反応を強く気にする運用になりそう、という見立てなのですね。 その「上から出そうな指示」は、どんな内容になりそうですか。
・原則写真は撮らない ・撮る場合は学校の判断で
ありがとうございます。 お話を踏まえると、法改正そのものよりも「訴訟や炎上を避けたい」という組織の反応が強くなって、 - 原則写真は撮らない - 撮る場合も現場ではなく学校(上位判断)に寄せる といった萎縮的な運用に寄っていくことを特に懸念されているのだと受け取りました。悪意ある利用は止めたい一方で、悪意のない教育活動まで硬直化してしまう、という点ですね。 ここまでで主要な論点は十分うかがえましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。以下、伺った内容のレポート案です。内容に誤りや補足したい点がないか、ご確認ください。