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💬インタビューレポート

小学校教員

事業者

小学校で働きつつ、子どもを学校に通わせている保護者として、学校現場と家庭学習(宿題)の両方の視点からデジタル教科書を利用・観察している。

回答日2026.3.28 14:20
インタビュー分量18 分 / 727 文字

💬主な意見

図形など試行錯誤が必要な場面は有効

算数の図形(正三角形の性質確認など)では、画面上で操作しながら試行錯誤でき、学びに使いやすい。

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中位層の理解が進み、個別支援の余裕が生まれる

上位は不要、下位は一斉指導だと難しい一方、中位が理解しやすくなると教師に余裕ができ、下位へ個別指導を回しやすい。

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宿題の計算・漢字はデジタルだと定着しにくい

普通の子ほどタブレット学習は頭に残りにくく、特に計算や漢字で実感。問題文への線引き・整理・式作り・筆算が画面だとやりにくい。

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🎤すべての会話ログ

本日は、「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることやご経験を伺いたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子どもが学校に通っている(保護者)

保護者として関わっていらっしゃるのですね。お子さんの学び方や家庭での負担にも関係してきそうです。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

保護者かつ学校関係者です

保護者でもあり学校関係者でもあるのですね。ご家庭と学校の両方の視点があるのは、とても貴重です。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

ある程度分かります 職場(小学校)で使っているので

現場で実際に使っていらっしゃるのですね。肌感としてのお話が伺えそうで心強いです。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良い、という感覚なのですね。 その「使い分けが良い」と感じるのは、授業のどんな場面ですか?

例えば算数の図形で、正三角形は全ての辺の長さが等しいことを調べるためにこれまでは折り紙など使っていましたが、デジタル教科書では画面で操作しながら試行錯誤することができます

算数の図形のように、手を動かして試せる場面でデジタルが効く、ということですね。試行錯誤がしやすいのは大きな利点だと感じます。 その図形の授業では、デジタル教科書を使うことで「理解が深まった」と感じるのは、どんなタイプの子どもたちですか?

中レベルの子たちです 上位の子たちは何もせずとも理解しているし、下位の子たちは一斉指導ではなにを使っても理解できないと思います ただ、中位の子たちが理解しやすくなることで教師に余裕が生まれ、下位の子たちへ個別指導が出来るようになります

中位の子たちの理解が進むことで、結果として先生側の余裕が生まれて、下位の子への個別支援に回せる時間が増える、という波及効果があるのですね。現場感のあるお話です。 その「教師に余裕が生まれた」と感じるのは、授業のどんな局面ですか?

自分で(または班で)試行錯誤しながら問題を解決するような場面です

なるほど、個人や班で試行錯誤している間に、先生が机間指導や個別支援に回れる、という局面なのですね。 では逆に、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面が気になるのですね。 その懸念は、授業中と家庭学習(宿題など)のどちらで強く感じますか?

宿題です

宿題での学習面が特に気になるのですね。 宿題でデジタル教科書を使うとき、いちばん起きやすいと感じる問題はどんなことですか?

LDなど特別に書くことに抵抗がある子と、特に優秀な子たち以外の普通の子にとっては、デジタル教科書を使ってタブレット上で学習することは基本的には頭に残りにくいものだと、職場ても家庭でも実感しています とくに計算問題や漢字などです

宿題だと、計算や漢字のような「反復して定着させる学習」は、タブレット上だと普通の子ほど頭に残りにくい、という実感があるのですね(LDの子やとても優秀な子はまた違う)。 その「頭に残りにくい」と感じるのは、学習のどの部分ですか?

算数なら、問題文に線を引き、分かっていることや尋ねられていることを整理し式を立て、筆算で計算して答えを求めます 画面上でそれをするのは難しいです

問題文への書き込みや情報整理、式を立てて筆算する、といった一連のプロセスが画面上だとやりにくいのですね。紙だと自然にできる“途中の思考”が、デジタルだと途切れやすい感じでしょうか。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

端末・通信トラブル対応

端末・通信トラブル対応がハードル、という実感なのですね。 トラブルが起きたとき、授業の中でいちばん困るのはどんな状況ですか?

急に接続できなくなった、正常に操作できなくなったなど、 端末を扱うプロではない教師には即座に対応できないトラブルが多すぎます そして、授業時間は45分、それぞれの単元は何時間で扱うかなどきっちりと決まっていて、端末トラブルで授業が進められなくなったときの影響がとても大きいです

授業の進度がタイトな中で、接続不良や操作不良が起きるとリカバリーが難しく、教師が即応できないタイプのトラブルが多い、という切実さがありますね。 では最後に、デジタル教科書に関して制度設計をする人に「こうしてほしい」と伝えるとしたら、どんなことを伝えたいですか?

授業を進めるのは教師でも、端末のトラブル対応に即座に当たれるスタッフ(教員でなくてよい)を常駐させてほしい 少なくとも学校に1人は絶対に必要

授業の責任は教師が持ちつつも、端末トラブルに即応できる常駐スタッフが最低1人は必要、という強いご要望ですね。授業が止まるリスクを現場で日々感じていらっしゃるのだと思います。 ここまで伺った内容をまとめてレポートにしていきますので、要約フェーズに移ってもよいでしょうか?

お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案を作成しました。内容に誤りや補足したい点がないか、ご確認ください。