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💬インタビューレポート

ICT支援員

事業者

ICT支援員として、都内の複数自治体に加え都外自治体や私立学校でもデジタル教科書・学習端末の運用支援を経験。現在も私立学校で継続して支援している。

回答日2026.3.28 16:35
インタビュー分量40 分 / 936 文字

💬主な意見

英語のリスニングはデジタルが強い

会話を聞きながら進められ、目と耳から入るので理解しやすい。子どもが飽きずに学習を続けやすい点も大きい。

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導入初期の設定が教員の負担になる

デジタル教科書を使うための設定作業が最初の関門で、教員には地味に負担が大きい。ICT支援員が代行する学校もある。

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平台乱立とネットワークが運用の壁

平台が複数だと年度更新時に登録・進級・卒業処理を何度も繰り返し強いストレス。授業で一斉に開くと重く/開けないことも。

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🎤すべての会話ログ

本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや実感を伺えればと思います。差し支えない範囲で率直にお聞かせください。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係のご経験があるのですね。立場によって見え方がかなり変わるテーマなので、ぜひその前提を教えてください。 教育関係の中でも、どんな立場(例:教員、支援員、教育行政、教材会社、塾など)で関わってきましたか?

ICT支援として、都内複数の自治体の他、東京都以外の自治体、私立学校での経験。現在もとある私立学校で継続中

ICT支援として複数自治体や私立でも継続して関わっておられるのですね。現場の運用や端末事情も含めて見えている立場だと感じました。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

よく知っている/使ったことがある

現場で実際に触れてこられたのですね。自治体・私立をまたいで見ていると、同じ「デジタル教科書」でも使われ方の差も大きそうです。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良い、という感覚なのですね。現場の実態に近いお話だと感じます。 その「使い分け」の中で、デジタル教科書のほうが特に学びやすいと感じるのはどんな場面ですか?

教科で言うと英語です。圧倒的にデジタル教科書の方が利用価値が高いです。

英語では圧倒的にデジタルの利用価値が高いという実感があるのですね。音声や発音練習など、紙では代替しにくい強みが出やすい教科だと感じます。 英語の学習の中でも、デジタル教科書の価値が特に出るのはどんな学習場面ですか?

リスニングです。発音の仕方は紙では伝わらない。

リスニング、まさに紙では補いにくいところですよね。発音や音の違いがその場で確認できるのは、英語では大きいと感じます。 そのリスニングの場面で、デジタル教科書だと学習が進みやすいと感じる機能はどのあたりですか?

場面ごとに会話形成で展開される例を取ると、デジタル教科書で実際に会話を聞きながら進めると、目と耳から情報が入るので理解しやすい。更に子供達は飽きずに勉強を続ける事ができると言う面でもとてもメリットが大きい

会話を「目と耳」で追えることで理解が進みやすく、しかも飽きにくいという実感があるのですね。英語の学習ではかなり効いてきそうです。 一方で、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

この選択肢のすべてが、少しずつ当てはまるので、1つに絞る事はできないです。 ちなみに私もnoteにデジタル教科書について記事を公開しているので、良ければ見て下さい。

全部が少しずつ当てはまる、という感覚なのですね。現場を見ている立場だと、健康・学習・家庭の環境差・運用が連動して見えてくるのだと思います。noteも共有ありがとうございます(後ほど拝見しますね)。 では「学校運用」の観点に絞って伺います。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

これも1つには絞れません。 デジタル教科書を運用するにあたり、最初の関門はデジタル教科書を使う為の設定作業です。これが地味に教員の方には負担が大きいです。ですのでICT支援員が作業を代行する自治体や学校も多いです。 更に、デジタル教科書のプラットフォームが複数ある、というのも実に面倒です。 運用が始まって、次の問題がネットワークです。重くなったり、開けない、などのトラブルもあります。

設定作業が最初の関門で、教員負担が大きい/ICT支援員が代行している例もある、さらにプラットフォームが複数で煩雑、運用が始まるとネットワークがボトルネックになる——かなり現場的な課題感ですね。 いま挙げていただいた中で、「プラットフォームが複数ある」ことで特に困りやすいのは、どんな場面ですか?

生徒と教員の登録作業と言う、同じ作業を何度もしなくてはいけない。 特に、年度更新の一番忙しい時に、新入生を登録する、在校生を進級させる、卒業生の卒業処理をさせる。作業の内容は同じなのに何度も同じ事をしなくてはいけない。 これが物凄いストレスになってます。

年度更新の一番忙しい時期に、同じ登録・進級・卒業処理をプラットフォームごとに繰り返す必要があって、強いストレスになっているのですね。現場の負担感がとても具体的に伝わってきました。 その負担を減らすために、制度(国のルールや調達・採択の仕組み)側で手当てできるとしたら、どんな形が現実的だと思いますか?

プラットフォームを一つにまとめてもらう事です。 おそらく教科書会社事に利権があるので分かれていると思いますが、現場の負担を考えたらそんな利権を教員現場に持ち込まないで欲しい

プラットフォームを一本化してほしい、利権の事情があっても現場にその負担を持ち込まないでほしい、という強い問題意識なのですね。 では最後に、制度設計をする人に向けて伺います。 デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

とても難しいと思いますが、ネットワーク負荷がなるべくかからず、重くならないような設計をお願いしたいです。

ネットワーク負荷がボトルネックになって「重い・開けない」が起きるのは、現場としてかなり致命的ですよね。制度側にその設計を求めたい、というのは切実だと感じます。 この「重い/開けない」が特に起きやすいのは、どんな利用場面ですか?

同じクラスで一斉に開くとなりやすいです。更に隣のクラスでも使っていると更に負荷がかかる場合があります。 これは自治体や学校側の問題なので、本来はデジタル教科書側には関係ないのですが、自治体側もこれの改善は苦慮しており、直ぐに解決できない為、相互に助け合う構図が望ましいと感じます。

一斉に開くタイミング(同一クラス、さらに隣のクラスも同時)で負荷が跳ね上がるのですね。現場としては授業の入り口でつまずくので、心理的にも運用的にも痛いところだと感じます。自治体・学校側のネットワーク課題でありつつ、すぐには直せないからこそ「相互に助け合う構図」が必要、という整理も納得感があります。 ここまで伺った内容を、こちらで要点整理してレポートにまとめてよいですか?

お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容を要点整理して、レポート案にまとめました。内容に誤りや、ニュアンスの違いがないかご確認ください。