💬インタビューレポート
海外在住・氷河期世代
氷河期世代でありながら、日本での支援が限定的だった中で海外(アメリカ)で子育てを終えようとしている。海外での生活経験から、日本の子育て環境と政策の課題を相対的に認識している立場。
💬主な意見
出産費用無償化は対症療法に過ぎない
“出産時の一時的な費用がゼロになっても、その後のランニングコスト(保育園送迎、教育費など)に未来が見えないため、出生率の増加には繋がらない。環境整備がなければ意味がない。
給与と物価・不動産価格のギャップが根本問題
“物価やマンション価格が1.5~2倍になっているのに、給料がそれ以上に高くならないのが根本的な問題。手当てや無償化では誤魔化しに過ぎず、構造的な経済格差を補うことはできない。
無償化は実質的な負担軽減にならない可能性
“高校授業料無償化のように、結局授業料以外の寄付金や諸費用が釣り上げられて、実際の負担は変わらなかった。出産費用ゼロも同じことになり、他の医療サービスや諸費用で実質負担が増える可能性がある。
🎤すべての会話ログ
こんにちは。本日は、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える医療保険改革法案についてのインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。 さまざまな立場の方のご意見をお聞きしたいのですが、まず、今回の法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを教えていただけますか?
出産や妊婦健診の負担軽減
ありがとうございます。出産や妊婦健診の負担軽減についてなのですね。 では、あなたの立場に最も近いものを教えていただけますか?
その他(自由記述)
ご回答ありがとうございます。「その他」とのことですが、どのような立場からこのテーマについてお考えですか?
氷河期世代でたいした支援も受けられなかった中で、日本を離れ海外で子育てを終えようとしている立場です、
そのようなご経歴なのですね。ありがとうございます。氷河期世代として日本での支援が限定的だった中で、海外で子育てをされてきたという、独特な視点をお持ちなのですね。 そういう背景があると、日本の出産や妊婦健診の負担軽減について、どのような思いを持たれているのか、より深く理解したいです。具体的にどのような点が気になられますか?例えば、かつて妊娠・出産の際に感じられた経済的な負担、あるいは今の日本の制度をどう見ているのか、など。
アメリカにくると日本人も何故か子供をたくさん産みたくなって、3人ぐらい育てている人が多いです。家が広くて車移動が楽で、保険で出産もカバーされるし、街はほぼバリアフリーだからです。
興味深いご指摘ですね。アメリカで環境や制度が整っていることで、子どもを持つことへの心理的・経済的なハードルが下がり、結果として出産数が増えるということなのですね。 そうすると、日本の今回の改正—出産費用の自己負担をゼロにするという施策について、あなたはどう評価されていますか?日本でそうした環境整備が進むことで、アメリカで見られるような変化が日本でも起きると思われますか?それとも、出産費用だけでは不十分だと感じられますか?
アメリカは皆保険じゃないので保険料がそもそも高いです。でも赤ちゃんを産む人は多いです。 出産時の一時的な費用がゼロになるのも大事かもしれませんが。日本ではその後に背負うランニングコストに未来が見えないせいな気がします。出産時のコストより環境整備ができてないから出生率増加にはならない気がするんです。 子供を自転車の前後に乗せて雨の日や酷暑の日に家から保育園までママが走って送迎しているのなんて、苦行にしか見えないです。 それで車道を走れとか。 もう子育てそのものが罰ゲームみたいです。
そうなんですね。出産費用がゼロになることよりも、その後の子育てにおける環境整備や経済的な見通しが、出生率に大きく影響しているというご指摘だと思います。 アメリカでは保険料は高くても、家の広さ、車での移動の容易さ、バリアフリーなどの物理的・社会的環境が整っていて、その結果として子どもを産もうという気になる。一方、日本では出産費用は改善されるかもしれないが、その後の保育園への送迎、働きながらの子育ての大変さ、長期的な教育費の負担など、子育てそのものが「罰ゲーム」のように感じられるということですね。 海外から日本を見ているからこそ、そうした構造的な課題が見えるのかもしれません。 では、そうした環境整備や経済的な見通しが改善されたとしたら、出産費用のゼロ化というのは、あなたにとって有意義な施策だと感じられるでしょうか?それとも、別の視点から見ても、この施策そのものに課題があると感じられますか?
物価やマンション価格が1.5倍や2倍になってるんだから、給料がそれ以上の割合で高くなれば解決する話なのに、手当てや無償化ってので誤魔化そうとしても無理な気がする。
なるほど。つまり、根本的な問題は給与の伸びが物価やマンション価格の上昇に追いついていないということで、出産費用の無償化や各種手当てはあくまで表面的な対症療法に過ぎないということですね。 おっしゃる通り、構造的な経済格差を手当てだけで補うのは難しいというご指摘だと思います。 実は、このお考えは今回の法案の根本的な限界にも関わっています。法案では出産費用がゼロになることで、妊婦さんの経済的ハードルは下がるかもしれません。しかし、おっしゃるように、その後の育児環境や、給与と物価のギャップという根本的な課題には直接的には対応していないんです。 そこで質問なのですが、あなたが日本の政策決定者に一つだけ伝えるとしたら、それは何でしょうか?出産費用の無償化そのものについての意見なのか、それとも、もっと根本的な経済構造や子育て環境についてのメッセージなのか、教えていただけますか?
円安物価高の影響でみんな全体的に貧しくなってるので、さらに貧しい人だけにしか手当を渡せなくなるのが目に見えてる気がします。 高校の授業料無償化みたいに、結局授業料以外の寄付金などの諸費用を釣り上げて。入学者が払う金額は大して変わらないってことに出産費用ゼロもなるんじゃないかなって思います。
本当に鋭いご指摘ですね。円安や物価高で全体的に経済が縮小する中では、限られた予算を分配することになり、結果として「手当の対象者を絞らざるを得ない」という悪循環に陥る。そして、高校授業料無償化のように、表面上は「無償」でも、実際には他の項目(寄付金や諸費用)が釣り上げられて、負担は変わらないということですね。 出産費用がゼロになっても、医療機関が提供するサービスの質を維持するために、「標準額を超える部分は自己負担」といった形で、実質的な負担が生じる可能性があるということでしょうか? あなたが海外で子育てを経験してきた中で、こうした日本の「見た目の施策」と「実質的な負担」のギャップをどう感じていますか?また、こうした状況が続く限り、日本での出生率の改善は難しいとお考えですか?
インタビューを進めさせていただきます。氷河期世代で海外在住という立場から、日本の医療保険改革法案に対する深い考察をいただきました。