💬インタビューレポート
大学院生
イギリスのビジネススクールに通う大学院生。普段の学習はiPadやノートPC中心でデジタル教材の利用が多く、長文読解や睡眠への影響も実感している。
💬主な意見
導入目的を明確にし、学校は休める設計や支援体制を
“デジタル化が目的化しないよう狙いを明確に。全授業デジタルではなく体育・芸術などで休む時間も。回線遅延に備えITデスク等もあるとよい。
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こんにちは。本日は「学校においてデジタルを含む教科書を使えるようにする法律案」について、感じていることや影響を伺うインタビューです。 この「デジタルを含む教科書を正式な教科書として認める」法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
自分が学習者(児童生徒・学生)
ありがとうございます。学習者の立場から伺いたいのですが、あなたは普段の学習で、紙の教科書とデジタル教材(教科書のデジタル版やタブレットで見る教材)のどちらを使うことが多いですか?
デジタル教材が圧倒的に多いです。私は今イギリスのビジネススクールに大学院生として通っています。
なるほど、大学院でデジタル教材が中心なのですね。 その「デジタル教材が圧倒的に多い」状況で、紙の教科書と比べて特に助かっている点はどんなところですか?
iPadかノートパソコンを持っていけば、すべての教材にアクセスできる利便性はかなり高いと思います。またノートと連携したりできるので、情報が1つのデバイスにまとめられる点が便利です。
たしかに、端末ひとつで教材が揃って、ノートとも連携できるのは学習の流れが途切れにくいですよね。 その便利さの一方で、デジタル中心の学習で「ここは紙のほうが良かったかも」と感じる場面はありますか?
長い英語の文章を読むときなど、紙の方が目の疲れも少ないですし、理解も深かったような気がします。またグループで議論するときに1つでも紙の文章や資料があるとみんなで考えやすいです。ホワイトボードやディスプレイが常にあるわけではないので、そういうふうに感じます。健康への影響も気になっていて、いつもパソコンを見ているので、夜寝にくいと思う時もあります。
具体的な実感があって、とても参考になります。長文読解や議論の場では紙が効く感覚がある一方で、画面中心だと目や睡眠も気になってくるのですね。 今お話に出た「夜寝にくい」と感じるのは、どんな使い方をした日(時間帯や作業内容など)に起きやすいですか?
夜寝る前に、パソコンで教材を読んだり、レポートを書いてすぐに寝ようとするとなかなか寝付けないことが多いです
なるほど、寝る直前まで画面で読んだり書いたりすると、頭や目が冴えてしまう感じがあるのですね。 この法案のように、学校でデジタルを含む教科書がより正式に広がっていくとしたら、「睡眠への影響」を減らすために学校側に用意してほしい配慮やルールは、どんなものが現実的だと思いますか?
私は社会人経験がある学生が多いビジネススクールに通っているので、あまり学校に排除してほしいとは思いません。なぜならビジネスマンは全てオンライン上で作業することに慣れているので、仕事で状況が発生するからです。しかし、子供の場合は成長にも思うので、学校側は例えば夜にやりそうな宿題は紙でも用意するとか、プリンターを学校で自由に使えるようにするとか、そういった工夫が必要だと思います
状況に応じて「大人はデジタル前提でもいいけれど、子どもには紙の選択肢や印刷環境があると良い」という線引きを考えていらっしゃるのですね。 その「夜にやりそうな宿題は紙でも用意する」が現実的だと感じるのは、どんな宿題のタイプ(読む系/書く系など)ですか?
難しいですよ。は、目が疲れるので、紙で用意してもらえるとありがたいですが、一方で荷物が重くなってしまったり、教員が印刷する手間がかかってしまうかもす
たしかに、紙にすると目は楽になりやすい一方で、荷物や印刷の手間が増えるジレンマがありますよね。 そのジレンマの中で、「ここだけは紙があると助かる」と感じる学習場面はどのあたりですか?
ここだけはみたいな絶対に紙じゃないといけない場面はあんまりないです。
了解です。「絶対に紙じゃないと」という場面は特にないのですね。 次に伺いたいのですが、デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
ほとんど知らない
ありがとうございます。では次に、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
場面によって使い分けが良い
使い分けが良い、という感覚なのですね。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
健康面(目・姿勢・睡眠など)
健康面が気になっていらっしゃるのですね。 その中でも、デジタル教科書の利用で特に影響が出やすいと感じるのは「目・姿勢・睡眠」のうち、どれに近いですか?
睡眠
睡眠への影響がいちばん気になっているのですね。 学校でデジタルを含む教科書が正式に広がる前提で、睡眠への影響を抑えるために「これだけは学校側(授業設計や宿題の出し方)で避けてほしい」と感じることは何ですか?
全部の授業でデジタルを使うのではなく、例えば体育や芸術などの時間も増やしながら、体や心を休める時間も作るのが良いと思います
なるほど、教科書のデジタル化を進めるとしても、授業全体の設計として“画面から離れる時間”をちゃんと確保してほしい、ということですね。 では、学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?
端末・通信トラブル対応
端末や通信のトラブルがあると、授業が止まってしまいますよね。 その「端末・通信トラブル対応」がハードルになると感じるのは、どんなトラブル(例:ログインできない/回線が遅い/端末の故障・充電切れ など)を想定していますか?
回線が遅い事はよく問題になると思います。会社でもITデスクがありますが、学校でもそのようなデスクがあると良いと思っています。ただすべての学校が用意できるのかわからず、そうすると学習の速度などにも影響があると思います。ま
回線が遅いと、授業のテンポ自体が崩れてしまいますよね。学校でもITデスクのような支援体制があると安心、という感覚よく分かります。 では最後に、この法案の制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?
何のため科書を導入するのかというのを明確にして忘れないで欲しいです。教科書が重くなってしまって、本当に子供たちに健康などの問題が起きているなら、デジタルで軽くすると言う方法の他にも教科書の紙を軽くするとかもあると思います。また動画を使ったりより頭が良くなったり、感性が広がるような学びをするためと言う目標だったら無駄にデジタルにする必要もないと思います。いずれにせよ目的をちゃんとクリアに常に提示してほしいです。
大事なポイントですね。「デジタル化それ自体が目的にならないように、何のために導入するのかを常に明確にしてほしい」というご意見、制度設計にとって核心だと思います。 ここまでのお話を踏まえて確認したいのですが、制度の目的として掲げるなら、どんな目的がいちばん納得感がありますか?
子供が本当に教科書が重くて、大変なことになっていると言うエビデンスがあるなら納得できます
ありがとうございます。「教科書が重くて子どもが大変になっている」という点が、デジタル導入の目的としてエビデンスで示されるなら納得できる、ということですね。 では、その“納得できるエビデンス”としては、どんな形のもの(例:健康影響のデータ、通学時の荷重の実測、医療機関や学校現場の報告など)だと信頼できそうですか?
示してくれたデータは全てエビデンスとして的だと思います
ありがとうございます。幅広いデータをきちんと示してくれれば、それ自体が判断材料として十分、ということですね。 それではここまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。ここまでの内容をもとにレポート案をまとめました。認識違いがないかご確認ください。