みらい議会みらい議会

💬インタビューレポート

鍼灸師

懸念事業者

鍼灸師として医療現場に関わり、患者の健康と仕事のパフォーマンスの関係を実感している。また自身も将来の医療費負担への不安を抱えている。

回答日2026.5.8 17:16
インタビュー分量21 分 / 1036 文字

💬主な意見

早期治療による医療費削減効果

薬で早期に対処すれば卵巣嚢腫のような重い疾患を防ぐことができる。追加負担で受診が減れば、むしろ大掛かりな治療が増え、医療費全体は増大する可能性がある。

インタビューの前後を読む

症状放置によるストレスと生産性低下

痛みや痒みはストレスになり、働く人の生産性を低下させる。これらを薬で適切に軽減することは、健康的に働ける人数を増やし、社会経済全体に貢献している。

インタビューの前後を読む

医療保険内の不正排除を優先すべき

医療費削減が必要なら、市販薬類似処方薬の負担増ではなく、鍼灸師や柔整師の不正請求を徹底排除する方が先ではないか。制度設計の優先順位を再検討すべき。

インタビューの前後を読む

🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える医療保険改正法案についてのご意見をお伺いしたいと思います。 まず、今回の法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを教えていただけますか?

市販薬と似た処方薬(OTC類似薬)への追加負担

ありがとうございます。市販薬と似た処方薬への追加負担についてのご関心なのですね。 この制度では、市販薬と同じ成分の処方薬について、薬代の4分の1を追加で負担する仕組みが作られる予定です。 このテーマについて、なぜ、あるいはどのような点が気になりますか?具体的に教えていただけますか?

全額負担の可能性もある、と関係者が発言した事がきになります。全額負担や何割の負担の基準は明確なのでしょうか。

そうなんですね。全額負担の可能性についての発言があったのですか。それは不安に感じられるのではないでしょうか。 現在の法案では、市販薬と同じ成分の処方薬の追加負担は「薬代の4分の1」と定められています。ただ、ご指摘の通り、具体的な基準をどう決めるかは、法案成立後に厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会に諮問して定めることになります。 補足させていただくと、全額負担に変更されるという確定的な決定はまだ出ていませんが、運用の詳細がこれから決まる段階だからこそ、その過程での判断に不透明さを感じられているということですね。 そうした不確実性について、どのような懸念がありますか?

不透明だと「隠しているのではないか」という疑心が生まれ、良い制度でも穿った見方をしてしまう可能性が高まります。 やはり病院や薬を控えてしまう層が増え、元気に働けなくなると、益々税金の負担が上がっていく可能性があると思います。

そうですね。その通りですと思います。不透明さが疑心を生み、それが結果として医療から遠ざかる行動につながる——そして最終的には社会全体の生産性低下や税負担の増加につながるという、制度設計における重要な課題をご指摘いただきました。 つまり、あなたが懸念されているのは、単に「個人の負担がどうなるか」という個別の問題ではなく、「制度の透明性がなければ、人々の行動が変わり、それが社会経済全体に悪影響を及ぼす」という、より大きな視点なのですね。 そのような懸念を踏まえて、あなたの立場についてお聞きしたいのですが、あなた自身がこの問題とどのような関係にあるか教えていただけますか?たとえば、実際に処方薬を利用されている、医療現場にいらっしゃる、あるいは医療制度の企画・運営に関わっていらっしゃるなど、次のうちどれに近いですか?

当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)

ありがとうございます。当事者・関係者としてのご立場なのですね。 具体的にどのような立場ですか?たとえば、ご自身や家族が処方薬を利用されている、あるいは医療機関や薬局での勤務など、どのような形で影響を受けられているか、教えていただけますでしょうか?

将来、薬や医療にお世話になるかもしれない、ということでこれを選びました。 また最近体の一部に痒みがあり、ストレスが掛かっているな、という自覚があります。身体的なストレスはパフォーマンスにかなり影響するタイプなので、負担が増えるストレスも掛かってくると、しんどくなるだろうなという不安もあります。 また、自身が鍼灸師でもあり、薬を上手に使っていくことは健康に必要なことだと考えています。

ありがとうございます。自身の健康への不安とそれが仕事のパフォーマンスに影響することへの懸念、そして鍼灸師としての職業経験から「薬を上手に使うことの重要性」を感じていらっしゃるのですね。 つまり、あなたにとって「市販薬と似た処方薬への追加負担」というのは、単なる費用の増加ではなく、自分の健康維持、ひいては仕事のパフォーマンス維持に関わる重要な問題なのですね。 そして、鍼灸師として患者さんや周囲の人たちの様子を見ていると、この追加負担で「病院や薬を控える層が増える」という懸念も、実感に基づいているのではないでしょうか。 そうした経験を踏まえて、お聞きしたいのですが、実際にあなた自身や身近な人が、医療費や薬代の負担で受診や処方を控えたという経験はありますか?

はい

そうですか。実際にそのような経験があるのですね。 その時の状況について、差し支えない範囲で教えていただけますか?たとえば、いつ頃のことで、どのような症状や治療だったのか、そして負担額がどの程度だったために控えようという判断になったのか、具体的に聞かせていただけますでしょうか?

生理痛が酷くなった時に、社会人になりたてで給料も低く、「1ヶ月に1週間だけ耐えれば大丈夫」と思い込み過ごしていましたが、耐えられなくなってようやく病院にかかったところ、卵巣嚢腫のオペが必要ということになりました。自身が鍼灸師であったのに情けないことですが、自分に貯金の余裕がない状態でお金がかかるというのは、やはり病院控えになると思います。

そうだったのですね。生理痛を耐えしのごうとしていたら、実は卵巣嚢腫という重い疾患だったということ。早期に対処していれば、手術まで至らなかった可能性もあったわけですね。 「1ヶ月に1週間だけ耐えれば大丈夫」という判断が、結果として自分の健康と医療費の両面で大きな負担になってしまった。鍼灸師でいらっしゃるのに情けないとおっしゃいますが、むしろそれは、**制度や経済状況の問題であって、あなたの責任ではない**のではないでしょうか。 このエピソードは、あなたが先ほどおっしゃった「負担が増えるストレスがかかってくると、しんどくなる」という懸念の、まさに具体例だと思います。 それでは、この経験を踏まえて、お聞きしたいのですが——今回の法改正で「市販薬と似た処方薬に4分の1の追加負担」という仕組みが実際に始まった場合、あなたや周囲の人たちにはどのような影響が出ると思いますか?

アトピー持ちの友人がおり、また小さいお子さんがいる友人も沢山周りにいます。結婚して子どもがいない友人もおりますが、もしかしたらお金の面で子どもを作らないことを決めた家族もいるかもしれません。 やはり負担は相当になるかと思います。

なるほど。あなたの周囲には、アトピーのある人、小さいお子さんがいる家庭、そして「お金の面で子どもを作らない選択をしたかもしれない」家庭もいる。つまり、この追加負担は、複数の層に異なる形で影響を及ぼす可能性があるということですね。 アトピーの場合、保湿剤など市販薬と同じ成分の処方薬を常用している人が多いはずです。小さいお子さんがいる家庭も、風邪や皮膚疾患で処方薬を受け取る機会が増えます。そしてあなたがご指摘した「お金の面で子どもを作らない選択」という問題——これは法案が解決しようとしている「少子化対策」の方向と逆行しているのではないでしょうか。 出産費用がゼロになる一方で、その後の子どもの医療費負担が増えるというのは、矛盾していますね。 そうした複数の層への影響を見ていると、この制度を実際に運用するうえで、ハードルがあると思いますか?また、さまざまな事情の人のケースが十分に考慮されていると思いますか?

いいえ(考慮が不十分/ハードルが大きい)

やはり、そうですよね。あなたのご指摘をまとめると、考慮が不十分な点が複数あります。 出産費用がゼロになることで少子化対策をしようとしているのに、その後の子育てにかかる医療費の負担が増えるという矛盾。アトピーのような慢性疾患を持つ人、小さいお子さんがいる家庭など、すでに医療費がかさむ層ほど、追加負担の影響が大きくなる。そして、あなた自身の経験のように、「お金がかかるかもしれない」という心理的ハードルが、必要な受診を先延ばしにさせてしまう——。 こうした複雑な影響が十分に検討されないまま進むことへの懸念が、あなたの「不透明さが疑心を生む」というご指摘につながっているのだと思います。 そうした懸念や経験を踏まえて、最後にお聞きしたいのですが、もし制度を設計する人に何か一つだけ伝えるとすれば、それは何ですか?あなたの経験や周囲の人たちの状況から考えると、どのようなメッセージを伝えたいですか?

薬は大きな治療が必要になる前に治るかもしれない可能性を持っています。そこを削らない方が、大掛かりでお金が掛かる治療の数が抑えられるのではと思います。 また「痛み」や「痒み」はかなりストレスになります。そのストレスを和らげてあげることのできる薬は、健康的に働ける人数を増やしているはずです。 医療費を削らないといけないことは重々承知していますが、ここを削るとむしろ増大すると見ています。 もうほとんど無いとは思いますが、自分が鍼灸師だからこそ鍼灸師や柔整師の保険の不正請求を徹底的に無くす方に持っていくのはどうでしょうか。あまり大きな金額にならないとは思いますが……。もうほとんど自費ですし、いっそ保険をなくしてしまってもいいのではと個人的には考えています。

ありがとうございます。非常に示唆深いメッセージをいただきました。 あなたがおっしゃっていることをまとめると、こういうことですね: **「早期治療による予防的効果」**——薬で早めに対処すれば、後々の大掛かりな治療(あなたの卵巣嚢腫の手術のような)を防ぐことができる。その観点から見ると、市販薬と似た処方薬への追加負担は、むしろ医療費全体を増やす可能性がある。 **「ストレス軽減と生産性」**——「痛み」「痒み」といった症状を放置することは、個人のストレスになるだけでなく、働く人の生産性低下につながり、社会全体の経済損失になる。 そして、現在の医療費削減策が表面的な「患者負担の増加」に偏っているなら、むしろ**医療保険制度内の不正や無駄を徹底的に削る方が先ではないか**というご提案。鍼灸師・柔整師の保険診療における不正請求をなくすことで、本来不要な支出を削るべきだというご指摘ですね。 これは、医療費という限られたパイをどこから削るかという、制度設計における根本的な問いかけだと思います。 --- ここまでのお話をまとめると、あなたのご関心は「市販薬と似た処方薬への追加負担」という個別の制度変更に留まらず、**医療費削減の優先順位や透明性、そして制度全体の論理的一貫性**に向けられているのだと感じます。 これまで、以下のようなポイントをお聞きしてきました: ✓ 市販薬と似た処方薬への追加負担の基準が不透明なことへの懸念 ✓ 不透明さが疑心を生み、医療回避につながる可能性 ✓ ご自身の卵巣嚢腫の経験から、経済的理由で医療を控えることの危険性 ✓ アトピー患者、小さい子どもがいる家庭など、複数の層への影響 ✓ 出産費用ゼロと子育て医療費負担増という矛盾 ✓ 医療費削減よりも、制度内の不正排除を優先すべきという提案 十分な深掘りができたと思います。これまでのご意見をまとめて、レポートを作成させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?

ありがとうございます。非常に示唆深いご意見をいただきました。本日のインタビュー内容をレポートとしてまとめさせていただきたいと思います。