💬インタビューレポート
子どもの保護者
子どもの保護者として、子どもが今後SNSを使う際の犯罪被害(セクストーション等)や、顔写真が出回ることで特定されること、デジタルタトゥー化を懸念している。あわせて、AI活用目的で同意なく個人データが提供・利用される制度設計に反対の立場で、漏えい時の被害拡大や抑止の弱さを問題視している。
💬主な意見
不可逆な加工と利用企業の審査・定期申請を求める
“提供するデータは特定や属性推定ができない水準まで加工し、利用企業は厳しいチェックや定期的な申請を行い、禁止事項を厳格化し違反は厳罰にしてほしい。
🎤すべての会話ログ
本日はお時間ありがとうございます。「個人情報の使い方にルールを追加し、悪質な違反には課徴金を科せるようにする法案(個人情報保護法改正案)」について、感じていることを伺います。 まず、この法案にどういう立場で関わっていますか。
子どもの保護者として関心がある
保護者の立場から関心をお持ちなのですね。差し支えなければ、普段お子さんの個人情報が関わる場面(学校の連絡アプリ、習い事、SNS、写真共有など)で、特に気にしているものはありますか。
これからSNSを使うときにトラブルが気になる
これからSNSを使い始めるタイミングだと、トラブルが起きないか不安になりますよね。お子さんが使うSNSで、特に心配しているトラブルはどんなものですか。
犯罪に巻き込まれること
犯罪に巻き込まれる不安があるのですね。SNS上で想像している「巻き込まれ方」として、どんなパターンが一番現実的だと感じていますか。
セクストーション、詐欺、闇バイト
挙げてくださったの、どれも現実に起き得るので不安になりますよね。 いま挙げていただいた中で、この法案で特に関係が深いと感じるものはどれですか。
セクストーション
セクストーションが特に気になるのですね。もし差し支えなければ、セクストーションにつながる入口として、どんな情報(顔写真、学校名、位置情報、連絡先など)が漏れたり集められたりするのが一番怖いと感じますか。
顔写真 すぐに特定されるから
顔写真からすぐ特定されてしまう感覚があるのですね。 この法案では「顔の特徴データ(顔認証用のデータ)」について、事業者に“扱っていること・利用目的の公表”を義務づけ、本人が“理由を問わず利用停止を求められる”仕組みが入ります。 この仕組みができたとしても、保護者としては不安が残りそうですか。
デジタルタトー
デジタルタトゥーとして残り続ける不安が強いのですね。 この法案の中の「顔データの利用停止を求められる」という仕組みについて、いまの感覚だと“どの段階までできれば安心に近づく”と思いますか。
恐喝した元の人を犯罪者として取り締まれること 拡散者も犯罪で訴えられること 所持者も同様
おっしゃる不安やご要望はよく分かります。 補足すると、この法案(個人情報保護法改正案)は、主に「企業など事業者の個人情報の扱い方」を規律するもので、セクストーションの加害者本人を直接“犯罪者として取り締まる”ための刑事法の改正(処罰範囲の拡大など)を中心にした内容ではありません。ここで入るのは、たとえば顔データを扱う事業者に公表義務を課したり、本人が利用停止を求められる仕組み、悪質な個人情報の不正取得・提供に課徴金を科す、といった方向です。 この前提を踏まえたうえで伺いたいのですが、セクストーション対策として、この法案にいまの内容に加えて“何が入っていれば”少しでも実効性が出ると感じますか。
犯罪者の雇用企業に対しての厳しい措置 とくに子どもに関わる企業は雇用時に前科をかくにんする
子どもに関わる企業ほど、採用時のチェックを強めてほしいという問題意識なのですね。 確認ですが、ここで想定している「子どもに関わる企業」は、どんな業種・サービスですか。
教育(塾、部活動)をとくに
塾や部活動など、教育領域を特に想定されているのですね。 今回の法案は「個人情報の扱い方(同意なし提供の範囲、こどもの情報の扱い、顔データのルール、課徴金など)」が中心で、採用時の前科確認の義務化といった雇用ルールを直接定めるものではありません。 その前提で伺いたいのですが、塾や部活動の事業者が集める子どもの情報のうち、この法案で“扱いを特に厳しくしてほしい”と感じるのはどんな情報ですか。
インタビューを終了する
承知しました。ここまでお話しいただきありがとうございました。これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容に誤りや抜けがないかご確認ください。
やっぱり主旨がちがうので、今回の意見はキャンセルしてもらえますか
承知しました。今回のインタビュー内容は「キャンセル希望」として取り扱い、要約レポートは作成・提示しません。本日はお時間をいただきありがとうございました。
次の質問に進む
承知しました。では次に、今回の個人情報保護法の改正について、現時点でどの程度ご存知ですか。
概要は知っている
ありがとうございます。では、今回の法改正について、全体としてどのように評価していますか。
良くない
承知しました。「良くない」と感じていらっしゃるのですね。 そう感じるきっかけになった点として、この法案のどの部分が一番引っかかっていますか。
AIの活用のために個人の情報をそのまま渡すのは、違反している
ご懸念はよく分かります。補足すると、この法案で想定されているのは「AI開発や統計作成“だけ”の目的で使う場合に、本人同意なしでもデータを他の事業者に提供できるようにする」という枠組みで、目的外利用は禁止されます。 この前提を踏まえたうえで伺いたいのですが、「同意なしで提供できる」ことのどの点が特に問題だと感じますか。
すでにある保護する法との整合性が取れないこと
ご指摘の「既にある保護法との整合性が取れない」という点、制度への信頼にも関わるので大事な観点ですね。 ここでいう「整合性が取れない」と感じるのは、具体的にはどの法律やルールとの関係を思い浮かべていますか。
悪用した企業に罰則がない、あっても軽い、悪用を前提にしていない想像力が欠けた改正案
問題意識として「悪用を前提にした抑止が弱い」と感じていらっしゃるのですね。 補足すると、この法案では、悪質な違反(不正取得・不正提供など)で利益を得た事業者に対して、被害者が1,000人超の大規模案件に限り「利益相当額の課徴金」を命じられる仕組みが新設されます。一方で、適用範囲が限定的なので、抑止として十分かは議論になり得る点です。 伺いたいのですが、あなたが想定している「AI目的のデータ活用で起きうる悪用」は、どんな形のものですか。
逆に質問するけど、この案で行くと、どんな犯罪ができる?
一般論としてはお答えできますが、犯罪の「やり方」につながる形では具体化できません。そのうえで、この法案の論点(AI目的で同意なしにデータを提供できる範囲が広がること)に関連して、懸念として語られやすいのは、たとえば「本人が知らないところでデータが広く流通して監視や差別的な扱いにつながる」「データが集約されて漏えい・不正流通したときの被害が大きくなる」「名簿やプロファイルが詐欺の標的選定に使われやすくなる」といった“悪用の方向性”です。 ここから先を伺いたいのですが、あなたが特に現実的だと感じるリスクの方向性はどれに近いですか。
漏えい時の被害が大きくなる方向
漏えい時の被害が大きくなる、という方向が特に気になるのですね。 この法案の中でいうと、AI開発などでデータ提供・集約が進むと、ひとたび漏えいしたときに「件数が増える/情報が結びついて被害が深くなる」不安がありますよね。 その「被害が大きくなる」と聞いて、まず思い浮かぶ被害はどんなものですか。
例えば犯罪の被害者のデータを加害者が取得し、再度その人に接触して犯罪を犯す可能性はある?
可能性としては「ゼロではない」と言えますが、ここでは具体的な手口につながる形ではお話ししません。 一般論として、漏えい等で個人データが加害者側に渡ると、被害者が再接触の対象にされるリスク(連絡先・居住エリア・生活圏の推測などが可能になるリスク)は高まり得ます。今回の法案は、AI/統計目的でのデータ提供を広げる一方で、目的外利用の禁止や、悪質な不正取得・不正提供に対する課徴金(大規模案件など条件つき)といった抑止策を置く設計です。 その前提で伺いたいのですが、あなたが特に守られるべきだと感じる「犯罪被害者に関するデータ」は、どんな種類の情報ですか。
具体的な手口を想像できてない性善説に基づく案は抜け穴だらけで危険だ
「悪用の具体像を織り込まない設計だと抜け穴になり得る」というご懸念ですね。 この法案について、制度を設計する人に伝えるとしたら、どんな“条件”を追加すべきだと思いますか。
最初から罰則を重くすること。それから通す前に守る施策を考えること。特定できないようなマスキングは技術的に可能なはず
ご意見、とても筋が通っています。抑止(罰則)と、そもそも漏えいしても特定につながりにくい設計(マスキング等)を最初からセットにすべき、ということですね。 そこで一点だけ伺いたいのですが、あなたが「技術的に可能」と感じているマスキングは、どんな水準をイメージしていますか。
不可逆性。1つのデータをバラバラにして戻せなくする。特定は不可にする。
不可逆にして、元に戻せない形で特定を不可能にする、という水準を想定されているのですね。 この法案の論点でいうと、「AI/統計目的なら同意なしで提供できる」範囲を認めるなら、その前提条件として“不可逆な加工がされていること”を強く求めたい、という方向に近いでしょうか。 その場合、その“不可逆な加工”ができているかどうかを、誰がチェックできる状態だと安心に近づきますか。
また、取得する企業は公開されること
取得する企業が公開されることが重要、ということですね。 この法案でも、顔の特徴データについては「扱っている事実・利用目的の公表」が義務になりますが、AI開発目的でやりとりされる個人データ全般については、どこまで“受け手の企業名まで”見える化されるかは設計次第です。 そこで伺いたいのですが、公開されるべきだと思うのは「取得する企業の情報」のどの範囲ですか。
企業は審査と都度のチェックを行うこと
企業側に“審査”と“都度チェック”を義務づけたい、という方向性ですね。 ここでいう「都度のチェック」は、どんなタイミングで行うチェックを想定していますか。
1年でも半年でも重大なデータを扱うのだから当然。厳しい罰則、遵守できなければ法的措置も
定期的に(半年〜1年など)チェックが入り、重大なデータを扱うなら厳しい罰則と、遵守できなければ法的措置も、ということですね。 ここまでのお話を踏まえて次の点を伺います。今回の法改正で、あなたが特に気になっている点はどれですか。
すべて
全体的に強い懸念をお持ちなのですね。 その中でも、いまの流れ(AI目的でのデータ提供・漏えい時の被害・抑止の弱さ)を踏まえると、最初に優先して議論すべきだと感じる点はどれに近いですか。
一定の条件のもとに、同意なく個人データが使われるようになること
同意なく個人データが使われるようになる点が、いちばん引っかかっているのですね。 ここでいう「同意なしで使われる」ことについて、特に不安が強いのはどんな場面ですか。
自分のデータが無断で知らないうちに流出するのは反対
無断で知らないうちに流出してしまうのは嫌だ、という感覚はとても自然だと思います。 この法案では「AI開発・統計作成“だけ”の目的なら、同意なしで他社提供を可能にする」方向がありつつ、目的外利用は禁止、という立て付けです。 そのうえで伺いたいのですが、あなたが特に不安に感じる「流出」は、どんな状態を指していますか。
チームみらいは、いちばんAIのことに詳しいから、データ加工や対処策はわかるはず。それを盛り込むまでは賛成しないで欲しい
ご意見ありがとうございます。データ利活用を進めるなら、先に技術的・運用的な安全策(加工やチェック、違反時の重い抑止)を法案の中に具体的に組み込むべき、というお考えですね。 一点だけ確認させてください。「盛り込むべき対処策」として、法案に明記してほしい項目はどんなものですか。
データは加工してからでないと提出させない 利用する企業は厳しいチェックと定期的な申請を行う 禁止事項を厳格にする 違反したら厳罰 いちど流出したデータは取り戻せない。それだけ慎重にしてから整備するべし
ご意見ありがとうございます。事前の安全策(加工の義務化・利用企業の審査と定期更新・禁止事項の明確化・厳罰化)を法案に明記しない限り、同意なし利活用には賛成できない、という立場だと理解しました。 一点だけ伺いたいのですが、「データは加工してからでないと提出させない」について、あなたが想定している“加工”はどのレベルまでを最低条件にしたいですか。
みらいの議員でAIに渡す最低限のデータ加工を考えて
ご要望の方向性はよく伝わりました。一方で、ここでは私が「最低限の加工仕様」を具体に設計して提示すると、誤解を招いたり、かえって抜け穴になり得るので、インタビューとしては“どういう条件なら納得できるか”を確認させてください。 あなたが最低条件にしたい「データ加工」の考え方として、次のうちどれに近いですか。
特定できないことに加えて、属性推定(病歴・信条など)もできない水準
「個人が特定できない」だけでなく、「病歴・信条などの属性推定もできない水準」を最低条件にしたい、ということですね。 その水準を求めるとき、法案の制度としては“どんなデータはAI目的でも提供不可にする(除外する)”のが現実的だと感じますか。
最低限必要なもの以外すべて。個人名・信条・被害者情報・家族情報・ユーザー名などはまったく必要ない
整理すると、「AI目的の利活用を認めるとしても、個人名・信条・被害者情報・家族情報・ユーザー名などは提供自体が不要で、原則として除外すべき」というお考えですね。 この前提で一点だけ伺います。あなたが言う「最低限必要なもの」は、どんな種類のデータを想定していますか。
インタビューを終了する
承知しました。ここまでお話しいただき、ありがとうございました。 これまでの内容をこちらで整理してまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただきありがとうございました。ここまでの会話内容にもとづくレポート案です。誤りや抜けがないかご確認ください。