💬インタビューレポート
保護者
子どもの保護者として、未成年の個人情報、とくに顔写真・顔データが日常の場面(街中のカメラ、学校やイベント、ネット公開)でどう扱われるかに関心がある。
💬主な意見
顔データは事前同意の仕組みがほしい
“目的公表や利用停止だけでなく、事前に同意を得る手続きがないのが不安。学校同様に、参加費のあるイベントや学校・企業活動では同意/不同意書を出せる形にしてほしい。
未成年の顔公開は同意とぼかしを徹底してほしい
“名前・年齢との紐づけや制服など、特定につながる公開が怖い。ネットやテレビで公開する場合は顔や制服をぼかし、未成年の顔公開は保護者同意書なしは避けてほしい。
🎤すべての会話ログ
本日はお時間ありがとうございます。「個人情報の使い方にルールを追加し、悪質な違反には課徴金を科せるようにする法案(個人情報保護法改正案)」について、率直なお考えを伺えればと思います。 まず、この法案にどういう立場で関わっていますか。
子どもの保護者として関心がある
保護者として関心をお持ちなのですね。 今回の個人情報保護法の改正について、現時点でどの程度ご存知ですか。
ほとんど知らない
承知しました。では前提を揃えるために、この法案は大きくは「①AI開発など統計目的なら一定条件で同意なしにデータ提供が可能に」「②16歳未満の子どもの情報は保護者同意を原則に、利用停止も求めやすく」「③顔データは利用目的の公表や利用停止請求を可能に」「④悪質な大規模違反(被害者1000人超など)には課徴金」などが柱です。 この法改正について、全体としてどのように評価していますか。
どちらかといえば良い
どちらかといえば良い、という感覚なのですね。 そう評価されるにあたって、今回の改正内容の中で「これは良い」と感じた点はどのあたりですか。
②で子どもの情報に制限をかけられること
子どもの情報にきちんと制限がかかる点を良いと感じていらっしゃるのですね。 今回の法改正で、あなたが特に気になっている点はどれですか。
顔写真・顔データの取り扱い (街中のカメラなどで知らないうちに顔が記録・追跡される懸念)
顔データの扱い、知らないうちに記録・追跡されるのは不安になりますよね。 その点が気になるのは、どんな場面を想像したときですか。
ストーカーや犯罪にまきこまれないこと
ストーカー被害や犯罪への巻き込まれを想像すると、顔データの利用は特に心配になりますよね。 この法案では、顔データを扱う事業者に「扱っている事実」と「利用目的」の公表が求められ、本人が理由を問わず利用停止を求められるようになります。 この仕組みについて、今の時点で「ここが弱い/足りない」と感じるのはどのあたりですか。
事前に同意を得る手続きがないこと
事前同意がないまま進むのは、不安が残りますよね。 この法案について、制度を設計する人に伝えるとしたら「事前同意をどう位置づけてほしいか」を、どんな形で提案したいですか。
学校などでは同意書(もしくは不同意書)の提出が必須となっていますので、イベントやグループの規模によってはそういったものの提出を義務づけてほしいです
学校の同意書の運用感覚からすると、一定規模のイベント等でも同じくらいの「事前に選べる仕組み」が欲しい、ということですね。 「イベントやグループの規模によっては」とのことですが、どのくらいの規模感から同意(または不同意)提出の義務づけが必要だと感じますか。
お金を払って参加するもの、学校や企業の規模では大小かかわらずあってほしいです
参加費を払う場や、学校・企業の活動なら規模に関わらず、事前に同意/不同意を出せる形にしてほしいということですね。 その場合、同意/不同意の対象にする「顔データ」は、どこまで含めるイメージですか(例:集合写真の掲載、入退場の顔認証、会場内カメラ映像の保存など)。
容易に個人が特定できそうなもの
「容易に個人が特定できそうなもの」は避けたい、という線引きなのですね。 その「容易に個人が特定できそう」と感じる基準は、どんな状態を想像していますか。
名前や年齢などと紐づいている、制服である、など
なるほど、顔画像そのものに加えて、名前・年齢と結びつくことや、制服などで属性や所属が推測できることが「特定につながる」と感じられるのですね。 この法案の顔データのルール(目的の公表や、理由を問わない利用停止請求)に加えて、「制服などで特定されうる撮影」を減らすために、事業者側にどんな対応を義務づけるのが現実的だと思いますか。
画像や動画公開の際は顔、もしくは制服をぼかして公開する
公開時に顔や制服をぼかす、といった実務的な義務があると安心感が上がりそうですね。 その「ぼかして公開する」義務づけは、誰が見られる公開でも同じように適用してほしいですか。
テレビやインターネットで公開する場合はできるだけ適用してほしい 警察などの捜索などではOK
公開範囲によって線引きが必要、ということですね。テレビやネットのように広く拡散し得る場では原則ぼかしを求めつつ、捜索などの公的目的は例外として許容したい、という整理だと受け取りました。 ここまでのお話を踏まえて伺いますが、「警察などの捜索などではOK」とする場合、どんな条件が満たされていれば納得感がありますか。
犯罪捜索、行方不明捜査で特定の人物を公開する必要がある場合
ありがとうございます。犯罪捜査や行方不明者の捜索のように、「特定の人物を公開する必要がある」場面に限っては例外として許容できる、という感覚なのですね。 その「公開する必要がある」の判断は、どの機関が行う形だと安心できますか。
司法
司法が判断する形だと安心できる、ということですね。 その場合、「司法が関与している」ことを、一般の人がどう確認できると納得感が高いですか。
わかりません
率直に「わかりません」とおっしゃっていただいて大丈夫です。 では、いまの話の流れで伺いたいのですが、テレビやネットで顔や制服が公開されることについて、ご自身としては「何が一番怖い(起きてほしくない)」と感じていますか。
ストーカーや性犯罪など、特定の女性がねらわれること
それはとても切実な不安ですよね。顔や制服などから個人が特定されて、ストーカーや性犯罪の標的にされるリスクを強く懸念されている、ということだと受け取りました。 そのリスクを下げるために、法案の「顔データの公表・利用停止」以外で、事業者に最低限義務づけてほしい対策はどんなものですか。
未成年の顔公開は同意書なしではNG
未成年の顔公開は、同意書なしでは認めない形にしてほしい、ということですね。 その「同意書」は、どなたが同意する形を想定されていますか。
保護者
ありがとうございます。未成年の顔公開については、保護者が同意する仕組みを求めていらっしゃるのですね。 ここまで伺った内容をもとに、こちらで要点を整理してレポートにまとめていきます。
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容に違いがないかご確認ください。