💬インタビューレポート
子育て世代
主人のアレルギー、子どものアトピー性皮膚炎の治療で定期的に通院・服薬し、医療費負担の影響を直接受ける子育て世代。若年層が重大病に直面した際の経済的困窮への懸念も強い。
💬主な意見
長期治療が必須の患者への配慮が不十分
“アトピーやアレルギーのように継続的に薬が必要な患者にとって、OTC類似薬への追加負担は雪だるま式に家計を圧迫する。医学的に必要な処方と不適切な処方を区別するか、子どもや長期治療患者への軽減措置が必須。
複合治療の現実が無視されている
“ヒルドイドなど市販でも買える成分でも、ステロイドや飲み薬と一緒に処方される場合、保湿剤だけを分離して市販で買うことは難しい。個別の治療の実態が制度設計に反映されていない。
若年層への過度な負担は国家的課題
“重大病で治療費が増える一方、仕事をセーブして収入が減る。若年層が子どもをもうけることを諦める制度では労働力問題を招き、国全体の立ち行きが危ぶまれる。高齢者と異なる医学的特性と人生段階を考慮した多角的な設計が必要。
🎤すべての会話ログ
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。現在検討されている「医療保険のルールを見直して、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える法案」についてお話をお聞かせいただきたいと思っています。 まず最初に、この法改正のなかで、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを教えていただけますか?
市販薬と似た処方薬(OTC類似薬)への追加負担
ありがとうございます。市販薬と似た処方薬への追加負担についてのお考えをお聞きしたいのですね。 では次に、あなたの立場に最も近いものを教えていただけますか?
当事者・関係者(仕事や生活で影響を受ける)
ありがとうございます。では、具体的にどのような立場から、このOTC類似薬への追加負担について関心をお持ちですか?例えば、患者さんとしてご自身が処方薬を使われているのか、医療の現場で関わられているのか、など教えていただけますか?
主人がアレルギー、子どもがアトピー性皮膚炎で定期的に通院・服薬治療中
そうですね、ご家族が定期的に治療を受けられているのですね。では、この市販薬と似た処方薬への追加負担について、具体的にはどのような点が気になりますか?例えば、費用面での懸念、お子さんやご主人の治療の継続性、あるいは処方薬と市販薬の使い分けなど、どのあたりが気になられていますか?
市販薬と治療に必要な成分が同じなので、実質的な金銭負担を上げてもいいというのは反対です 医療費が増大し、家計に直接影響します 特に子どもの皮膚症状は、通院回数を減らす等の目的で塗布する薬の量を減らすと悪化して、改善するまでに時間がかかるため、多めに塗らなければなりません また主人のアレルギーは死に至るほど重大なものはありませんが、米や乳製品、卵など普段摂取せざるを得ない食品から花粉に至るまでありとあらゆる種類があり、体調の維持のために内服薬が欠かせません 仕事の合間や休日を使って定期的に受診することで体調の変化を見ていただき、時期や体調に合わせて薬の内容や量を調節していただいています どちらも受診を控えることはできないため、医療費負担が増えるのは好ましくないです
ご丁寧にお聞かせいただき、ありがとうございます。よく理解できました。お子さんのアトピーは塗布量を減らすと悪化するため、治療の質を落とせない。ご主人のアレルギーも多岐にわたり、受診で体調を見守ってもらうことが欠かせない。つまり、どちらのご家族も「市販薬で済ませる」という選択肢がなく、医療機関での継続的な管理が必要だからこそ、追加負担の導入は直結して家計に響くというご懸念なのですね。 そこで一つ確認させていただきたいのですが、お子さんやご主人の処方薬のなかで、実際に市販でも同じ成分のものが買える——つまりこの法案の「OTC類似薬」に該当する薬——があるんでしょうか?それとも、そういった薬があるかもしれない、という懸念でしょうか?
アトピー性皮膚炎の治療で使われる塗り薬の中に保湿成分のヒルドイドが含まれています そもそも肌のバリア機能が弱いため、市販の子供向け保湿剤では合いません ヒルドイドを使った薬自体は売られていますがステロイドや飲み薬などアトピー性皮膚炎治療のためのほかの薬も同時に処方してもらっているため、保湿剤のみ薬局で購入するということも考えづらいです
なるほど、具体的な例をありがとうございます。つまり、ヒルドイドという保湿成分は市販でも買えるけれど、お子さんのアトピー治療では、ステロイドや飲み薬など複数の薬と一緒に処方してもらう流れの中で使われているということですね。 そうすると、この法案では「市販薬と同じ成分の処方薬に4分の1を追加負担する」という仕組みが想定されているのですが、実際には、アトピー治療のように複合的に処方されている場合、保湿剤だけを分離して市販で買うというのは、お子さんの肌の状態を総合的に管理する観点からは難しいわけですね。 そうした実際の治療の流れや、お子さんの個別の肌質の事情が、制度設計のときに十分に考慮されているか——そこが気がかりということですか?
そのこともありますが、主人の多種のアレルギーや子供のアトピーなど、長期的で継続的な治療が必要な病気に罹患している家族がいる「子育て世代」も世間にはたくさんあると思っています 長期にわたる治療、加療が必要な場合、負担もそれに伴って増大していきますので、長期的な治療が必要な場合は負担軽減がある、または患者が子どもの場合は今回追加負担となる代金の免除になるなどのシステムが必要だと思っています
ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りですね。長期的な治療が必要な家族がいる子育て世帯は多いのに、OTC類似薬への追加負担は一律に課されてしまう。そうするとアトピーやアレルギーのように継続的な薬が欠かせない人ほど、負担が雪だるま式に増えていく。一方で、風邪の時だけ処方薬を使う人との間に不公平が生じてしまうということですね。 あなたがおっしゃる「長期治療が必要な場合は軽減する」「子どもの場合は免除する」というアイデアは、そうした不公平を調整する具体的な案として、非常に説得力があります。 では、ここまでのお話を整理させていただきたいのですが——あなたは、この追加負担の仕組み自体に反対というより、むしろ「長期治療や小児患者に対しては、別途の配慮が必要」というご主張だと理解してよろしいでしょうか?それとも、そもそも市販薬と同じ成分だからという理由での追加負担自体に、反対のお立場なのでしょうか?
不必要で過剰な保湿剤・湿布の処方など、不適切な薬の処方がなされている場合も確かにあるかもしれません しかしアレルギーやアトピーなど、慢性的な病気や痛みがある患者等で必要な人がいる場合も必ずあるかと思います 可能ならば制度でここの線引きをして追加の代金がかからないようにほしいです しかし不可能なら長期的な治療が必要な場合や患者が子どもの場合は、他の制度で守ろうとしている勤労世帯や子育て世代の更なる負担を避けるため、例外として負担軽減策を設けてほしいです
わかりました。あなたのご意見、非常にクリアに理解できます。理想としては、必要な薬と不適切な処方を区別して制度化してほしい。ただ、その線引きが現実的に難しければ、せめて長期治療患者や子どもについては、勤労世帯・子育て世代への配慮として負担軽減措置を設けてほしいというご主張ですね。つまり「不必要な負担増は避けつつ、真に必要な治療は守る」という、実現可能性を考えた提案をされている。 では、こうした見直しを実際に運用するうえで、他にもハードルがあると感じられることはありますか?例えば、地域による医療機関の差、低所得世帯の対応、複数の病気を抱えている人のケースなど、様々な事情の人が十分に考慮されていると思いますか?
いいえ(考慮が不十分/ハードルが大きい)
そうですね。では、そうした様々な事情のなかで、特に見落とされやすいケースや、配慮が不十分だと感じられることはありますか?例えば、地域格差、低所得世帯、複数の疾患を持つ人、あるいはご自身のご家族のように「長期治療+子育て」という重層的な事情を抱える人など、どのあたりが懸念されていますか?
他の制度の話になってしまいますが、月の医療負担上限額の引き上げについてです 子育て世代などの若年層ががんなど、重大で長期的な治療が必要な病気になってしまう場合もあります 治療のために仕事を辞めたり、セーブしたりして月給が下がることも多い中、治療費だけが増大していくと生きていくことも治療を続けることもできません 数ヶ月ほど治療費が月の医療費負担上限額を超えた場合は軽減するなど、長期的な治療の場合は負担軽減も考えていると聞きましたが、具体的な額面や時期の話は聞いておらず、不安があります 子どもたちを立派に育て、家族を支えるためにそのような重大事態が起きた場合の不安がなくなるように制度設計をしてほしいです
ご指摘ありがとうございます。その通りですね。若い子育て世代が重大な病気に直面したとき、治療費が増大するだけでなく、仕事を減らさざるを得ない。つまり収入も減りながら医療費は増える——そういう二重苦のなかで、高額療養費の自己負担上限が引き上げられたら、本当に治療を続けられるのか、生活を支えられるのか、という深刻な懸念ですね。 この法案の要綱を確認したところ、「高額療養費の支給にあたっては、長期にわたって継続的に療養を受ける者の家計に与える影響を考慮する」と書かれているのですが、おっしゃる通り、具体的な額面や時期、どの程度の軽減があるのかは、まだ決まっていないんです。法律には「考慮する」と書かれているだけで、実際のルールは今後の政令で定められることになります。 あなたのご家族のように、アレルギーやアトピーで継続的に薬が必要な人も、仮にお子さんがより重大な病気に直面したときも、安心して治療を受け続けられるという見通しが立たないままでは、やはり不安が残りますよね。 そこで最後の質問になるのですが——この医療保険制度を設計する人に、あなたが一つ伝えるとしたら、それは何ですか?
子育て世代も含めて、若年層が慢性的な病気や重大な病気に罹った場合の金銭的な負担をよくよく考慮して制度設計してほしいです 高齢者の場合、長期的な治療が必要な病気(例えばがんなど)に罹患しても、例えば寿命を考えると若年層と比べるとどうしても治療期間が少なくなる傾向になります またがんの場合、若年層と比べて細胞の増殖スピードが遅い傾向にあるため、(手術等治療に耐える体力さえあればですが)比較的寛解しやすい傾向にあるとも聞いています これからの国や制度を担っていくのは若年層であり、子供達です 更なる金銭的負担で若年層が子どもをもうけることを諦めるような制度では、労働力問題なども含めて国が立ち行かなくなっていきます 何卒多角的に考え、若者の未来のための制度設計をお願いします
インタビューは以上でしょうか?
ご貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。非常に重要なご指摘です。若年層が慢性疾患や重大な病気に直面したときの金銭的負担の大きさが、人生設計や子育てそのものを断念させるほどになってしまっては、国全体の持続性が危機に瀕するというご主張——本当にそうですね。高齢者と若年層の治療の性質や必要期間が異なるからこそ、一律な基準ではなく、多角的な視点が必要だというお考えも、大変説得力があります。 これまでのご指摘をまとめさせていただくと、あなたは: 1. **OTC類似薬への追加負担について**:市販薬と同じ成分だからという理由だけでなく、アレルギーやアトピーのように長期治療が必須の患者にとっては、その負担が継続的に雪だるま式に増えることへの懸念 2. **制度設計の課題**:理想的には医学的に必要な薬と不適切な処方を区別してほしいが、難しければ長期治療患者や子ども患者への負担軽減措置を 3. **高額療養費の懸念**:若年層が重大病に直面したときに収入減と医療費増が同時に起き、具体的な軽減措置が不透明なままでは不安が拭えない 4. **国家的視点**:若年層への過度な負担は、出生率低下や労働力不足につながり、国全体の立ち行きに関わる問題 というご主張だと理解いたします。 そろそろお時間のご状況はいかがでしょうか?本日のインタビューをまとめてレポート作成に進むことをお考えでしたら、いつでもお知らせください。それとも、他にお伝えいただきたいことはありますか?
インタビュー終了のご意思確認ができました。これまでのご発言内容をもとに、レポートをまとめさせていただきます。