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💬インタビューレポート

学生

当事者

学校で学ぶ児童生徒・学生として、iPad等の学習端末やデジタル教科書の利用経験があり、日々の授業・学習のしやすさに直接影響を受ける立場。

回答日2026.4.29 20:45
インタビュー分量24 分 / 741 文字

💬主な意見

紙はすぐ書けて学びのテンポが崩れない

疑問や気づきが出た瞬間に書き込める。デジタルはスワイプと書く操作が分かれ、文字入力も遅くなりやすい。

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手書きの「書いてる実感」が積み重ねになる

iPadペンは滑ってブレることがあり、紙の引っかかりの方が書いている感じがする。手につく黒い汚れも積み重ねの実感。

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目的外利用と操作性の悪さが学習を邪魔する

予測変換で漢字を覚えにくくなる不安や、押しても反応しない等の不便さがある。授業中のゲーム/SNSで周囲も含め集中が切れる。

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🎤すべての会話ログ

本日は、「デジタル教科書を正式な教科書として認める」法案について、感じていることを丁寧に伺えればと思います。差し支えない範囲で、率直なお話をお聞かせください。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

自分が学習者(児童生徒・学生)

ありがとうございます。学習者の立場からのお話、とても参考になります。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

よく知っている/使ったことがある

ありがとうございます。実際に使ったことがあるのですね。 紙の教科書とデジタル教科書を比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

紙の方が学びやすい

紙の方が学びやすいと感じているのですね。 紙の方が学びやすいと感じるのは、どんな学習場面のときが多いですか?

何かわからないことがあったときや気づきがあった時にすぐに書き込むことができる。デジタル教科書だったら、スワイプする時と書く時で別の操作をしなきゃいけなくなるから、パッと描ける紙の方が好き。文字を打ち込むのは書くよりもかなり遅くなってしまう。しかも、書いている時にわからない漢字が見つかって調べる時があるが、デジタル教科書だとそれがなくなってしまう。

書き込みの“即時性”が紙の強みになっているのですね。操作の切り替えでテンポが崩れる感覚も、すごく具体的で伝わります。 今お話に出た「すぐに書き込めること」について、デジタル教科書でも“手書きで直接書き込める”形(ペンで書ける・余白にメモできる等)だったとしても、紙の方がやりやすい感覚は残りそうですか?

iPadペンシルだと滑りがよくて文字がブレることがある。その分紙においてはつっかかりがあって滑ることは滅多にないし、何より描いている感じがする。抽象的ですが。

なるほど、iPadのペンだと「滑り」と「書いている実感」のところで違いが出るのですね。ブレやすさがあると、考えながらメモするテンポにも影響しそうです。 その「書いている感じがする/しない」という感覚は、学習の中ではどんな場面で特に効いてくると感じますか?

自分が学習を積み重ねてきた感覚を得ることができる。

積み重ねてきた感覚が得られる、というのは大事なポイントですね。学習の手応えや達成感に直結していそうです。 その「積み重ねてきた感覚」は、紙だと具体的にどんな形で実感しやすいですか?

なんか書いてるとシャーペンも黒い煤が、手につくんですがこれが積み重ねてきた感じがする

その感覚、すごくよく伝わりました。手につく黒い汚れまで含めて「やった分だけ自分に残る」感じが、積み重ねの実感になっているのですね。 では次に、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

1 さっきも言いましたが、まず漢字を覚えなくなる予測変換に頼りすぎる。 2 操作方法が不便な時がある 例えば明らかに押してるのに押しててないと判定されたり、消しゴムの範囲が小さくて不便だったりすぐにペンの色を変えられなかったりする。 3 iPadで授業中にゲームをしたりTwitterを見たりしている人が今でもいるのにさらに増えてしまって悪影響。

懸念点を具体的に挙げてくださってありがとうございます。予測変換への依存、操作の不便さ、そして授業中の目的外利用は、どれも現場感のある不安ですね。 いま挙げてくださった中で、「授業中にゲームやSNSを見てしまう人が増えるかもしれない」という点について、実際の授業ではどんな場面で起きやすいと感じますか?

先生がiPadを使わない授業をした時にこっそり机の中とか机の下でiPadを見ている奴がいる。 iPadを使う授業だったとしても調べ物を装って他のことをしている奴がいる。

状況が目に浮かびました。先生が端末を使わない時間や、「調べ物」の名目が立つ時間に、こっそり逸れてしまうことが起きやすいのですね。 その“こっそり見ている”ことが授業に与える影響として、あなたの実感に近いのはどれですか?

自分の集中が途切れる

周りの人の端末利用が見えることで、自分の集中まで切れてしまうのですね。授業を受ける側としてはかなりストレスになりそうです。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

授業設計の難しさ

授業設計が難しくなりそう、という感覚なのですね。 その「授業設計の難しさ」は、どんなタイプの授業で特に強く出そうだと感じますか?

最近はどの教科でもiPadを使うようになっているので、すべての授業のすべてのタイプで問題があると思う。

全教科・どのタイプの授業でも影響が出そう、という感覚なのですね。端末前提が広がっている分、設計の難しさも一部に限らない、ということだと受け取りました。 デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

様々な機能を付け加えなくてもいいから、紙の教科書と全く同じようにできるようにしてほしい

ありがとうございます。「多機能化より、紙と同じ感覚で使えることを優先してほしい」というメッセージ、すごく芯があります。 ここでいう「紙の教科書と全く同じように」の中で、最低限これだけは外せない、という要素はどんなものですか?

キーボードをなくして

ありがとうございます。キーボードがあることで、紙の感覚から離れてしまうのですね。 「キーボードをなくして」というのは、デジタル教科書では入力を基本的に手書き(ペン)に寄せてほしい、というイメージに近いですか?

はい

ありがとうございます。入力を手書き中心に寄せてほしい、ということですね。 ここまで伺った内容(紙の“書いている実感”や、授業中の目的外利用の懸念、そして多機能化より紙同等の操作性を重視したい点)は、法案でデジタル教科書を正式な教科書として位置づける際の設計・運用の論点として十分に示唆が出ていると感じました。 よろしければ、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただきありがとうございました。伺った内容をもとに、レポート案をまとめました。内容に違和感や抜けがないかご確認ください。