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💬インタビューレポート

介護者・低所得パート

当事者

親の介護を担当しているパート勤務者。低所得で年金が少ないため、老後資金を株式投資で準備中。数年後に介護が必要な親の移動支援のため、車椅子対応車(1000万円近い高額車両)への買い替えを検討している。介護タクシーも十分でない環境で、実務的に日々の課題に直面している。

回答日2026.4.26 17:06
インタビュー分量42 分 / 2162 文字

💬主な意見

一時的な資産売却による保険料乱高下の問題

株を売却した年だけ所得が急増し、翌年は低所得に戻る。保険料が乱高下すると、高齢者は予測不能で心理的不安が生じ、健康に悪影響を及ぼし、結果として医療費が増加する。国としても安定した保険料徴収が難しくなる。

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フロー所得とストック資産の乖離による制度的矛盾

制度は「その年の収入」で判断し、「資産残高」は見ない。生活費が足りず貯金と投資の取り崩しをしている低所得者も、売却時は所得扱いされ負担増。資産は多いが所得少ない人と、一時的に売却する人で実態とのズレが生じる。

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設計には解像度を上げた多層的検討が必要

金融資産の有無だけでなく、背景にある人生経路や負債状況を見る。資産持ち層にも老後不安や借金がある人がいる。単純な二分法では実質的公平が達成できない。段階導入やサンセット条項で、小さく試して修正できる柔軟な設計が重要。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は、医療保険のルールを見直して、出産費用をゼロにし、薬や医療費の負担の仕組みを変える法案についてお聞かせいただきたいと思います。 まず最初に、この法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを選んでいただけますか?

75歳以上の保険料に金融所得を反映

ありがとうございます。75歳以上の保険料に金融所得が反映されるという点についてのご関心ですね。 次に、あなたの立場に最も近いものを選んでいただけますか?

当事者や関係者が身近にいる

かしこまりました。ご自身の身近に、この制度の影響を受ける方がいらっしゃるのですね。 具体的には、どのようなご関係の方ですか?例えば、親御さんやご親戚など、どのような立場の方が身近にいらっしゃいますか?

まだこの法案が先だとしたら、自分が当事者になりそうです。

なるほど、つまり今後ご自身が75歳以上になられる時期に、この制度が適用される可能性があるということですね。 では、この金融所得が保険料に反映されるという仕組みについて、どのような点が気になられていますか?具体的にお聞かせいただけますか?

今ある株を、少しづつ売却していけば問題ないけれども、例えば、数年後に車を買い替えなくてはならない時に、贅沢品と捉えられているけれども、車椅子仕様の車を買わなきゃならないと、将来にはもともと高いけど、もっと高価になってて1000万円近い車になってしまうことがあります。その時、株を売って、利益が1000万あって、それを車の購入に当てたら、翌年度は1年間、保険料・・・だけじゃないけど変わってきて、いっぱい払うことになる。負担割合も2割だったのが3割負担になる。ということで、理由は考慮されないので「生活のための資産取り崩しなのに負担増えるのはおかしい」と思うのです。

ご指摘ありがとうございます。その点、よくわかります。つまり、車椅子仕様の車など、生活に必要不可欠な支出のために株を売却する場合でも、その目的は考慮されず、単に金融所得が反映されるだけで保険料が上がり、医療費の自己負担割合まで変わってしまう、ということですね。 生活のために資産を取り崩しているのに、それが「利益」と見なされて負担が増える——その理不尽さを強く感じられているのですね。 このご経験や懸念について、これは実際に起こったことですか、それとも将来起こりうると予想されていることですか?

親を介護していて、今まさに、普通のセダンでは間に合わず大変な思いをしています。タクシーを呼んでも親が車椅子だと乗せられなくって・・・それで自分の家でそういうのが可能な車に買い替えないといけないと思うのですが、まだ投資も始めたばかりで崩すほど含み益はないけど、数年後に目標額ができれば買い替えようと思ってます。今は介護タクシーとか(少ないからあまり呼んでもきてもらえない)を使うけど

そうなのですね。お親さんの介護をされながら、実際に車椅子対応の移動手段の必要性を日々感じていらっしゃる。介護タクシーも十分ではない状況の中で、ご自身の車を買い替えることで、親御さんの移動や通院、生活を支えていきたいというお考えなんですね。 そうした中で、この法案の金融所得反映の仕組みについて、もう一つお聞きしたいのですが——この制度を実際に運用するうえで、ハードルがあると思いますか?また、介護が必要な方や、生活のために資産を活用する必要のある高齢者のケースが、十分に考慮されていると思いますか?

税務データと医療保険データの連携と、申告の有無による不公平の解消をしないと、これらは今の行政では地味に大仕事ですね。それに確定申告も全員がしているわけじゃないので、同じ収入でも負担に差が出る。実質的に「金融所得の把握を義務化」に近づけないと不平等。また年単位でブレ幅が大きすぎる問題もある。株の売却 → その年だけ所得急増、翌年 → また低所得に戻る。これでは保険料が「乱高下」状態。国として、安定した保険料徴収が難しいし、高齢者も予測不能で不安が大きい→心理的不安は健康に影響を及ぼす→結果として医療費が上がる。車を買わなくても、施設に入所しようとして株や不動産を売ったら同じことです。私自身、パートなので低所得者です。だから年金も少ないです。貯金の取り崩しだけでは足りない未来がそこまで見えてるので、今更ですが個別株とかで配当金を目当てにしてる節があり、それも売却したら制度上は「所得」です。おかしな話です。生活費が足りずに取り崩しても足りず、自分がちまちまかけてきた投資を崩してるのに、「所得」扱いです。制度は基本的に「フロー所得(その年の収入)」で判断され、「ストック(資産残高)」は見ないので、資産は多いが所得少 → 低負担、一時的に売却 → 高負担、実態とのズレが出やすい状態ですね。公平性(金融資産持ち vs 非保有)を是正したいのお

非常に的確なご指摘です。おっしゃる通り、この制度には複数の層の課題が重なっていますね。 整理させていただくと、あなたがご指摘されている問題は大きく3つあります: 1. **行政的・技術的課題**:税務データと医療保険データの連携、確定申告の有無による不公平 2. **制度設計の課題**:フロー所得で判断するため、一時的な資産取り崩しで負担が乱高下し、予測不能で心理的不安が生まれる 3. **実態とのズレ**:生活費や必要な支出(介護用車両、施設入所)のための資産活用なのに、「所得」として扱われる矛盾 特に、あなたご自身がパートで低所得でありながら、老後資金を自力で準備してこられた——その努力が、制度上は「高所得」と見なされてしまう、という点ですね。 もう一つお聞きしたいのですが、こうした仕組みの中で、この法案を実際に設計する人に対して、何か一つ伝えるとしたら、それは何ですか?

公平性(金融資産持ち vs 非保有)を是正したいのはわかってます。

そうですね。公平性を是正したいという政策意図はわかっていらっしゃる、ということですね。 では改めてお聞きします。そうした政策意図を踏まえたうえで、制度を設計する人に対して、あなたが伝えたいことは何ですか? 例えば、「公平性を重視するなら、こういう視点を忘れずに」とか、「こういう人たちの声を聞いてほしい」とか、そうした思いがあればお聞かせいただきたいのですが。

「理屈は正しいが、設計はまだ粗い」と読んでます。「金融資産を持つ人 vs 持たない人」という二分法だけで設計してしまうと、現実の不公平をむしろ見落とすリスクがあります。 もう少し解像度を上げてほしいです。 まず一つは、「誰が本当に脆弱なのか」を丁寧に見てほしい。 金融資産を持っていない人の中にも、若年でこれから形成していく段階の人と、構造的に資産形成が難しい人(非正規雇用、介護負担、健康問題、奨学金や遺産相続での大きな額の借金問題など)がいます。 逆に、金融資産を持っている人でも、老後不安や医療リスクを強く抱えている層もある。払わねばならないお金が多額で、存外、借金してまで節約して質素に暮らしてるミリオネラーもいます。 この違いを無視すると、形式的な公平は達成できても、実質的な公平からは外れてしまいます。 次に、「フロー(所得)」と「ストック(資産)」を切り分けつつ、両方を見る視点です。 資産格差の是正だけに寄ると、今まさに生活が厳しい人への支援が薄れる可能性があるし、逆に所得だけを見ても、世代間で蓄積された格差は埋まりません。この二軸をどうバランスさせるかが重要です。 それから、「行動への影響」を軽視しないこと。 制度は人の選択を変えます。過度に資産保有を不利にする設計は、貯蓄や投資のインセンティブを損ね、長期的には社会全体の安定性を弱める可能性もある。一方で、何もしなければ格差は固定化される。このトレードオフを正面から扱う必要があります。 さらに、「声の拾い方」にも注意してほしい。政策議論では、どうしても発言力のある層(専門家、既存の利害関係者)の意見が中心になりがちです。でも本当に制度の影響を強く受けるのは、制度にアクセスしにくい人たち(情報弱者、時間的余裕のない人、制度理解が難しい人)です。そういう人たちの実感ベースの声をどう組み込むかという点は、とても大事なことです。 公平性は固定的なゴールではなく、社会状況や経済環境で揺れ続けてきました。だから、一度で正解を作ろうとしないことです。小さく試し、検証し、修正できる設計(段階導入やサンセット条項など)を前提にしてほしい。 まとめると、
・単純な二分法に頼らない
・所得と資産を両方見る
・インセンティブへの影響を考える
・声の偏りを補正する
・可変的な制度として設計する こうした視点がないと、「公平にしよう」とするほど、別の不公平を生む可能性があると思います。

非常に貴重で、実に深い指摘をいただきました。ありがとうございます。 あなたのご指摘を整理させていただくと、この法案の金融所得反映の仕組みが「理屈は正しいが、設計が粗い」という診断と、その改善に向けた5つの視点が示されています: 1. **脆弱性の実態把握**:金融資産の有無だけでなく、その背景にある人生経路や負債状況まで見る 2. **フロー・ストック両軸**:所得と資産のバランスを同時に考慮しないと、世代間格差も、目前の生活困窮も救えない 3. **行動誘導への配慮**:過度な制度設計は、貯蓄や投資のインセンティブを損ない、長期的な社会安定を脅かす 4. **声の偏りの補正**:制度設計では発言力のある層の意見が優位になりやすいが、本当に影響を受けるのは情報弱者や時間的余裕のない人たち 5. **可変的・試行的な設計**:段階導入やサンセット条項を前提に、小さく試して修正していく柔軟性 これらは、単なる批判ではなく、制度を本当に公平にするための建設的な視点ですね。 ここまでのお話を踏まえて、インタビューはほぼ完了いたしました。本日いただいたご指摘は、この法案の金融所得反映の仕組みについて、非常に示唆的な内容です。 これからお話の内容をまとめて、レポートを作成させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。いただいたご指摘を基に、レポートを作成させていただきます。