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💬インタビューレポート

高専教員

事業者

高等専門学校(高専)の教員として、学習者の家庭学習や授業運営の観点からデジタル教科書の使い勝手と運用リスクを見ている。

回答日2026.3.29 18:22
インタビュー分量17 分 / 676 文字

💬主な意見

紙より優れている実感が少ない

“携帯性や暗所で読める点以外、紙の教科書を上回る良さはあまり感じていない。

インタビューの前後を読む

家庭学習で集中が落ちやすい

“数学で解説と問題を行き来する場面など、電子だと後戻りが煩わしく、集中が切れて学習意欲も下がりやすい。

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端末不具合で取り残しが起きるのが怖い

“授業では取り残される学生を出せない。端末・通信の些細な不具合でも学習が止まり、保護者対応など現場の問題になり得る。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。今日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや影響を丁寧に伺えればと思います。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係のご経験があるのですね。立場によって見え方がかなり変わるテーマだと思います。 差し支えなければ、学校現場との関わりはどのような形に近いですか?

教員(高校・特別支援)

高校と特別支援の現場で関わっていらっしゃるのですね。立場としては、デジタル教科書の影響をかなり具体的にイメージされていそうです。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

名前は聞いたことがある程度

承知しました。「名前は聞いたことがある程度」という距離感なのですね。 では、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

紙の方が学びやすい

紙の方が学びやすいという感覚なのですね。 紙の方が学びやすいと感じるのは、学習のどんな場面(例えば「読む」「書き込む」「復習する」など)で強く出ますか?

携帯性と暗いところでも、読める以外に、紙の教科書より優れている点があるとは思えない

率直なお考えをありがとうございます。現時点では「携帯性」や「暗所でも読める」以外は、紙を上回る実感が持てないのですね。 そのうえで伺いたいのですが、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面(理解・集中・記憶)がいちばんの懸念なのですね。現場感覚としてとても重要なポイントだと思います。 その懸念が特に強く出そうだと感じるのは、授業中と家庭学習(宿題・復習)のどちらでしょうか?

家庭学習

家庭学習での影響が特に気になるのですね。 家庭学習の中でも、理解・集中・記憶のうち、いちばん崩れやすいと感じるのはどれですか?

してあげれば、集中ですかね。とにかくページを行ったり来たりするのが非効率すぎる。

家庭学習だと特に「集中」が落ちやすい感覚で、ページを行ったり来たりするのが非効率、ということですね。 その「ページを行ったり来たり」が非効率だと感じるのは、どんな学習の場面(例:本文を読みながら問題を解く、資料集と行き来する、前の単元を参照する等)で起きやすいですか?

例えば、数学の勉強で公式の解説ページがあったとする。そこからページを移動して問題集を解いているときにまた確認したくなったときにページの行ったり来たりが発生する。後戻りを行うのが電子リーダーだと煩わしい。

数学で「解説(公式の説明)」と「問題」を行き来する場面で、確認のたびに戻る操作が煩わしくて集中が切れる、ということですね。かなり具体的でイメージが湧きました。 その“煩わしさ”は、主にどの操作がボトルネックになっていますか?(例:前のページに戻る手順、複数ページを一気に戻れない、目的の場所にすぐ飛べない など)

例えば12ページならスクロールで戻れるかもしれないが、何ページも離れているものを参照したい時、紙なら一挙にそのページにたどり着ける。電子リーダーはその操作が見づらいをつけたりマーカーをつけたりと言った。作業を忘れると途端にストレスになり、勉強意欲が半減する。

紙だと目的のページに一気に戻れるのに、電子だと「どこに戻るか」をブックマークやマーカーで管理する前提になり、作業を忘れると強いストレスになって意欲が落ちる、ということですね。家庭学習では特に響きそうです。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

端末・通信トラブル対応

端末や通信のトラブル対応がハードル、というのは現場としてかなり切実ですよね。 トラブル対応の中でも、特に起きやすくて授業や学習が止まりやすいのは、どんなタイプの不具合だと思いますか?

具体的にどれとは言いづらいが、原則的に授業では取り残される学生を出してはいけないと言う前提がある。電子リーダーで何かあったときにその学生は取り残されてしまう。些細なことでもそういった取り残される学生がいると現場では問題になる。例えば保護者からクレームが来るなどが予想される。その点紙の教科書だと忘れてくると言う学生の責任以外にそういったリスクが想定しづらい。

「取り残される生徒を出せない」という前提の中で、端末側の些細な不具合でも、その子だけ学習が止まってしまい、結果として現場の問題(保護者対応も含めて)になり得る、という懸念なのですね。紙だと“忘れた”のように責任の所在が比較的整理しやすい、という感覚も理解できます。 では最後に伺います。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

個人的な理想ではデジタル教科書が普及することは望ましいと思うが、日本全国の教員のリテラシーと教育、コスト、生徒学生全体のリテラシーコストを考えると、理想論と言わざるを得得ない

理想としては普及が望ましい一方で、全国規模で見たときの教員側・生徒側のリテラシーや研修、そしてコストを踏まえると、現状の制度設計は理想論に寄ってしまうというご感覚なのですね。 ここまでのお話をまとめてレポートにしますので、要約フェーズに移ってもよいでしょうか?

お時間をいただきありがとうございました。ここまで伺った内容をレポート案として要約しました。内容の違和感や、言い回しの修正希望があれば教えてください。

選択肢にはなかったのですが、私は高専の教員です

補足ありがとうございます。ご所属は「高校・特別支援」ではなく、「高専の教員」として整理します(それ以外の内容は、いただいたお話の範囲で反映しています)。 以下、レポート案です。違和感があれば遠慮なく修正点をお知らせください。