💬インタビューレポート
小学生保護者
小学生(1年生)の子どもを持つ保護者。2025年度は授業内のみデジタル教科書を利用し、春休みから端末持ち帰りが許可され、来年度は家庭でも利用する見込み。
💬主な意見
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本日は、「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、率直なお考えやご経験を伺えればと思います。差し支えない範囲で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
子どもが学校に通っている(保護者)
ありがとうございます。保護者として関心があるのですね。 お子さんの学校では、学習者用デジタル教科書(タブレットなどで見る教科書)を今どのくらい使っていますか?
2025年度の1年間は授業での利用のみでした。小学生1年生で、タブレットの持ち帰りがNGだったためです。今週から春休みに入ったため、春休みの宿題と称してタブレットの持ち帰りが許可されたので、来年度からは自宅でもタブレットを利用可能な想定です。
状況がよく分かりました。授業内だけだったところから、来年度は家庭でも使う前提に変わっていくのですね。 来年度以降、お子さんが「自宅でタブレット(デジタル教科書)を使う」ようになることで、保護者としていちばん気になっている点はどんなことですか?
自宅でもパソコンを利用しているため、制限の多い貸与タブレットで何かをする必要がないので気になる点・懸念点は特にないです。
なるほど、すでにご家庭でPC利用があり、貸与タブレットの制限も踏まえると大きな不安はないのですね。 一方で、デジタル教科書を「正式な教科書」として位置づける今回の法案については、期待できそうだと感じる点はありますか?
タブレットだけを持ち帰れば自宅学習可能になるので、放課後に学校へ忘れ物を取りに行く必要がなくなり宿題忘れなどが減って良いと思います。また、電子黒板などとの同期ができると学習障害で支援が必要な子へのバックアップに繋がると考えます。
期待されている点が具体的で、とてもイメージが湧きました。忘れ物が減ることや、支援が必要な子へのバックアップにつながるかもしれないのは大きいですね。 いま挙げてくださった「学習障害で支援が必要な子へのバックアップ」について、学校の場面ではデジタル教科書のどんな機能や使い方が役に立ちそうだと感じますか?
電子黒板で先生が書き込んだ内容がデジタル教科書に反映されたり、授業での補足資料が閲覧できるなどの機能があるとあとからも振り返りできて役立ちそうだなと思います。
具体的なイメージをありがとうございます。板書や補足資料がそのまま残って振り返れるのは、授業についていく負担を下げられそうですね。 そうした「授業の記録が残る」運用になった場合、保護者として個人情報やプライバシー面で気になりそうな点はありますか?
データの漏洩リスクは気になりますが、児童個人の写真やデータを使う授業がどの程度の割合あるのか等からトレードオフになる部分でもあるなと感じています。まずはルールとして個人情報の添付はNGとするなどから始めても良いのかなと思います。また、個人的には健全な学級運営に繋がるのであれば、教室にカメラを設置するなど情報をオープンにすることへ賛成の立場なので、授業内容が詳細に記録されることにも賛成します。
漏洩リスクを気にしつつも、運用ルールでコントロールしながら、授業の見える化自体は前向きに捉えていらっしゃるのですね。 今おっしゃった「個人情報の添付はNG」のようなルールを作るとしたら、具体的にどんな情報を“個人情報”として扱って、デジタル教科書側には載せない(残さない)線引きが良さそうだと思いますか?
まず児童の写真は添付不可とし、その他フルネーム、生年月日、居住地区など、組み合わせることで個人を特定可能な情報は2つ以上の組み合わせで添付不可とするなどでしょうか。フラッシュアイデアなので詰めきれてはいません。
線引きの方向性がとても具体的で参考になります。写真は不可、属性情報も組み合わせで特定につながるものは避ける、という発想ですね。 そのルールを学校が運用するとして、「これはデジタル教科書側に残してもよい」と感じる情報には、どんなものがありますか?
先生が事前に準備した板垣内容や、授業内容を補足するような児童の発言は記録して良いと思います。
ありがとうございます。板書内容や授業理解に役立つ形での児童の発言は残してよい、という感覚なのですね。 その「児童の発言」を記録する場合、どの程度まで具体的でも問題ないと思いますか?
児童の体験を元にした発言もあると思うので、具体的で問題ないと思います。中途半端に抽象化してしまうと、あとから振り返ったときに「何の話?」と記憶が繋がらなくなってしまい意味がないと思うからです。
なるほど、学び直しに役立てるには、発言を変に薄めず具体性を残した方がいい、ということですね。 その場合、発言の記録に「誰が言ったか(氏名など)」も紐づけて残すのは、保護者としてはどう感じますか?
「誰が言ったか」が必要な情報であれば残して良いと思います。「何を言ったか」が重要であれば必要性を感じないので、なくても良い(あっても良い)と思います。
必要性に応じて、というお考えなのですね。学びの振り返りに必要なら残してよいが、不要なら紐づけなくてもよい、という整理は納得感があります。 次に、デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
ある程度知っている
ありがとうございます。 紙の教科書とデジタル教科書を比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
場面によって使い分けが良い
ありがとうございます。場面によって使い分けるのが良さそう、という感覚なのですね。 では、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
学校運用(準備負担・トラブル・ルール)
運用面がいちばん気になるのですね。現場の負担やトラブル、ルール作りは保護者としても影響が見えやすいところだと思います。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?
学校のルール作り
ありがとうございます。ルール作りが一番のハードルになりそう、という感覚なのですね。 では最後に伺います。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?
紙の教科書に統一すること、これまでの運用を踏襲することでの先生側のやりやすさは理解しつつも、「さまざまな場面で、必要に応じて各個人が柔軟に選択できる状態」となることで児童側の負担軽減・支援に繋がる部分もあると思うのでぜひ前向きに進めていただけるとありがたいです。
ここまで丁寧にお話しいただき、ありがとうございます。紙に統一して従来運用を守る安心感がある一方で、子ども一人ひとりが必要に応じて柔軟に選べることが、負担軽減や支援につながる、というメッセージだと受け取りました。 この時点でインタビューは一区切りにして、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間を割いて丁寧に共有いただき、ありがとうございました。ここまでの内容をレポート案としてまとめました。ご確認ください。