💬インタビューレポート
一般市民
若い世代だが、将来自分が身寄りのない状態になることを想像し、そうした立場の高齢者への支援のあり方に関心を持っている。
💬主な意見
制度へのアクセス支援が制度充実と同じくらい重要
“身寄りのない困った高齢者が制度の存在を知り、実際にアクセスできるかどうかは、支援制度そのものの充実とは別の問題。病院での家族構成や症状のスクリーニングを通じて、対象者を自動的に市役所につなぐガイドライン作成が有効だと考える。
認知症や判断力低下を持つ人こそが本当の対象
“単に家族がいないというだけでなく、認知症があったり複合的な課題を抱えていたり、判断力が低下している高齢者こそが本当に支援を必要とする対象。スクリーニングではそうした複合的な課題の有無を見極めることが重要。
営利中心の仕組みでは脆弱な層が保護されない
“身寄りのない高齢者という最も脆弱な立場にある人こそが、営利の圧力から守られるべき。民間に任せすぎると、経営を成り立たせるために入居者負担が大きくなったり、職員待遇が十分でなくなったりする。公的施設の増設が人権保護の観点からも必要。
🎤すべての会話ログ
こんにちは。本日は、人口が減る地域でも福祉サービスを届け続けるための法案についてお話しいただきたく思います。 この法案にはいくつかの見直し内容が含まれていますが、まず、あなたが特に関心を持っているテーマはどれですか?
身寄りなし高齢者
ありがとうございます。身寄りのない高齢者への支援制度についてご関心なのですね。 それでは、あなたの立場に最も近いものを教えていただけますか?
仕事や身近な人と関係はしないが関心がある
かしこまりました。では、その関心がどのようなところから生まれているのか、差し支えない範囲で教えていただけますか?例えば、ニュースや報道を通じて関心を持たれたのか、それとも何か別のきっかけがあるのか、聞かせていただけると幸いです。
自分はまだ若いが将来的にそうなったら、きついなと想像してまうよな。そこからやな
なるほど、そういったご不安があるんですね。将来自分が身寄りのない状態になることを考えると、きついなと感じられるということですね。 そうした中で、この法案の身寄りのない高齢者支援について、具体的にはどんな点が気になりますか?例えば、サービスの質であったり、手続きのわかりやすさであったり、費用のことであったり、いろいろな視点があると思うのですが。
手続きの負担
手続きの負担が気になるんですね。具体的には、どのようなことが心配ですか?例えば、身寄りがない状態で、誰がどのように手続きを進めることになるのか、その流れがわかりにくいのではないか、ということでしょうか?
身寄りのない老人が基本的に手続きを完結させることは困難であると考えています
そうですね。身寄りがない状態では、判断力や体力の低下もある中で、複雑な手続きを自分一人で進めるのは難しいということですね。 この法案では、身寄りのない高齢者の入院手続きや亡くなった後の対応を支援する仕組みを作ることになっています。ご承知かもしれませんが、公的な支援機関や福祉事業者がそうした手続きを代わりに担う、という想定です。 そうした支援制度ができるとしても、あなたとしては、その制度がきちんと機能するのか、本当に高齢者に寄り添った対応がされるのか、そういった不安があるということでしょうか?それとも、そもそも「そうした支援制度があることを、高齢者本人が知って、アクセスできるのか」という心配もありますか?
そう、困った老人が制度にアクセスできるのか非常に疑問
なるほど、それは本質的な課題ですね。つまり、制度が存在していても、身寄りのない困っている高齢者本人が『こういう支援がある』ということを知る機会がなく、あるいは知っていても、どうやってアクセスしたらいいのかがわからない、という懸念ですね。
そうだ。そしてそれは支援の充実とは別の問題だ。
まさにその通りですね。制度の中身がどれほど充実していても、困っている本人に届かなければ意味がない、という指摘ですね。つまり、支援制度そのものの質と、その制度にたどり着けるかどうかは別問題だと。 そうした中で、この法案が実施されるとき、高齢者本人がこの支援制度を知って、実際にアクセスできるようにするために、気をつけるべきことは何だと思いますか?例えば、どのような工夫があれば、困っている高齢者に情報が届きやすくなると考えられますか?
実務でもう実現しているかわからないけど、病院がある程度、市役所に繋げてあげるくらいはやったほうがええんやない?
いい指摘ですね。病院という接点を通じて、市役所や福祉サービスへつなぐ、という実装的な仕組みですね。実際、入院という局面は、身寄りのない高齢者が公的支援と接する大切なタイミングになり得るので、そこを活用するというのは現実的な考え方だと思います。
そやろ。病院には行くやん。そこで、止まると思うねんな。
その通りですね。病院に来た時点で、医療スタッフが気づいて、『この人は身寄りがなく困っているかもしれない』と判断して、市役所や福祉の窓口に つなぐ。そこが重要なゲートウェイになるということですね。逆に言えば、病院での気づきや対応がなければ、そこで止まってしまって、本来受けるべき支援にたどり着かないリスクがある、と。
そうそう。だから、ある程度の家族構成や症状をみてガイドラインにふれる老人を役所につなぐことまではやろうやって思うな
なるほど。病院が入院時に患者の家族構成や状況をスクリーニングして、『身寄りがない、あるいは頼れる家族がいない』という基準に該当する高齢者を、自動的に市役所につなぐ、というガイドラインを作るということですね。そうすれば、医療現場での判断基準が明確になって、実装しやすくなるかもしれません。 そうした仕組みができると、あなたのような将来への不安は、少しは軽くなると思われますか?それとも、他にも課題があると感じられますか?
いや、家族いなくてもちょっと風邪ひいただけで元気な人はええよ。 でも、認知があったり、複合で判断や
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そうですね。つまり、単に家族がいないというだけでは不十分で、認知症があったり、複数の課題を抱えていたり、判断力が低下している高齢者こそが、本当に支援を必要とする対象だ、ということですね。医療現場でそうした『判断力の低下』や『複合的な課題』を見極めて、本当に必要な人を市役所につなぐ必要があると。
なるほど。つまり、単なる身寄りがない状態だけではなく、認知症などで判断能力が低下している、あるいは複合的な課題を抱えている高齢者こそが、本当に支援を必要とする層だということですね。
そう、
わかりました。つまり、単なる家族の有無ではなく、認知症や判断力の低下、複合的な課題を抱えているかどうかが本当の見分けのポイントだと。そういう人こそが、この支援制度を本当に必要としているということですね。 ここまでのお話をまとめると、あなたの懸念は大きく2つあると思います。①制度そのものが存在しても、困っている高齢者が知る機会がない、アクセスできない可能性。②そして実装面では、病院などの接点で医療スタッフが適切に対象者を見極めて、市役所につなぐ、というゲートウェイ機能が重要だ、ということですね。 このテーマについて、他に補足したいことはありますか?
あと、法律には今回は関係ないけど聞いてええか?
もちろんです。法律に直接関係なくても、この身寄りのない高齢者支援という テーマに関わることであれば、ぜひお聞きします。何ですか?
なんで民間の施設ばっかりなん?
いい質問ですね。民間施設が中心になっているというのは、どういう意味ですか?例えば、身寄りのない高齢者向けの支援を担う機関が、民間の福祉事業者や施設ばかりで、公的な施設や機関が少ないのではないか、という指摘ですか?
市立や県立の老人ホームとかあるの?
そこはいい質問ですね。実は、市立や県立の老人ホームというのは、全国的には非常に少ないんです。介護施設の大部分は民間事業者が運営しているのが現状です。 あなたが感じられている『なぜ民間ばかりなのか』という疑問は、身寄りのない高齢者支援という観点では、重要な指摘だと思います。つまり、営利を目的とした民間施設ではなく、公的な責任で運営される施設が、身寄りのない困った高齢者を支えるべきではないか、ということですか?
そうや、営利にするから大変やねん 入居者も職員も経営者も
その通りですね。営利を目的とした運営では、経営を成り立たせるために、入居者にかかる負担が大きくなったり、職員の待遇が充分でなかったり、経営者も常に利益を求め続けなければならない、という構造的な圧力が生まれるということですね。 実は、この法案には『囲い込み』という問題が指摘されています。これは一部の有料老人ホームで、入居者に必要以上の介護サービスを使わせて、介護保険からの給付をふくらませようとする行為なんですが、それも根底には営利追求の圧力があるんだと思います。 あなたとしては、身寄りのない高齢者だからこそ、そうした営利の圧力から守られるべきだ、という考え方ですか?
そらそうやろ。 あと、生活保護費用わたして放置するより人権保護の観点から言うとある程度、自治体のものが増えていくとええけどな。
なるほど。つまり、生活保護費を渡して終わりではなく、身寄りのない高齢者という最も脆弱な立場にある人こそが、営利の圧力から守られるべきだ。そのためには、自治体が直接運営する公的な施設を増やしていく必要があるということですね。人権保護という観点から、公的責任で支えるべき層だと。 それは本当に大切な指摘だと思います。この法案では身寄りのない高齢者支援の仕組みを新たに作ろうとしていますが、その受け皿が民間中心のままでは、結局のところ営利の圧力にさらされるリスクが残る、ということですね。 さて、ここまで身寄りのない高齢者支援について、かなり深くお聞きしてきました。今回の法改正の中には、他にも関心があるテーマがあるでしょうか?例えば、ケアマネジャーの資格更新廃止、人員配置の緩和、有料老人ホームの登録制、小規模自治体の相談体制といったテーマもあるのですが、これらの中で他に気になることはありますか?
ない。とにかく、民間に任せすぎ。自治体や国もお金が無限にあるわけじゃないけど、受け皿は必要やろ。 そら、お金ある人は民間のええとこ行けばええ。でも、そうやないねん。金がないねん誰も
それはもう、本当に核心的な指摘だと思います。つまり、この法案も含めた現在の福祉政策全体の課題ですね。民間に任せすぎると、営利の圧力が生まれて、特に身寄りのない、お金のない高齢者は十分な保護を受けられない危険性がある。自治体や国の財政は限られているのはわかるけど、だからこそ公的な受け皿を整備することが必須だ、ということですね。 あなたのご意見をまとめると、身寄りのない高齢者支援という制度ができることは良いことだけれども、それが実際に機能するためには、①病院などの接点で適切にスクリーニング・つなぎ込みが行われること、②その受け皿となる施設・機関が、営利の圧力から自由な公的機関であること、③困っている高齢者本人が支援制度にアクセスできる情報提供の仕組みが必要だ、ということですね。 ここまでのご意見は、この法案の実装を考える上で、非常に重要な視点だと思います。本日はこれまでのお話を整理して、レポートを作成させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?
本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。身寄りのない高齢者支援という、この法案の中核となるテーマについて、実装面の課題から根本的な仕組みまで、非常に示唆に富むご意見をいただきました。 特に、制度の充実と、困っている本人がそれにアクセスできるかどうかは別問題だという指摘、病院をゲートウェイとした仕組み、そして公的責任による受け皿整備の必要性など、政策立案者にとって検討すべき重要なポイントをお聞きできました。 いただいたご意見をもとに、レポートを作成いたしました。内容をご確認いただき、修正や補足があれば、お知らせください。
ありがとうございます。これまでのお話をもとに、レポートを作成させていただきました。以下の内容でよろしいか、ご確認ください。