💬インタビューレポート
保護者
小学生高学年の子どもを主に念頭に置く保護者。子どものSNS利用における安全性、年齢確認、家庭での見守り方について意見を述べた。
💬主な意見
禁止ではなく年齢別の機能制限を
“一定年齢未満のSNSアカウント一律禁止には反対。大人と同じツールを使いながら、おすすめ表示、無限スクロール、性的・暴力的コンテンツなどを年齢に応じて制限する方がよいと考える。
年齢確認を基に実効性ある安全策を
“SNSアカウント作成時には携帯会社などの情報で年齢確認を行い、年齢別に利用時間や閲覧コンテンツを物理的に制限することを重視する。大人が子どもになりすまして近づくことの防止にもつながると考える。
完璧を待たず早く始めて見直してほしい
“技術の発展によって子どもを取り巻く環境は変化するため、最初から完璧な制度設計を求めず、6割程度の完成度でも着実に前進し、状況に柔軟に対応するスピード感を大切にしてほしい。
🎤すべての会話ログ
ご協力ありがとうございます。これから「こどもとインターネットのルールを見直す方向性(中間整理報告書)」について、子どものSNS規制を中心にお話を伺います。 あなたはどの立場に一番近いですか?
保護者
ありがとうございます。あなたご自身の年代を教えてください。
40代
ありがとうございます。主に念頭に置いているお子さんの学年を教えてください。
小学生高学年(4-6年生)
ありがとうございます。SNSやネットで、「これは子どもに有害だ」と実際に感じたものはありますか?近いものを選んでください。
おすすめ表示で偏った情報や刺激的な動画が止まらなくなる(無限スクロール)
おすすめ表示によって刺激の強い動画が続き、止めにくくなることを懸念されているのですね。これは何歳くらいからなら許容できると思いますか?小学生・中学生・高校生で違いますか?
年齢に依らないと考えています。 大人であっても次から次へとスクロールし時間を無駄にしたり仕事への集中ができなくなることがあります。 SNSなどを提供する企業がその仕組みを是正しない限り改善しないと思われます。 ただ、子どもの成長を考えると未成年には無限スクロールできないような仕組みがあればと、考えています
年齢を問わず問題になり得る仕組みであり、特に未成年には無限スクロールを抑える設計が必要だとお考えなのですね。 一定の年齢未満の子どもはSNSアカウントを持てない、という法律を作ることについて、どう思いますか?
反対
一律にアカウントを持てなくするのではなく、別の対策が必要だとお考えでしょうか。
そうです。 SNSは今やコミュニケーションツールとして浸透し過ぎています。 これを禁止すると、大人とは違うSNSに類似したアプリが登場し、良識ある大人が関知しないところで子どもが犯罪などに巻き込まれる可能性があります。 そのため、大人と同じツールを使いつつもツール内で制限を加えられるようにするのがいいかと思っています。
大人と同じ場で使えることは保ちつつ、子どもにはサービス内の機能を年齢に応じて制限する考えなのですね。特に制限すべきだと思う機能はどのようなものですか?
おすすめや無限スクロール、性的・暴力的コンテンツの表示などです。 また、世界中に情報を発信しているという意識が乏しいように思えます。 単に仲間内だけで共有しているつもりでも拡散される可能性があることを考慮できてないように感じます。 そのあたりも制限ではないですが、機能で改善すべきかと思います。
「何が子どもに有害か」の線引きは、これからガイドラインなどで決められていきます。誰がどう決めるのが一番納得できますか?
保護者や子ども・若者も参加する場で決める
保護者や子ども・若者も加わる形が望ましいとお考えなのですね。そう考える理由を教えてください。
自分たちに影響することなので、子どもたち自身の意見を反映させることで子どもたちが納得しやすくなると考えています。
当事者の意見が反映されることで、ルールへの納得感にもつながるとお考えなのですね。決める話し合いや基準は、どこまで公開されていれば信頼できますか?
個人情報が漏れないことを前提に可能な限りすべて公開すべきかと思います。 もちろん、一言一句公開しても意味がないので、要約した形になると思いますが。
ありがとうございます。個人情報に配慮しながら、議論の要点や基準をできる限り公開することが信頼につながる、ということですね。 年齢確認の方法には、生年月日を自分で入力するだけのものから、身分証やスマホのOSで確認するものまであります。方法によって、確認の確実さと、手間や提供する情報の量が変わります。本人確認を伴う確認まで必要だと思う場面はありますか。必要ないと思う場合は、その選択肢を選んでください。
SNSのアカウントを作るとき
では、年齢を確認する方法として、受け入れられると思うものを選んでください。
スマホや携帯会社の情報で確認
「スマホや携帯会社の情報で確認」ですね。 子どもが使うSNSやサービスに、会社が用意すべき安全対策で一番重要なものはどれだと思いますか?
年齢に応じて使える機能を変える
年齢に応じて使える機能を変えることを重視されるのですね。そう考える理由を教えてください。
長時間の利用や閲覧できるコンテンツを物理的に制限することで、子ども自身の自制心などに依らず一定の効果を発揮すると考えられます。 基本的には同年代と友達になることが多いので、年代毎に同じ制限をすれば不公平感は多少和らげると思います。 また、先ほどの年齢確認の方法にも繋がりますが、携帯会社の情報を使って年齢確認すれば、大人が子どものフリをして子どもに近付くことを防止できます。
年齢確認を土台に、利用時間や閲覧範囲を仕組みで制限し、同年代で条件をそろえることが実効性と納得感につながる、というお考えですね。 お子さんとの関係を考えたとき、ペアレンタルコントロールで見るのが妥当だと思うのはどこまでですか?
どのアプリをどれくらい使ったか
利用時間やアプリの種類までは把握して見守る一方、やり取りの中身には踏み込みすぎない範囲が妥当だとお考えなのですね。そう考える理由を教えてください。
SNSを利用する年頃では過度に干渉すべきではなく、信頼関係を崩さないためにも、中身には踏み込むべきではありません。 一方で、子供が犯罪に巻き込まれたりしていないか早期に察知するためにも、危険なアプリ(秘匿性の高いアプリ)などを利用していないか、普段と違う行動をしていないか知る必要があります。
信頼関係を守るため内容は見ない一方で、利用状況から危険の兆候を早めに把握できるようにする、そのバランスを重視されているのですね。 最後に、このルール作りをする人に一つ伝えるとしたら、それはなんですか?
最初から完璧を求めず、まずは6割程度の完成度(達成率)でもいいので、着実に前進していただきたいです。
完璧な制度設計を待つより、まず実行可能な形で始め、運用しながら改善していくことを求めていらっしゃるのですね。そう考える背景を教えてください。
最初から完璧な制度設計は不可能ですし、技術の発展により子供を取り巻く環境は変わってきます。 状況に柔軟に対応するためにもスピード感が大事だと思います。
技術や利用環境の変化に合わせ、完璧を待たずに早く始め、定期的に見直せる制度にすることが重要だということですね。 ほかに、このテーマで伝えておきたいことはありますか?
他はありません。
ありがとうございます。これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。お話しいただいた内容をもとに、レポート案をまとめました。ご確認ください。