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💬インタビューレポート

中学教師

事業者

中学校の数学教員として、デジタル教科書を(普及前の段階で)授業に取り入れた経験があり、板書支援や投影運用の課題を現場で体感している。

回答日2026.3.30 10:53
インタビュー分量28 分 / 693 文字

💬主な意見

関数・図形はデジタルが理解に効く

関数の対応や変化、回転体など動きのある図形はデジタルのほうが分かりやすく、場面により紙と使い分けが良い。

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投影運用は教室環境が授業の妨げに

普及前は投影中心で、教室を暗くする必要があり、板書スペース制限や照明操作、表示を残せない問題が出た。生徒はノートが見えづらく眠くなることも。

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健康面と授業設計負担を長期目線で

画面の光で目が疲れ、肩こり・頭痛や集中力低下につながりそうで、将来の目の健康も心配。正式化で教員は毎回研究が必要になり、教材例と研修の両方の支援が要る。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや実感を伺いたいです。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

教育関係の仕事/経験がある

教育関係でのご経験があるのですね。差し支えなければ、そのご経験はどの立場(例:学校の教員、教育委員会、塾・教材、ICT支援員など)に近いですか?

中学校数学教員

中学校の数学教員でいらっしゃるのですね。現場視点で伺いたいのですが、デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

よく知っている/使ったことがある

授業で実際に使ってこられたのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良いという感覚、現場の実感が出ていて興味深いです。 数学の授業の中で、デジタル教科書のほうが学びやすいと感じるのはどんな場面ですか?

関数です。対応や変化がわかりやすい。図形も動きのあるもの、回転体などだとわかりやすい。

関数や図形の“動き”が見えると理解が進む、ということですね。授業中にデジタル教科書を使って関数を扱うとき、生徒の反応はどんなふうに変わりますか?

普及前だったので使いこなせませんでした。また、どちらかというと、教科書と同じ図形やグラフを映し出してそこに書き込みできるのが良かったです。子どもたちと同じ図を使えることがその当時のメリットでした。板書の時短にもなります。

普及前の段階だと、使いこなしの難しさがあった一方で、「教科書と同じ図やグラフを映して書き込める」「板書の時短になる」というメリットが大きかったのですね。 その頃のご経験を踏まえて、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

健康面(目・姿勢・睡眠など)

健康面がいちばん気になるのですね。 授業でデジタル教科書や端末を使うとき、特に心配が大きくなるのはどんな場面ですか?

スマホを見続けるのと本をみ見続けるのと実感としてスマホの方が疲れます。それは画面から光が出ているからだと思います。目の疲れは肩こり頭痛に繋がるので健康面も心配だし、それに伴って集中力もやる気もなくなってくるのではないかな?将来の目の健康にどんな影響がでるのかな

画面の光で目が疲れやすくて、肩こりや頭痛につながる心配があるのですね。結果として集中力や意欲にも影響しそう、という感覚もよく分かります。 学校での利用に限って伺うと、目の疲れが出やすいのは「どれくらいの連続使用時間」になったあたりからだと感じますか?

子どもに使わせたことないのでわからないです。ただ、黒板に写すときは部屋を暗くする必要がありました

ありがとうございます。実際に生徒に長時間使わせた経験はない一方で、投影のために教室を暗くする必要があったのですね。 その「教室を暗くする」運用は、授業の進めやすさの面でどんなハードルになっていましたか?

教師側のデメリットはプロジェクターがあたっている部分しか使えなくて、電気をつけたり消したり繰り返したのと、図を残せずにすぐに消さなければなりませんでした。子どもたちは暗くなるとノートが見えづらく書き込みにくくなっていました。また眠くなってしまう生徒もいました。

なるほど、投影中心の運用だと「板書スペースが制限される」「照明のオンオフが増える」「表示を残せない」「生徒は暗くてノートが取りづらい」「眠くなる生徒が出る」など、授業運営そのものに影響が出ていたのですね。 デジタル教科書を正式に扱うようになったとき、学校現場の“運用面”でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

授業設計の難しさ

授業設計の難しさがハードルになりそう、ということですね。 デジタル教科書が「正式な教科書」になった場合、数学の授業設計で特に難しくなりそうだと感じるのはどの部分ですか?

忘れ物は減るけど、毎度デジタル教科書の研究が必要になる。正直、紙の教科書とどう扱いが変わるかやってみないとわからない。

忘れ物が減る期待はある一方で、毎回のように「デジタル教科書をどう使うか」の研究が必要になって、負担が増えそうという感覚なのですね。しかも、実際に運用してみないと紙との扱いの違いが見えにくい、と。 制度設計側に望む支援としては、「授業設計のための教材・事例の提供」と「研修・伴走支援」のどちらがより必要だと感じますか?

どちらも同じくらい

どちらも同じくらい必要、という実感なのですね。 ここまでを踏まえて伺います。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?

昔のやり方にこだわる教員は必ずいます。だけど、新しい技術で新しいやり方を模索することはとても重要です。負けずにやり切ってほしいです。そして、子どもの健康だけは長期的にみて考えてください。

ありがとうございます。現場には従来のやり方にこだわる教員も一定数いる一方で、新しい技術で授業の可能性を広げていくことの重要性を強く感じていらっしゃるのですね。そして同時に、子どもの健康面だけは長期で慎重に見てほしい、というメッセージも非常に重いと受け止めました。 ここまでで事前に用意していた質問は一通り伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容の正確さ(ニュアンス違い・抜け漏れ)がないかご確認ください。