💬インタビューレポート
取引経験者
暗号資産の取引経験があり、実際に詐欺被害を経験した当事者として、被害防止の実効性とスピードを重視している。
💬主な意見
🎤すべての会話ログ
本日は、「暗号資産を金融商品として規制し、サステナビリティ開示の義務化やスタートアップ支援を進める法案」について、ご意見や実感を伺いたいです。差し支えない範囲で、率直に教えてください。 今回の法改正のうち、あなたが特に関係がある、または意見を伝えたいテーマを選んでください。
暗号資産の情報開示義務
承知しました。「暗号資産の情報開示義務」ですね。 この法案について、あなたはどんな立場・関わり方に近いですか?
暗号資産の取引経験者
ありがとうございます。 今回の法案について、現時点でどの程度ご存知ですか。
ほとんど知らない
ありがとうございます。 今回の法案について、全体としてどのように評価していますか。
良いと思う
ありがとうございます。 では、先ほど選ばれた「暗号資産の情報開示義務」について、どのような点が気になりますか?具体的に教えてください。
被害の届け出があった際、警察や国内の取引所(事業者)が連携し、数時間単位でスピーディーに口座やアドレスを凍結できるような、法的な強制力と迅速な仕組みを整備してほしいです。
切実な実務のご要望ですね。被害が出たときに“時間との勝負”になる、という感覚が伝わってきました。 その「数時間単位で凍結できる仕組み」が必要だと感じたのは、どんな被害(詐欺・不正送金・乗っ取り等)を想定していますか?
詐欺
ありがとうございます。詐欺だと、送金が完了してから追いかけても間に合わない場面が多いですよね。 その場面で「凍結できるとしたら、どこを止められるのが一番効果的」だと思いますか?(例:取引所の口座/入出金/特定のアドレス など)
取引所の口座
なるほど、取引所口座を止められるのが一番効く、ということですね。 ここで伺いたいのですが、今回の法案を実際に運用するうえでハードルがあると思いますか?また、影響を受ける側(個人・事業者・組織など)のさまざまなケースが十分に考慮されていると思いますか?
はい(十分考慮されている/ハードルは小さい)
ありがとうございます。全体としては「運用ハードルは小さく、ケースも概ね考慮されている」という見立てなのですね。 暗号資産の詐欺対策で「取引所口座を迅速に凍結できる仕組み」について、制度設計として特に大事だと思うのはどの部分ですか?
被害が発覚した直後の「最初の数時間」が勝負なので、警察の正式な捜査や命令を待たずに、被害者の通報や110番の受理だけで、取引所がその口座を「一時的(数日間など)にロック」できる仕組みが最も大事だと思います。
お話、すごく具体的でイメージが湧きました。「最初の数時間」に、警察の正式手続を待たずに“暫定ロック”できることが鍵、ということですね。 その「被害者の通報や110番の受理だけで一時ロック」を入れる場合、取引所側が誤凍結や濫用を避けるために、最低限どんな確認条件があれば納得感がありますか?
110番通報や警察に相談した際に発行される『受理番号』の入力」と、犯人とのやり取りや、送金画面のスクリーンショットの添付を最低限の条件にすべきだと思います。
具体的な条件案までありがとうございます。受理番号+やり取りや送金画面の証憑、という線引きなら、スピードと誤凍結防止のバランスが取りやすそうですね。 ここから話題を少し広げて伺います。暗号資産の規制が、これまでの「資金決済法」から「金融商品取引法」に移り、取引業者には情報公表の対応なども含めてより厳しい規制が課されます。利用者保護の強化と、取引業者の運営コスト増加・イノベーションへの影響について、どのようにお考えですか。
私は実際に詐欺被害に遭った立場として、取引業者のコストが増えたり、新しいサービスが一時的に停滞したりしたとしても、徹底的に利用者保護を強化すべきだと考えます。
被害を経験された立場からだと、「多少のコスト増や停滞があっても保護を優先してほしい」というお気持ちはとても自然だと思います。 その利用者保護の強化の中で、今回の法案に盛り込まれている措置(情報開示、インサイダー規制、無登録業者対策など)を前提にすると、特に優先して整備してほしいのはどのあたりですか?
無登録業者対策を最優先にしてほしいです。詐欺の多くは、金融庁に登録のない怪しい海外業者やSNS上の偽アカウントからの勧誘から始まります。どんなに国内のルールを厳しくしても、そもそも違法な「入り口」が開いたままでは被害はなくなりません。ネット広告の規制や、無登録サイトへのアクセス遮断など、一般人が詐欺に接触する機会を徹底的に減らす対策を急いでほしいです。
おっしゃる通りで、「被害の入り口」を塞がないと、国内の取引所側を整備しても追いつかない、という問題意識ですね。 一点だけ確認させてください。無登録業者対策の中でも、特に効果が大きいと思うのは「ネット広告の規制」と「無登録サイトへのアクセス遮断」のどちらに近いですか?
どちらか一方だけでは不十分で、広告規制で網をかけつつ、すり抜けたものはアクセス遮断で止めるという両方の連動が必要です。
お考え、よく分かりました。入口(広告)で減らしつつ、残ったものは技術的に遮断する——両輪でないと実効性が出にくい、ということですね。 その「アクセス遮断」を現実にやるとして、遮断対象をどう判定するのが適切だと思いますか?
金融庁が無登録業者として警告を出したサイトや、警察が詐欺の疑いが高いと判断したアドレスを、リスト化して即座に遮断対象にすべきだと思います。
ありがとうございます。金融庁の警告リストや、警察が詐欺性が高いと判断したアドレスを基準に“リスト化して即時遮断”という設計イメージなのですね。 最後に、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたらそれは何ですか?
法律を作るのには時間がかかるかもしれませんが、私たちが悩んでいる間にも、今この瞬間にも新しい被害者が生まれ、人生を狂わされています。憲法や事業者のコストの議論も大切ですが、まずは今ある被害を明日からどう止めるかという圧倒的なスピード感と危機感を持って、この制度を設計してください。
重いご経験の中からの切実なメッセージをありがとうございます。「被害は今この瞬間にも起きているのだから、まず明日から止めるためのスピード感を制度に埋め込んでほしい」という点、非常に強く伝わりました。 ここまで伺った内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間を割いて率直なお話を共有いただき、ありがとうございました。伺った内容をレポート案にまとめました。ご確認ください。
