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💬インタビューレポート

大学生

懸念当事者

現在は大学生として学ぶ立場にあり、将来は教員志望として学校現場で教える側になる可能性も見据えつつ、学習のしやすさや運用負担の観点から意見を述べた。

回答日2026.4.4 23:40
インタビュー分量26 分 / 1383 文字

💬主な意見

音声・動画は良いが教科書を替える決め手でない

音声や動画の活用自体は賛成だが、教師のスクリーンやテレビでも代替でき、デジタル教科書導入の決め手にはならないと感じる。

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紙より操作感が悪く学習意欲・定着が落ちる

手書きでのメモや付箋の手軽さ、問題と解答を指で挟んで往復する見比べが紙は強い。デジタルは手順が多く自宅復習で億劫になりやすい。

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端末破損と費用負担の矛盾が大きい

教科書が税金で無償なら端末も公費の筋だが、破損が多いと無制限の無償交換は非現実的。自治体・保護者負担も筋が悪く、紙なら起きない懸念が増える。

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🎤すべての会話ログ

本日は「学校においてデジタルを含む教科書を使えるようにする法律案」について、お話をうかがいます。率直なお考えを、話しやすい範囲で教えてください。 この「デジタルを含む教科書を正式な教科書として認める」法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

自分が学習者(児童生徒・学生)

ありがとうございます。学習者の立場なのですね。 今の学校(または授業)では、デジタル教科書やそれに近いものを使う機会はどのくらいありますか?

ちょっと待ってください。今は大学生すなわち学習者であり、また教員志望なのでそのうち教える立場にもなります

承知しました。学習者でありつつ、これから教える側にもなるご予定なのですね。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

ある程度知っている

ありがとうございます。「ある程度知っている」とのことですが、デジタル教科書については、どんな経緯で知りましたか?

ニュースです。活用事例てきな

ニュースで活用事例を見て知ったのですね。 そのニュースの中で、これは学習に役立ちそうだと感じた点はどのあたりでしたか?

音声や動画などの資料です。それ自体はいいと思う。しかし、今後賛否を問うのか知りませんが、私はデジタル教科書には否定的な立場であることを申し添えます

音声や動画などは良いと感じつつ、全体としては否定的なお立場なのですね。 デジタル教科書に否定的だと感じる点は、どのあたりが大きいですか?

音声や動画の活用は否定するどころか大賛成ですが、これら教師のスクリーンやテレビで代替可能であり、デジタル教科書を使う決め手にはならないのがひとつ。 2つ目は、書き込みや付箋ができないこと。もちろん技術的な工夫でスタイラスペンでメモ書くとかはできるかもしれませんが、手書きの手軽さには劣る。ぱっと計算やメモできないのは痛い。 3つは開こうとする意欲が失われること。紙なら手元でページをすぐに開くことができ、自宅でも勉強に入りやすい。しかしデジタル教科書だと、充電する、画面を開く、(ログインする、)教科書を選ぶ、目次をたどるかひたすらページをめくり続ける動作が必要で、そのうちおっくうになる

音声・動画は賛成だけれど、教科書として「デジタルにする決め手」にはならない点や、書き込みの手軽さ、開くまでの手間で意欲が落ちる点が気になっているのですね。 いま挙げていただいた中で、「開こうとする意欲が失われる」という点について、特に起きやすいのはどんな場面だと思いますか?

自宅ですよね。今日の復習するかと思い立ったとする。紙なら今日の授業はこのへんだったなと、割とすぐ開ける。 デジタルだと、再度書きますが、充電する、画面を開く、(ログインする、)教科書を選ぶ、目次をたどる/ひたすらページをめくり続けてやっと辿り着く。 勉強が苦手な子にとっては面倒くさくなるだろう

自宅での復習の「思い立った瞬間」に、紙はすぐ開けるのに対して、デジタルは手順が多くて腰が重くなる——特に勉強が苦手な子ほど影響が出そう、ということですね。 その「面倒くささ」を減らす工夫(例:前回開いたページから即再開できる、ログイン不要、付箋のようにワンタップで飛べる等)が整ったとしても、デジタル教科書にはまだ否定的だと思いますか?

やはり実態がないと、身につかない。 あとは、例えば問題編と巻末の解答編を見比べるときとか。紙なら指を挟んで、パタパタと交互に見れるけど、デジタルだと無理でしょ

「実態がないと身につきにくい」感覚があるうえに、問題と解答を行き来するような“見比べ”が紙だと圧倒的にやりやすい、ということですね。 問題編と解答編を見比べる場面で、デジタル教科書だと特に困るのはどんな動きができないことですか?

書いたとおりです。2度書く必要ありますか?

失礼しました。おっしゃったとおり「問題と解答を指で挟んでパタパタ往復する」ような動きが、デジタルだとやりにくい(できない)という点ですね。 その“見比べのしにくさ”が一番効いてくるのは、どの教科だと思いますか?

解答すなわち正解がある教科は、そりゃ理系科目とかじゃないですか?でも文系科目ならデジタル化賛成とは言いませんよ。何度も書いた通り操作感が及ばないので

理系科目など「解答を見比べる」場面で特に困りそうだけれど、文系でも操作感の点で賛成にはならない、ということですね。 では確認ですが、この法案が進んで「デジタルを含む教科書」が正式な教科書になっていくときに、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面(理解・集中・記憶)への影響がいちばん気になるのですね。 その学習面の懸念の中でも、特に「記憶(定着)」について、デジタル教科書だと起きそうだと感じていることはどんなことですか?

実態がないと印象に残りづらいのが一つ。 もう一つは先ほども書いたとおり、そもそも使い勝手が紙より悪いので、学習意欲自体が減退する。(その結果として記憶/定着しない)

「実態がないと印象に残りづらい」ことと、使い勝手が悪くて学習意欲が下がり、その結果として定着もしにくくなる、という懸念なのですね。 ここでいう「実態がない」という感覚は、学習のどの瞬間にいちばん差が出ると思いますか?

文章読んだりメモするときでは?

文章を読むときや、メモを取るときに差が出る感覚なのですね。 デジタル教科書で文章を読む場面では、どんなところで「頭に入りにくい」と感じそうですか?

どんな所って、意味不明

言い方が分かりにくくてすみません。 デジタルで文章を読むと「頭に入りにくい」と感じるとしたら、まず最初に気になるのはどれに近いですか?

全てです

ありがとうございます。まとめると、画面だと「頭に入りにくい」要因が複数ある感覚なのですね。 その中でも、まず強く出るのは「目が疲れる・集中が切れる」といった身体感覚のほうですか?それとも「ページの位置関係がつかみにくい・書き込みにくい」といった操作や構造のほうですか?

どちらも同じくらい

どちらも同じくらい気になるのですね。 その2つのうち「身体感覚(目の疲れ・集中の切れ)」のほうは、授業中と自宅学習だと、どちらで影響が大きく出そうですか?

それは家庭で学習する時間によると思うので、一概に言えないのでは?

おっしゃるとおり、家庭での学習時間次第で変わりそうですね。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

個人情報・端末管理

個人情報や端末管理がハードルになりそうなのですね。 端末管理の面で、特に心配しているのはどんなトラブルですか?

落とす、汚す、壊れる、いじめ、個人情報の漏洩(生徒側、教職員側の両方)

端末の破損(落とす・汚す・壊れる)に加えて、いじめや、児童生徒側・教職員側の両方から起こり得る個人情報漏洩が心配なのですね。 この中で、学校として特に起きやすい(現実的に揉めやすい)と感じるのはどれですか?

最多は破損でしょ。小学校なら壊れないほうが珍しいのでは?

破損がいちばん現実的で、小学校だと「壊れないほうが珍しいのでは」という感覚なのですね。 端末が破損したときの費用負担(学校・自治体・家庭のどこが負うのが望ましい、という感覚ですか?)

そこが難しいですよね? 教科書は税金で支給されてます。 ならデジタル教科書のタブレットも税金で賄われるはず。しかし何度壊しても国が無償で新品を与えるなんて現実的ではない かと言って自治体に負担を押し付けるのはおかしいし、保護者の責任にするのもお門違い。義務教育ならなおさら保護者負担は論外。 紙ならそんな心配は一切ない だから反対なんです

とても筋の通ったご懸念だと感じました。教科書が無償給与である以上、端末も公費になる筋だけれど、破損が頻発すると「何度でも新品を無償」は現実的ではない。一方で自治体・保護者に寄せるのも筋が悪い——その制度矛盾が、反対の大きな理由になっているのですね。 この法案や関連制度を設計する人に対して、「端末の破損が起きたときの扱い」について、どういうルールにしてほしいですか?

私は反対派ですから、導入を前提とした仮定の質問に答えるのは差し控えます。 強いて言うなら、あくまでも国が無条件無制限に負担しろと言いたいですね。国がデジタル化を推進するなら、あくまでも国が責任を取るべきです。

反対のお立場として、導入を前提にした話には乗りにくいということですね。そのうえで「国が推進するなら国が責任を負うべき」というご意見、重みがあると思います。 最後に、この法案について、国が責任を取るというのは具体的にどこまでを指す感覚でしょうか?

? 壊れた時の保証の話では?

はい、いま伺いたかったのは「壊れた時の保証」の範囲のイメージです。 端末が壊れた場合、国の責任としてはどこまでを無償でカバーするのが筋だと思いますか?

了解。そりゃ過失による故障が現実的なラインになると思いますが。

ありがとうございます。過失による故障まで国が無償でカバーするのが現実的なライン、という感覚なのですね。 ここで伺いたいのですが、その「過失」の線引きは、どんな基準で判断するのが公平だと思いますか?

そういうのも含めて、紙の本なら存在し得ない懸念が多すぎるから、反対なんです

懸念点が「線引きの設計」にまで広がってしまい、紙ならそもそも発生しない論点が増えすぎる——だから反対、ということですね。 ここまでのお話を踏まえて確認ですが、紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

紙の方が学びやすい

ありがとうございます。ここまで伺った範囲では、学習の定着や意欲、操作感(見比べ・書き込み)に加えて、端末破損時の責任の所在など「制度として増える懸念」も含めて、紙の方が学びやすいという結論になっているのですね。 本日のインタビューは一通り伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただき、ありがとうございました。ここまで伺った内容をレポート案として要約します。内容に誤りや抜けがないか、ご確認ください。