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💬インタビューレポート

保護者

当事者

学校に通う子どもを持つ保護者として、学校・家庭学習での端末利用時間の増加や、集中力・学習への影響を実感ベースで懸念している。

回答日2026.4.23 17:34
インタビュー分量33 分 / 1498 文字

💬主な意見

低学年は手を動かす学びを残したい

線を引く・文字を書く・絵を描くなど、身体感覚を通してイメージをつかむ力が小学生には必要だと思う。

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コピペ中心になると集中や学びが心配

比重が増えると書き写しが減りコピペで済み、絵も写真貼り付けが増えそう。端末接触時間増で集中力低下も不安。

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根拠と導入設計・授業設計を明確にしてほしい

他国データ等のエビデンスを確認し、良い入れ方/悪い入れ方を理解してから進めてほしい。授業は対話・共有を頻繁に。

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🎤すべての会話ログ

本日は、「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることやご経験をうかがいたいです。率直なお話で大丈夫です。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子どもが学校に通っている(保護者)

ありがとうございます。保護者として関わりがあるのですね。 お子さんの学校では、デジタル教科書(紙の教科書と同じ内容を端末で見られるもの)を実際に使っていますか?

使っている

使っていらっしゃるのですね。 お子さんはデジタル教科書を、学校でどんな場面で使っていることが多いですか?

英語や何かの発表の時にPDFを使うなどして利用しています

英語や発表の場面でPDFを使っているのですね。 その「発表の時にPDFを使う」場面では、紙よりデジタルの方がやりやすいと感じる点はありますか?

発表の際に使うのはいいなと思っています。ただ、優位性という点では特になく、また、大人になってからは紙で発表することは少ないので、小学生の時は紙に向かって作り上げることを体験させるのが良いのではないかと思います

発表ではデジタルは便利だと感じつつも、小学生のうちは紙に向かって作り上げる体験も大事、というお考えなのですね。 「紙に向かって作り上げる体験」として、具体的にはどんな力や感覚を身につけてほしいイメージですか?

特に手を動かすことです。線を引いたり文字を書いたり、絵をかいたり。指先だけでなく身体を動かし、イメージをつかみ・・といった、まず体を動かす感覚を身に着けることが小学生のうちは必要だと思っています。

手を動かして、線を引く・文字を書く・絵を描くといった身体感覚を通してイメージをつかむ力を、小学生のうちに育てたいということですね。 その観点で、もし授業の中でデジタル教科書の比重が今より増えた場合、どんなところに影響が出そうだと感じますか?

比重が増えた場合、文字を抜き出して書くということがまずなくなりますね。コピペで済むので。絵も写真を持ってくるということが多くなるだろうなと想像します。 また、デジタル教科書が多くなると集中力にも影響があることを懸念しています。

ご懸念として、コピペが増えて「文字を書き写す」「自分で描く」といった手の動きが減りそう、という点と、集中力への影響も気になっているのですね。 集中力への影響について、どんな場面で起きやすいと感じますか?

まず、デジタルデバイスを目にする時間が多いと集中力が散漫になるといわれています。年齢が低いうちは出来るだけ、デバイスの接触時間を1日2時間以内にしたほうがいいといいますが、学校でデバイス教科書になることにより、2時間以上となることを懸念しています。また、海外でもスウェーデンやアメリカではデジタルデバイスの教科書に行こうした結果、集中力が落ちた、学力の格差が拡大したといわれています。スウェーデンでは既にアナログに切り替えることが行われています。フィンランドや韓国では一定の成果が出ているといわれていますが、あくまで「一定の」。 なぜ集中力低下、学力格差、一定の成功が起きたのか、その理解をしてから運用を行わないと、日本はあまり見直しをして元に戻すことがないので、とても不安です。

接触時間が増えてしまうことや、海外事例で集中力低下・格差拡大が言われている点から、不安を感じていらっしゃるのですね。 学校での利用が増えることで「1日2時間以内」に収まらなくなりそう、という懸念について、今のお子さんの生活だと“どの時間帯”でデバイス時間が特に増えそうですか?

学校でもデバイス教科書を見ているので、①8:00-15:00 学校時間。②帰ってきて宿題を行うとき 17:00-18:00もしくは20:00以降 家でテレビやPCを見る時間は今までと変わりがないと思います

学校の時間帯に加えて、宿題でも端末を使うようになると、トータルが伸びてしまいそうということですね。 その前提で伺いたいのですが、デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面、とくに理解・集中・記憶への影響がいちばん気になるのですね。 「理解・集中・記憶」の中でも、いまの時点で特に影響が出そうだと感じるのはどれでしょうか?

集中

集中への影響が特に気になるのですね。 お子さんの様子を見ていて、「これは集中が途切れているな」と感じるのは、どんな行動が出たときですか?

手遊びや他の場所に行くなどしているとき

手遊びをしたり、席を離れて別の場所に行ったりする様子があると、集中が途切れていると感じられるのですね。 学校でデジタル教科書を使っているときに、そうした行動が増えた(または減った)という変化はありますか?

私は学校にいないため、不明ですが、現在は学校の中でデジタル教材を使う時間は本当に限られています。

なるほど、保護者の立場だと授業中の様子は見えにくいですし、現状は学校内でのデジタル利用時間自体がまだ限定的なのですね。 では、ご家庭での宿題や家庭学習の場面に限って伺います。端末を使って学習しているとき、お子さんの集中が途切れやすいと感じるのは、どんなタイミングですか?

動画で通常の説明を見ているとき。

動画で説明を見ているときに、集中が途切れやすいと感じられるのですね。 その「動画で説明を見ているとき」は、集中が途切れると具体的にどんな様子になりますか?

席を立ったり、話しかけたりしてます。絵をかいたり、手遊びしだします

動画を見ている最中に、席を立ったり、話しかけたり、絵を描き出したり手遊びが始まったりするのですね。保護者としては「動画なら分かりやすいはず」と期待する一方で、逆に散りやすいのは不安になりますよね。 その動画は、だいたい何分くらいの長さのものが多いですか?

5分でも興味をひかないものはだめです。

5分でも、興味をひかない内容だと集中が続かないのですね。 そういうとき、お子さんが興味を持ちやすいのは、どんな内容や見せ方の動画ですか?

ストーリー仕立てになっているもの

ストーリー仕立てだと入りやすいのですね。 その一方で、教科書の内容は必ずしもストーリー仕立てにできないことも多いと思います。そうした内容をデジタル教科書で学ぶとき、お子さんの集中を保つために学校側に用意してほしい工夫はありますか?

やはり、先生との質問のやり取りやグループ学習などです。見て、何を言っていたのかを隣りの子と話し合うなど、インプットとアウトプットをセットで行ってほしいです

先生とのやり取りやグループ学習で、インプット(見る)だけで終わらせず、すぐアウトプット(話す・まとめる)までセットにしてほしい、ということですね。 その「隣の子と話し合う」ようなアウトプットを入れるとしたら、デジタル教科書を使う授業の中で、どのくらいの頻度で入っているのが理想だと感じますか?

頻繁に行う必要があると思います。

頻繁にアウトプットまでセットで入れてほしい、ということですね。 ここでいう「頻繁に」をもう少し具体化すると、授業の中でどのくらいの間隔(例:数分ごと/1単元に1回/1時間に数回など)で入っているイメージですか?

1単元に3-5回。内容にもよると思いますが

1単元に3〜5回くらいアウトプットの機会を入れてほしい、というイメージなのですね(内容によって調整は必要という前提で)。 もし授業でそれが十分にできない状況だとしたら、どんな理由が一番起きやすいと思いますか?

時間が足りないことですかね。。

時間が足りなくて、アウトプット(話し合い等)を挟む余裕がなくなるのでは、という見立てなのですね。 学校教育法の改正でデジタル教科書が「正式な教科書」になって利用が増えたとき、学校現場の運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

授業設計の難しさ

授業設計の難しさがハードルになりそう、ということですね。 その「授業設計の難しさ」は、具体的にどんな点で難しくなりそうだと感じますか?

みんなの見る時間、読む時間を確認して、チョコチョコ先生が確認を入れる時間を取らなければならない。

みんなの「見る・読む」ペースをそろえつつ、先生がこまめに理解度を確認する時間も確保しないといけない、という難しさなのですね。 その場合、先生が確認を入れるときに「これだけは最低限やってほしい」と感じる確認の仕方は、どんなものですか?

隣りの子と話し合うだけでなく、時々はその内容をみんなに伝えること。でないと、隣りの子と話し合う時間に別のことを話す時間になる子も増えそうだから

全体共有まで入れて、話し合いが“雑談の時間”にならないようにしてほしい、ということですね。 では最後に、デジタル教科書を正式に認める制度を設計する人に対して、「ここは必ず押さえてほしい」という点があるとしたら、どんなことを伝えたいですか?

出来れば、全科目デジタル教科書は避けてほしいです。何をどうやってデジタル教科書を入れたら効率的なのか、良くない入れ方はどんな入れ方なのか。まずエビデンスや他国のデータを確認して導入を進めてほしい。

全科目を一気にデジタル化するのは避けてほしくて、エビデンスや他国の結果を踏まえて「入れ方」を慎重に設計してほしい、ということですね。とても筋の通ったご不安だと思います。 ここで確認させてください。制度として「全科目デジタルが基本」になってしまうことを心配されていますか?

それもありますが、一番は「何をどうやってデジタル教科書を入れたら効率的なのか、良くない入れ方はどんな入れ方なのか。」何もわからないまま導入されるのが不安です。そうなってしまった場合、親は対処できないので。

「入れ方」が分からないまま導入が進むこと自体が不安で、いざ問題が起きても親が対処しきれない、ということですね。 最後に一点だけ伺いたいのですが、不安を減らすために国や自治体から最低限示してほしいのは、どんな種類の情報ですか?

どんな根拠を元に、どんな導入の仕方をして活用していくのか、活用方法とそれによる効果で想定していることを明確に示してほしいです

根拠にもとづいた導入方針と、想定する活用方法・効果を明確に示してほしい、ということですね。親としては「何が狙いで、どう使う想定なのか」が見えないと備えようがない、というご不安だと理解しました。 ここまでで、法案に対する主要な論点は十分うかがえましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただき、ありがとうございました。うかがった内容をもとに、要約レポート案を作成しました。内容に違和感や追記したい点がないか、ご確認ください。