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💬インタビューレポート

未就学児親

当事者

未就学児の保護者として、将来子どもが学校でデジタル教科書や端末を使うことになり、学習面や家庭学習への影響を気にしている。

回答日2026.5.3 00:10
インタビュー分量17 分 / 2124 文字

💬主な意見

正式化で紙が減る流れを懸念

端末があれば印刷・配布コストが要らず、自治体や学校の判断でデジタル中心になり、紙の教科書が徐々に減るのではと心配。

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記憶の定着は紙の強みが大きい

紙は書き込みの跡やページの位置感覚、手を動かすことが記憶のフックになる。デジタル中心だと“見るだけ”になり定着が弱まる懸念。

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基礎は紙、理解補助はデジタルで

国語本文読解・漢字書き取り・算数の計算過程など基礎は紙で担保してほしい。一方で理科社会の図動画、英語音声、個別最適化はデジタルが有効。

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🎤すべての会話ログ

本日は「デジタルを含む教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや影響を伺いたいと思います。答えに正解はありませんので、率直なお話をぜひ聞かせてください。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

その他

ありがとうございます。「その他」とのことですが、この法案との関わり方としては、どんな立場や状況に近いですか?

未就学児の子どもがいるのでいずれ関わる

なるほど、未就学のお子さんがいらして「いずれ関わる」という見立てなのですね。 お子さんが小学校に上がったとき、デジタル教科書が正式な教科書として使われるようになることについて、今の時点でどんなお気持ちですか?

心配

心配なのですね。 今いちばん「心配」と感じているのは、どのあたりですか?

デジタル教科書自体は賛成ですが、あくまでタブレットなどは補助であって、紙の教科書はなくすべきではないと思います。すでにデジタル教科書を導入した国で学力の低下が指摘され、紙へ回帰しているところで、なぜ何周も遅れて導入するのか理解に苦しみます。

ご意見ありがとうございます。デジタルは賛成だけれど、紙は残してほしいというご感覚なのですね。 一点だけ補足させてください。この法案は「紙の教科書を廃止する」ことを決めるものではなく、これまで“正式な教科書”扱いではなかったデジタルも、紙と同じく正式な教科書として位置づけられるようにする内容です。 そのうえで伺いたいのですが、「海外で学力低下が指摘され、紙に回帰している」という情報は、どこで知りましたか?

経費などを考えると、一度取り入れたら、紙を減らしていくとかそういった方向になることが懸念されます。 学力低下については、記事を見ました。https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20250317-OYT1T50203/ こういった情報も参考にしました。 chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.sakai-lab.jp/media/2021077-133623-964.pdf

共有ありがとうございます。導入後に「コストや運用の都合で紙がじわじわ減っていくのでは」という懸念、すごく現実的な見立てだと思いました。 今の「紙が減っていく方向になることが心配」という点について伺います。その懸念が特に強いのは、どんな場面を想像しているときですか?

一番懸念しているのは、制度としてデジタル教科書が正式化された後、コストや運用の都合で紙の教科書が徐々に減っていくことです。 例えば、端末があれば印刷や配布コストが不要になるため、自治体や学校単位で「デジタル中心」に寄っていく可能性は十分あると思っています。 その結果、長時間の画面閲覧による集中力の低下や、紙での読み書きによって得られる理解の深さが損なわれるのではないかと心配しています。 デジタルはあくまで補助として活用し、紙の教科書を前提とした学習環境は維持されるべきだと感じています。 また親としては、子どもが毎日長時間タブレットに触れる環境になること自体にも不安があります。 学習と娯楽の境界が曖昧になることや、視力・集中力への影響も気になります。

とても整理されたご懸念ですね。制度として一度「正式化」されると、現場がコストや運用の合理性からデジタル中心へ寄っていき、結果的に紙の学習で得られる深い理解や、健康面(視力・集中)に影響が出るのでは、という不安なのだと受け取りました。 そのうえで伺いたいのですが、もし学校が「デジタル中心」に寄っていった場合、特に影響が大きいと感じるのは、学習面と健康面のどちらですか?

学習面

学習面への影響が特に大きいと感じていらっしゃるのですね。 学習面の中でも、デジタル中心になることで特に心配なのは「読む」「書く」「覚える(記憶の定着)」「集中する」のうち、どれに近いですか?

覚える(記憶の定着)

記憶の定着がいちばん心配なのですね。 「デジタル中心だと記憶に残りにくい」と感じるのは、どんな学習の場面を想像しているときですか?

例えば、教科書を使って何度も読み返したり、書き込みをしながら理解を深めるような場面です。 紙の教科書だと、どこに何が書いてあったかを位置情報と一緒に覚えたり、自分で書き込んだ跡が記憶のフックになりますが、デジタルだとその感覚が弱くなるのではないかと感じています。 また、暗記が必要な内容でも、紙で手を動かして書くことで定着していた部分が、タブレット中心になると「見るだけ」の学習になりやすく、記憶に残りにくくなるのではないかと心配しています。 特に小さい子どものうちは、身体感覚と一緒に覚えることが多いと思うので、その部分が弱くなることを懸念しています。 あとは紙の場合、ぱらぱらとさっと目的のページに行けたり、ページを行ったりきたりができますが、タブレットだとそれができないのも

具体的なイメージがよく伝わりました。紙だと「書き込みの跡」「ページの位置感覚」「手を動かすこと」が記憶のフックになる一方、デジタル中心だと“見るだけ”になりやすい、というご懸念なのですね。 そのうえで伺いたいのですが、学校の制度として「これは最低限、紙で残してほしい」と感じる学習は、どんなものですか?

最低限、紙で残してほしいのは、基礎的な読み書きや、繰り返しによって記憶を定着させる必要がある学習です。 例えば、国語の教科書の本文読解や漢字の書き取り、算数の計算過程を書いて理解する学習などは、紙で手を動かすことに意味があると感じています。 特に、考えながら書くプロセスや、自分の理解を整理するために書き込む学習は、デジタルだけでは代替しきれない部分があると思います。 そのため、知識のインプットだけでなく、「理解を深める」「定着させる」段階の学習については、紙を前提として残してほしいと感じています。

ありがとうございます。国語の本文読解や漢字、算数の計算過程など、「考えながら書く」「書き込みで整理する」といった基礎の部分は紙で残してほしい、ということですね。 では次に伺います。デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?

ある程度知っている

ありがとうございます。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良い、というお考えなのですね。 その「使い分け」をするなら、デジタル教科書のほうが向いているのはどんな学習場面だと思いますか?

デジタル教科書が向いているのは、視覚的・動的に理解したほうが効果的な学習や、個別最適化が必要な場面だと思います。 例えば、理科や社会での図や動画による理解、英語のリスニングや発音練習などは、デジタルの方が理解しやすいと感じます。 また、子どもの理解度に応じて問題の難易度を調整したり、苦手分野を繰り返し学習できる点もデジタルの強みだと思います。 そのため、「理解を補助する」「体験的に学ぶ」「個別に最適化する」といった場面では、デジタル教科書は非常に有効だと考えています。

とても明確ですね。動画・音声で理解が進む理科社会や、英語のリスニング/発音、そして個別最適化の反復はデジタルの強み、という整理だと受け取りました。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

個人情報・端末管理

個人情報・端末管理がハードルになりそう、というご懸念なのですね。 「個人情報・端末管理」の中でも、特に心配が大きいのはどのあたりですか?

わからないです

承知しました。では少し視点を変えて伺います。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

ありがとうございます。学習面(理解・集中・記憶)がいちばん気になるのですね。 デジタル教科書が広がることで、学習面の課題が特に表れそうだと感じるのは「授業中」と「宿題(家庭)」のどちらの場面ですか?

どちらも

どちらもなのですね、ありがとうございます。 その中でも、まず「宿題(家庭)」の場面では、どんな課題が起きそうだと感じていますか?

家庭での学習では、タブレットを使うことで学習と娯楽の境界が曖昧になることが一番の課題だと感じています。 例えば、勉強のために端末を使っているつもりでも、気づけば別のアプリやコンテンツに触れてしまうなど、集中が途切れやすくなるのではないかと心配しています。 また、紙の宿題であれば「机に向かってやる」という習慣が作りやすいですが、デジタルだと場所や姿勢も自由になりすぎてしまい、学習への切り替えが難しくなる可能性もあると思います。 さらに、親としても毎回どこまで学習しているのか、きちんと取り組めているのかを把握しづらくなる点も懸念しています。

具体的にイメージされていて、とても伝わりました。家庭だと「学習と娯楽の境界が曖昧になる」「姿勢や場所が崩れて習慣化しにくい」「保護者が学習状況を把握しづらい」といった心配なのですね。 最後に、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?

デジタル教科書の導入自体には賛成ですが、現場の運用で紙が徐々に減っていくことを前提にした制度設計にはしないでほしいです。 学習の基礎となる「考える・書く・定着させる」部分は紙で担保し、デジタルは補助として活用するという役割分担が崩れないように、制度として明確に守る設計にしていただきたいです。 「正式化」が実質的なデジタル一本化につながらないよう、紙の教科書を前提とした学習環境を制度として守ってほしいです。

ありがとうございます。お話を通じて、デジタル教科書そのものには賛成しつつも、「正式化」が現場のコスト・運用判断によって実質的なデジタル一本化を招き、紙が担ってきた“考える・書く・定着させる”学習の土台が弱まることを強く懸念されている、という点がよく分かりました。家庭学習では学習と娯楽の境界が曖昧になりやすい点も心配なのですね。 ここまでで一通り伺えましたので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間をいただき、率直なお話を聞かせてくださりありがとうございました。以下、伺った内容の要約レポート案です。ご確認ください。