💬インタビューレポート
保護者経験者
子どもはすでに成人しているが、保護者の立場が最も近いと捉えている。将来、孫ができた場合にも関わる課題として、主にスマホを持ち始める小学生と未成年全体を念頭に意見を述べた。
💬主な意見
守られた環境で段階的に学べるように
“小中学生は不特定の人との接触を避け、ネットやSNSの使い方と怖さを学べる環境から始め、高校頃から徐々に自分で判断できるようになるのがよいと思う。
本人確認・機能制限と教育を進めてほしい
“アカウント作成時の身分証を含む本人確認でDMを制限し、おすすめ表示・利用時間・年齢別機能を調整できるようにしてほしい。学校教育を含むリテラシー習得も求める。
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ご協力ありがとうございます。これから「こどもとインターネットのルールを見直す方向性(中間整理報告書)」について、子どものSNS規制を中心にお話を伺います。 あなたはどの立場に一番近いですか?
子どもは既に成人しましたが、「保護者」の立場が一番近いです。将来的に孫が仮にできたとしたら、関わってくる課題だろうと思っています。
ありがとうございます。お子さんはすでに成人されているとのことですが、主に念頭に置いている年代を教えてください。
ご質問の「念頭に置いている年代」というのは、この中間整理報告書はどの年代を対象と考えているか、というご質問ですか。
説明が分かりにくく失礼しました。報告書の対象ではなく、SNSのルールを考える際に、主にどの年代の子どもを思い浮かべているかを伺う意図でした。
主にはスマホを持ち始める可能性が出てくる小学生ですが、大きく言えば未成年かと思います。
ありがとうございます。小学生がスマホを持ち始める時期を特に意識されつつ、未成年全体の課題として見ておられるのですね。 SNSやネットで、「これは子どもに有害だ」と実際に感じたものはありますか?近いものを選んでください。
全てだと思いますが、特に「過激・暴力的な動画や画像」「性的なコンテンツ・広告」「見知らぬ人からの接触・DM」「課金をあおる仕組み」は有害だと思います。
幅広いリスクを特に懸念されているのですね。挙げていただいた内容は、何歳くらいからなら許容できると思いますか? 小学生・中学生・高校生で違いはありますか?
「何歳くらいからなら許容できると思うか」という質問は、何歳くらいからならこういう画像や広告、接触などがあっても大丈夫だと思うか、という質問でしょうか。
はい、その意味です。過激な画像や性的な広告、知らない人からのDM、課金を促す仕組みについて、子どもの年齢に応じて「利用を認めてもよい」と思える段階があるかを伺っています。
小学生は絶対に触れさせたくないです。中高生もあまり賛成できません。
小学生は避けるべきで、中高生についても慎重に考える必要があるというお考えですね。 なお、この中間整理報告書は、一定年齢未満のSNS利用を一律に禁止する制度自体は提案しておらず、その是非を今後も議論するとしています。そのうえで伺います。一定の年齢未満の子どもはSNSアカウントを持てない、という法律を作ることについて、どう思いますか?
難しいと思います。条件付きで、例えばリアルで知っている人のみと関われるなら、賛成に近いと思いますが、不特定の人とつながるのは、小中学生(義務教育中)は避けたほうがいいかもしれないと思います。
条件付きでの利用は認めつつ、不特定の人とつながる機能は義務教育の間は抑えるべき、というお考えですね。そう考える背景として、どのようなリスクを特に心配されていますか?
小中学生はまだ、ネットやSNSでのいいこと、悪いことが分からず、犯罪に巻き込まれる懸念も強いです。かといって、大人になっていきなり全てOKになるのも無理だと思うので、高校あたりから徐々に自分で判断できるようになっていけるといいかと思います。小中学生のうちは(高校もかもしれませんが)子がやったことは親の責任になることが強く、でも、SNSは親から見えなくなってしまうので、把握できず、無理に把握しようとすると親子の間で確執を生じ得ます。そのあたりを回避して、まずはネットやSNSの使い方を学ぶ期間として、守られた環境で始められるといいと思います。その間に、SNSやネットの怖さを知識として得られるといいかなと思います。
段階的に判断力を育てられる環境と、親子関係を損なわずに安全を確保する仕組みの両方が必要だと感じておられるのですね。 「何が子どもに有害か」の線引きは、これからガイドラインなどで決められていきます。誰がどう決めるのが一番納得できますか?
家庭ごとの判断は駄目だと思います。友達の間でも線引きが違うと付き合っていくのも難しいと思うので。国が主導で、専門家、当事者(保護者や子ども)の意見も含めて決めていくのがいいと思います。
国が主導しつつ、専門家と保護者・子どもの意見を取り入れ、家庭や友人関係による差が大きくなりすぎない共通の基準が必要だというお考えですね。 年齢確認の方法には、生年月日を自分で入力するだけのものから、身分証やスマホのOSで確認するものまであります。方法によって、確認の確実さと、手間や提供する情報の量が変わります。本人確認を伴う確認まで必要だと思う場面はありますか。必要ないと思う場合は、その選択肢を選んでください。
「SNSのアカウントをつくるとき」に身分証明を含めた本人確認を行うことで、DMの制限などができるといいかなと思います。
ありがとうございます。では、年齢を確認する方法として、受け入れられると思うものを選んでください。複数選べます。
マイナンバーカードなどの身分証で確認
「マイナンバーカードなどの身分証で確認」を受け入れられる方法としてお考えなのですね。 子どもが使うSNSやサービスに、会社が用意すべき安全対策で一番重要なものはどれだと思いますか?
「おすすめ表示を弱める・OFFにする」「利用時間制限を設ける」「年齢に応じて使える機能を買える」という子どもが利用できる幅を狭める安全対策は会社が用意すべきかと思います。
年齢に応じて利用できる機能を変え、おすすめ表示や利用時間も子ども側で調整できるようにすることを重視されているのですね。 ペアレンタルコントロールについて伺います。お子さんとの関係を考えたとき、保護者が見るのが妥当だと思うのはどこまでですか?
保護者目線で見ると、全てが見られるほうがいいとは思いますが、子ども目線も含めて考えると、「どのアプリをどれくらい使ったか」は最低ラインだと思います。それによって、保護者から見て、ちょっとおかしいとか使いすぎなどの判断ができると思います。
利用状況は把握できるようにしつつ、やり取りの中身まで常に見ることは避ける、という境界を考えておられるのですね。 最後に、このルール作りをする人に伝えたいことは何ですか?
「子どもを守る」ことを第一に考えてほしいです。子どもが被害に遭わないように、また子どもの精神に悪影響のあること(暴力や性的なもの)を見せないようにすることは最低限、やってほしいと思います。また、今の時代のSNSやネットリテラシーを学校教育も含め、子どもが習得できるような対策も同時に進めてほしいです。
ありがとうございます。事業者による安全対策だけでなく、学校教育も含めて、子どもが段階的にネットリテラシーを身につけられるようにしてほしい、というご意見ですね。 これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間を割いてお話しいただき、ありがとうございました。会話内容をもとにレポート案を作成しました。