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💬インタビューレポート

創薬研究者

事業者

創薬研究におけるゲノム解析や疾患情報解析の業務で個人情報を扱っている。法改正の概要は把握しており、研究でのデータ利活用(統計・モデル開発など個人に返さない用途)を想定して意見を述べた。

回答日2026.7.10 22:03
インタビュー分量12 分 / 583 文字

💬主な意見

ゲノムデータ再利用が進むのはありがたい

最初のインフォームドコンセントにない解析ができず再利用できない場面が多かった。研究目的で同意なしに使いやすくなると新たな解析が進むと感じている。

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特例を回す手続き・制限が複雑だと現場が困る

特例を使うための手続きや社内環境への制限が気になっている。これまでもオプトアウトや例外規定が複雑で、専門家でも運用に苦労していた。

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閉鎖環境の負担は大きく、ログ中心だと助かる

ゲノムデータは閉鎖環境での解析が義務付けられ、環境構築が大変だった経験がある。必要な監査ログ(アクセス・ジョブ・持ち出し履歴)程度で回るとありがたい。

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🎤すべての会話ログ

本日は、「個人情報保護法を改正し、AI開発向けデータ利活用の促進・こども保護の強化・課徴金制度の新設を行う法案」について、ご意見を伺います。率直なお考えを大切に進めますので、差し支えない範囲でお願いします。 まず、この法案にどういう立場で関わっていますか。

仕事で個人情報を扱っている(企業の担当者、行政職員など)

ありがとうございます。差し支えなければ、その「仕事で個人情報を扱う」というのは、どんな業務で扱うことが多いですか。

創薬研究におけるゲノム解析や疾患情報解析

なるほど、創薬研究でゲノム解析や疾患情報解析に関わっていらっしゃるのですね。かなりセンシティブなデータも扱う領域だと思います。 今回の個人情報保護法の改正について、現時点でどの程度ご存知ですか。

概要は知っている

創薬研究でゲノム解析や疾患情報解析に関わっていらっしゃるのですね。扱うデータの性質上、今回の改正は影響が大きそうです。 今回の法改正について、全体としてどのように評価していますか。

どちらかといえば良い

「どちらかといえば良い」と感じていらっしゃるのですね。 その評価に傾いた点として、どういった部分が良いと思われましたか。

今回は企業が研究で個人情報を同意なしに新たに使いやすくなる点ではとてもありがたいです。最初にインフォームドコンセントが取られた解析でしか情報が使えない場合はデータの再利用ができず困ることが多かったです。

研究でのデータ再利用がしやすくなる点が、実務としてかなり助かるということですね。インフォームドコンセントの範囲に縛られて、せっかくのデータが活かしきれない場面があったのだと理解しました。 その「再利用ができず困ることが多かった」というのは、どんな種類のデータ(例:ゲノム、検査値、診療情報など)で起きやすかったですか。

主にはゲノム関連データです。インフォームドコンセントにない解析をすることは禁止されています。

ゲノム関連データで、同意文書に書かれていない解析はできず、そこがボトルネックになっていたのですね。 今回の改正で「同意なしに使いやすくなる」との期待に関連して伺いたいのですが、特にこの法案のどの仕組み(統計作成・AI開発目的の特例など)が、ゲノムデータの再解析に効いてくるイメージでしょうか。

特例の中でゲノムデータが認められるようになると新たな解析が進められらようになって効いてきます。

ありがとうございます。ゲノムデータがその特例の対象に入るかどうかが、実務上のカギになりそうですね。 その前提の確認として伺いたいのですが、今回の「統計作成・AI開発目的の特例」で想定されるデータ活用は、基本的に“統計情報等の作成にのみ利用されることが担保される場合”という枠組みです。つまり、個人に対する判断や介入(個別の治療方針決定など)ではなく、モデル開発や統計化などに閉じる形が中心になります。 この枠組みを踏まえた上で、あなたの現場で進めたい「新たな解析」は、どちらのタイプに近いですか。

統計・モデル開発など(個人に返さない用途)が中心

理解しました。個人に返さない統計・モデル開発が中心であれば、今回の特例の趣旨ともかなり噛み合いそうですね。 一方で、その形でデータを回すときに「ここが担保されないと不安/現場として運用が難しい」と感じるポイントはどこですか。

実際に特例を使って解析するための手続きや社内環境に対する制限が気になります。今までもオプトアウトや例外規定が複雑で専門家も困っていました。

おっしゃる通りで、例外や特例が増えるほど「実際に回すための手続き」と「監査に耐える社内統制」が難しくなりますよね。不安というより“運用設計のコストが読めない”感じにも近いのかなと感じました。 その「手続きや社内環境に対する制限」で、特に負担が大きくなりそうだと想像しているのは、どのあたりですか。

ゲノムデータなどは閉鎖環境での解析が義務付けられていて、コンテナやAIができる前は環境構築をするところから始まり大変でした。

閉鎖環境の義務がある中で、環境構築そのものが重い、という実感なのですね。特にゲノムは取り扱い要件も厳しくなりやすいので、その負担感はよく分かります。 今回の改正で「統計作成・AI開発目的の特例」を使う場合に、あなたの現場としては“どの程度の閉鎖性(隔離・持ち出し制限・監査ログなど)”が求められると、現実的に回せそうだと感じますか。

監査ログくらいで済むとありがたいです

監査ログ程度で回せるのが現実的、という感覚なのですね。運用負荷とリスクのバランスを取りたいということだと理解しました。 では確認ですが、「監査ログくらいで済むとありがたい」とおっしゃる監査ログは、どんな粒度のログ(例:誰がいつどのデータにアクセスしたか、解析ジョブの実行履歴、データの持ち出し有無など)を想定されていますか。

アクセスやジョブの実行、データの持ち出し履歴はとうぜんひつようだとおもいます。

ありがとうございます。アクセス・ジョブ実行・持ち出し履歴は最低限必要、という整理ですね。 その前提で伺いたいのですが、今回の法案について「制度を設計する人(個人情報保護委員会や立法側)に伝えたいこと」を、要望としてまとめるならどんな内容になりますか。

個人情報を研究目的などで使いやすくする方針はありがたいですが、セキュリティを担保した上で使われる側も安心できて、使う側も理解しやすく使いやすいようなせいどにしてそしいです。

ありがとうございます。利活用を進めつつ、安心できるセキュリティ担保と、現場が迷わない分かりやすさ・運用しやすさの両立が重要、というメッセージですね。 ここから残っている確認として、今回の法改正であなたが特に気になっている点はどれですか。

目安時間になりました。レポート作成に進みたいです。

承知しました。ここまで伺った内容を整理して、レポート(要点・示唆・懸念点・制度設計への要望)を作成します。

お時間をいただき、ありがとうございました。ここまでの内容をもとに、レポート案をまとめました。ご確認ください。