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💬インタビューレポート

保護者

当事者

学校に通う子どもを持つ保護者として、家庭学習や学習習慣、学校・家庭のICT環境差、教員負担の増加が子どもの学びに直結する立場。

回答日2026.5.21 16:17
インタビュー分量55 分 / 1035 文字

💬主な意見

体験しにくい内容はデジタルが向く

音楽を聴く、実験や手順の動画、最新データなどはデジタルの良さが出る。理科・体育・音楽などで効果が高そう。

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暗記分野は検索頼みで記憶が弱まりそう

手軽に見返せることでメモや持ち出しが減り、自分に落とし込む機会が減って理解・記憶につながりにくい懸念がある。

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自治体一律運用+通信支援、国語は冊子希望

家庭ごとの選択は不満が出やすいので市町村で統一し、Wi‑Fi等がない家庭は自治体が支援。国語は本に触れるため冊子で渡してほしい。

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🎤すべての会話ログ

こんにちは。本日は「デジタル教科書を正式な教科書として認めるための法案」について、感じていることや影響を伺いたいです。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?

子どもが学校に通っている(保護者)

ありがとうございます。保護者の立場で関わりがあるのですね。 お子さんの学校では、デジタル教科書(紙の教科書と同じ内容を端末で見られるもの)について、どの程度ご存知ですか?

名前は聞いたことがある程度

ありがとうございます。「名前は聞いたことがある程度」なのですね。 紙とデジタルを比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?

場面によって使い分けが良い

使い分けが良さそう、という感覚なのですね。 その「使い分け」が特に合いそうだと思うのは、どんな学習場面ですか?

経験することが難しい内容、音楽を聴く・実験を見る・最新の数値を知るなどは、デジタルが良いと思うが、実際の勉強は鉛筆で筆記する形が定着がよく、取り組みやすいと思う。

なるほど、体験しにくい内容は動画・音声などで補える一方で、筆記は紙の方が定着しやすい、という実感に近い見立てなのですね。 今挙げてくださった中で、デジタルが特に良さそうだと思う教科はどれですか?

理科・体育・音楽・一部社会・家庭科

ありがとうございます。理科・体育・音楽あたりは、動きや音があると理解が進みそうですよね。 その中でも、デジタルだと特に良さが出そうだと思うのは「どんな単元」でしょうか?

実際の動きや手順を見る単元。プロの演奏を観る単元。最新の情報を得る単元。

具体的にイメージされていて、とても分かりやすいです。動き・手順、演奏、最新情報はデジタルの強みが出やすいですよね。 ここから少し視点を変えて伺います。デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?

学習面(理解・集中・記憶など)

学習面がいちばん気になるのですね。 「理解・集中・記憶」の中でも、特に心配が大きいのはどのあたりですか?

記憶です。実際に自身の勉強などデジタル化が進んで、アクセスの手軽さから、復習をするときに過去の情報を検索することが必須に近くなっていると思います。ここに書いてあるから、また見ればいいと、メモを取って必要な時に持ち出すなど、自身に落とし込む機会が減っているため、理解・記憶に繋がりにくいと思います。

記憶の面でのご懸念、とても伝わってきます。「また見ればいい」となって、手を動かして自分の中に落とし込む回数が減るかもしれない、という感覚なのですね。 その「また見ればいい」が起きやすいのは、どんな学習場面だと思いますか?

暗記分野だと思います。

暗記分野で起きやすい、ということですね。 その暗記分野について、デジタル教科書が中心になると「特に影響が出そう」と感じるのは、どんな科目や単元ですか?

社会や国語の古文・漢文です。特に産業の分野は今の情報は常に更新されるし、昔はこうだったという情報は必要性を感じにくい。そこが覚えなくても、知らなくても、テストにでるだけと、感じられる懸念があります。

なるほど…社会(特に産業分野)や、国語の古文・漢文のように「覚える意味」を実感しにくい領域だと、デジタルの手軽さが“検索で済ませる”方向に寄りやすい、というご懸念なのですね。 その懸念がいちばん現れそうだと感じるのは、授業中と家庭学習(宿題・テスト前)のどちらですか?

どちらも

両方で起きうる、という見立てなのですね。 その場合、授業中と家庭学習では、どちらのほうが「記憶に残らない」影響が大きく出そうだと感じますか?

授業中に記憶に残らないので、家庭学習で取り組めもしなくなるのではと思います。教科書に線を引く実感がないので。

授業中の段階で手触りがなくて記憶に残りにくいと、その後の家庭学習の入り口も弱くなる、という懸念なのですね。線を引く「実感」が大事だという点も印象的でした。 では次の点を伺いたいです。学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?

教員の負担と、端末の通信トラブルです。誰が対応するのかも問題だし、家のWi-Fi環境が整っているかどうかで、勉強環境にも差がでます。一番の懸念は、育休中の教員や他の仕事に就いている教員免許保持者が教育現場から離れてしまう恐れがあることです。

教員の負担と通信トラブル、さらに家庭の通信環境で差が出る点まで含めてご懸念があるのですね。加えて「教員免許はあるけれど今は現場を離れている方が、より戻りにくくなるかもしれない」という視点は重要だと感じました。 その「教育現場から離れてしまう恐れ」について、どんな負担が増えることが一番のきっかけになりそうだと思いますか?

全体的にデジタル機器を使う研修が必要な点です。

研修が必要になること自体が、現場に戻るハードルを上げてしまうかもしれない、ということですね。 最後に伺います。デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたら、それは何ですか?

デジタルと紙面、子どもと親に選ばせるという選択肢はありませんか?どうか国語だけは本に触れる機会のためにも冊子で渡してあげてほしいです。

ご意見ありがとうございます。紙とデジタルを家庭が選べるようにしてほしい、特に国語は冊子で残してほしいというお気持ちなのですね。 一点だけ補足すると、この法案は「紙を廃止して全面デジタル化する」ものではなく、デジタルを含む教科書も紙と同じく“正式な教科書”として認める枠組みを整える内容です。その上で、現場での採択や運用の設計次第で、使い分けや選択の余地の作り方が変わり得る、という位置づけになります。 この前提を踏まえた上で伺いたいのですが、「子どもと親に選ばせる」方式にする場合、どんな形がいちばん現実的だと思いますか?

選ばせてほしくはあるのですが、正直家ごとの不平不満がでないように、市町村毎に一律で統一が良いと思います。データ通信環境がなくて困る家庭には、市町村で対応してもらうしかないかと思いますので。

なるほど…「選択肢はほしい」というお気持ちはありつつ、運用としては家庭ごとに選ぶと不公平感や不満が出やすいので、市町村単位で一律にした方が現実的、ということですね。通信環境の支援も自治体対応が筋が良い、という見立てもよく分かりました。 市町村で一律にするとした場合、紙とデジタルの比率はどんな形(例:原則紙+一部デジタル/原則デジタル+必要な教科は紙/教科ごとに固定など)が納得感が高いと思いますか?

家で勉強してほしかったり、気軽にふれる機会を持ってほしい内容は紙が良いと思います。小学校の国・算は紙。理科・社会も基本紙だが、資料集や図鑑はデジタル。副教科はデジタルでも良いが、音楽の楽譜や歌詞一覧は冊子。家庭科は要点をまとめた教材は冊子が良いと思う。中学校の英語は教科書はデジタルで文法解説のみ教科書。あとは小学校と同様が良いかと思います。

かなり具体的な「紙/デジタルの最適配分」のイメージをお持ちなのですね。家で気軽に触れてほしいものは紙、資料集・図鑑や副教科はデジタル寄り、ただし楽譜や要点は冊子で残す、という整理だと理解しました。 その設計にするとして、市町村が特に手厚く支援すべきだと思うのはどんな家庭ですか?

公立学校の教育は、受ける機会だけは一律が良いと思うので、母子家庭やヤングケアラーがいる家庭だと思います。

公立の教育は「機会は一律」にしたいという考えの中で、特に母子家庭やヤングケアラーのいるご家庭への支援が重要、ということですね。 ここまで伺った内容をまとめ、レポートを作成します。

お時間を割いてお話しいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとに、レポート案をまとめました。内容に抜け・違和感がないかご確認ください。