💬インタビューレポート
一般市民
一般市民としてデジタル教科書の制度化に関心を持ち、資格試験の学習経験(正答率で進捗確認し苦手を反復)を踏まえて意見を述べた。
💬主な意見
入力・運用の壁は機能と学びの仕組みで越える
“数学・理科は数理記号や化学式で入力が難しいため、タッチペン手書きの自動認識・補正・予測が必要。教員・親のリテラシー向上へ研修義務化と公開ガイドも大事。
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こんにちは。本日は「デジタル教科書を正式に教科書として認めるための法案」について、感じていることやご経験をうかがいたいです。 この法案は、あなたの生活や立場とどのように関わっていますか?
一般市民として関心がある
一般市民として関心を持って見ておられるのですね。 デジタル教科書について、どの程度ご存知ですか?
ある程度知っている
ある程度ご存知なのですね。 紙の教科書とデジタル教科書を比べたとき、学びやすさはどう変わると思いますか?
デジタルの方が学びやすい
デジタルの方が学びやすいと感じておられるのですね。 その「学びやすい」は、どんな点でそう思いますか?
教育をパーソナライズすることができます、改訂が配信で可能になります、子供をランドセル、バッグで紙を運搬させる単純労働から解放できます、など
なるほど、パーソナライズや改訂のしやすさ、持ち運びの負担軽減といった点を期待されているのですね。 その中でも「教育のパーソナライズ」について、デジタル教科書だと具体的にどんな形のパーソナライズが実現できるイメージですか?
出題の正答率などから個人の学習進捗を確認することができ、また、間違えた問題を再度出題できます、自分の経験上でも、資格試験の勉強で色々試した中で、この方法が最も効果的でした
ご自身の資格試験の経験から、正答率などのデータで進捗を見て、苦手を反復できるのが効いたという実感があるのですね。 その「間違えた問題を再度出題する」仕組みを、学校のデジタル教科書に入れるとしたら、学習のどの場面で特に力を発揮すると感じますか?
記憶を必要とする場面
記憶が必要な場面で特に効果が出そう、という感覚なのですね。 その「記憶を必要とする場面」というのは、教科でいうとどのあたりを想定していますか?
日本の小中高の5科目の大半、数学、理科においては数式を記憶する必要があります、ただし、日本の教育は必要以上に記憶力ばかりを問うているとも考えています
幅広い教科で記憶の負担が大きい一方で、日本の教育自体が「記憶偏重」になっている面もある、という見方なのですね。 デジタル教科書を使うことについて、いちばん気になる懸念や課題は何ですか?
質の低い教科書がしばしば取り上げられ紙に回帰する傾向が見られます、開発の品質や利用しやすさのユーザーテストを小さく試しては展開していく、スモールスタート、カナリアリリースの考え方を取り入れたリリースサイクルが重要です、また、教師の運用面での問題もしばしば取り上げられるので、教師は何をするべきか明確に定義した上での運用が大切と考えます
質の低いものが出ると一気に不信感が広がって紙に戻る、という懸念があるのですね。その上で、スモールスタートやカナリアリリースのように段階的に検証しながら広げる発想が大事、というご意見もよく分かります。 いま挙げてくださった中で「質の低い教科書」と感じるのは、具体的にどんな状態のことを指していますか?
代表的なものとして「数式の入力がしづらく、紙の方が楽」という取り上げ方をよく見かけます
なるほど、「数式入力がしづらくて、結局紙の方が楽」と感じる状態が典型例としてあるのですね。 その「数式の入力がしづらい」という課題は、授業のどの場面で特に致命的になりやすいと感じますか?
中学以降の数学では様々な数理記号を使います、また、理科でも物理計算や化学式など、通常の日本語入力では難しい入力が必要となります
たしかに、中学以降は数理記号の種類が増えますし、理科でも計算や化学式が出てくるので、日本語入力の延長だと厳しい場面が増えそうですね。 その状況だと、デジタル教科書を正式な教科書として広げる際に「入力が難しい分野(数学・理科など)」は、紙を併用できる余地を制度として残しておくべきだと感じますか?
原則デジタルでよい
原則デジタルでよい、というお考えなのですね。 その場合、数学・理科のように入力がネックになりやすい教科でも成り立たせるために、デジタル教科書側に最低限備わっていてほしい機能や条件は何だと思いますか?
タッチペンによる入力をある程度自動で読み取り、入力を補正したり次の入力を推測して補助する機能
タッチペンの手書きを読み取って補正・予測までしてくれる、という方向性を重視されているのですね。 学校現場でデジタル教科書を正式に扱うようになったとき、運用面でハードルになりそうなのは何だと思いますか?
教員や親の情報システムリテラシー
教員や親の情報システム・リテラシーがボトルネックになり得る、という見立てなのですね。 その「情報システムリテラシー」について、学校現場の運用で特に問題が表面化しやすいのは、どういった種類の場面だと思いますか?
何らかの問題があった際に自力で復旧できない、セキュリティ事故を発生させる、など
復旧対応ができず授業が止まったり、セキュリティ事故につながったり、というところが心配なのですね。 デジタル教科書に関して、制度設計をする人に何か一つ伝えることがあるとしたらそれは何ですか?
「教員や親も学ぶ」という姿勢を持つよう啓蒙してほしい
ありがとうございます。「教員や親も学ぶ」という姿勢づくりが重要、という点が強く伝わってきました。 その啓蒙を制度として進めるとしたら、どんな形(例:研修の義務化、分かりやすいガイドの整備、相談窓口の常設など)が現実的だと感じますか?
研修の義務化、分かりやすいガイドの整備です、わかりやすいガイドが整備され公開されていれば、相談窓口は不要で、各種検索、生成AIサービスが窓口の代わりになります
研修の義務化と、分かりやすいガイドの整備が現実的、ということですね。ガイドが公開されていれば検索や生成AIが“窓口”の役割も担える、という見立ても興味深いです。 ここまでのお話を踏まえると、制度側が用意する「分かりやすいガイド」には、どんな内容が最低限入っているべきだと思いますか?
通常の使い方に関する「分かりやすいガイド」は、アプリを使いながらチュートリアル形式で表示されるもので十分です、別途、何かあったときに確認できるドキュメントとしての「分かりやすいガイド」は、デジタル教科書として責任を持つ範囲の、デジタル教科書に関する、デジタル教科書を利用するだけではわからない情報すべて、なぜならデジタル教科書に関する情報は、デジタル教科書の提供者しかわからないため、そしてこれらを全て公開することで常設の相談窓口は不要となり、ドキュメント化のコストが回収できます
ありがとうございます。チュートリアル型の案内で日常利用は足りて、別途「提供者しか分からない情報」を責任範囲として網羅的にドキュメント化・公開するのが重要、という整理ですね。 その「提供者しかわからない情報すべて」を公開するとしたとき、特に優先して含めるべき情報の種類は何だと思いますか?
デジタル教科書の提供の形式によりますが、仮に単体のアプリだとすれば、アプリの原因なのかハード側の問題なのかの切り分けのフローチャートなどは優先度が高そうです、いずれにしても、カナリヤリリースをしつつ、問い合わせを確認しながら足りない情報を補足していくべきです
なるほど、まず「アプリ要因か端末要因か」を切り分けられるフローチャートのような一次切り分け情報が重要で、カナリアリリースで問い合わせを見ながらドキュメントを育てる、という考え方なのですね。 ここまで伺った内容は一通り深掘りできたと思いますので、これまでの内容をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、ありがとうございました。伺った内容をもとにレポート案をまとめました。内容に抜け漏れやニュアンス違いがないか、ご確認ください。