💬インタビューレポート
米の消費者
家庭で米を購入・消費する一般の消費者として、米不足時の混乱や価格・供給の不安定さの影響を受ける立場。
💬主な意見
🎤すべての会話ログ
本日は「米の流通をもっと把握し、不足時にすばやく届けられるようにする法案」について、感じていることを伺えればと思います。率直なお話で大丈夫です。 この法案に、あなたはどういう立場で関わっていますか?
・一般の消費者(家庭で米を買う・食べる立場)
ありがとうございます。では、この法案について、現時点でどの程度ご存じですか?
概要は知っている
ありがとうございます。 今回の法案について、全体としてどのように評価していますか。
良いと思う
そう感じていらっしゃるのですね。 今回「良いと思う」と評価された点は、どのあたりですか?
令和の米騒動は犯人探しに終始し、買占めや転売が横行したが、パニックの大本は、本当に総量が足りないということであった。透明性のある備蓄管理が必要だと思われたから
お話を聞くと、「総量が足りないのかどうか」が見えないこと自体が不安と混乱を生んだ、という感覚が強いのですね。 その「透明性のある備蓄管理」ができていないと感じたのは、どんな情報や場面に触れたときでしたか?
備蓄米を配ったり、お米券が結局配られたり配られなかったりで、混乱を招いたから
なるほど、施策の出し方が揺れて見えて、「結局いま米は足りているのか・足りないのか」が掴みにくかった、ということですね。 今回の法案で言うと、在庫や流通の報告対象を広げて“どこにどれだけあるか”を把握しやすくする部分がありますが、こうした見える化が進むと、当時の混乱はどの程度減ると思いますか?
少なくとも総量が結局足りませんでした、ということにはならないし、補助金をするにしても、米農家や家庭に無駄な形にはならず、また転売ヤーなどの横行も抑えられたのではと思う
見える化で「実際どうなのか」が早めに共有されれば、補助の打ち方もズレにくくなるし、転売も勢いづきにくい、という見立てなのですね。 一方で、在庫や流通の報告が広がることで、民間企業の在庫情報が細かく集まりますが、その情報はどの程度まで公開されるのがよいと思いますか?
難しいですね。プライバシーの問題等も絡んでくるので、いくつかブロックにわけたり、開示方法を考えたりしないといけないと思います
おっしゃる通りで、細かすぎる開示は企業側の事情や安全面にも関わり得ますし、粗すぎると安心につながりにくい、という難しさがありますね。 「いくつかブロックにわける」とすると、どんな切り口で区切るのが現実的だと思いますか?
米農家はJAによる管理と個人で栽培する米がある。JAについては完全にJAごとの把握が必要ですよね。個人で栽培する場合、提出義務を課して、ただプライバシーを厳守し、県ごとなどで国が管理する形で公表するのがいいかなあ
整理すると、JAルートは“JAごとに把握”、個人ルートは“提出義務は課しつつ、公表は県単位などに丸めてプライバシーを守る”のが良さそう、というお考えですね。 その設計だとして、個人ルートに「提出義務」を課す場合、どの範囲の人まで対象にするのが現実的だと思いますか?
販売目的で米を売っている場合かな。あまり数量的に把握していないのでザックリだが100キロ以上栽培とか、そういうある程度の数量の規定は必要
ありがとうございます。販売目的の生産者を対象にして、一定量(たとえば100kg以上など)の線引きが必要、という感覚なのですね。 その「100kg以上」のような基準を決めるときに、あなたとしては何を重視して線引きするのがよいと思いますか?
例えばこういう米騒動が起きた場合、協力し合えるかどうかですかね
なるほど、「いざ不足や混乱が起きたときに、協力し合える範囲をどう作るか」を重視したい、ということですね。 その“協力し合える”というのは、具体的にはどんな協力(例:在庫の申告、優先出荷、販売制限への協力など)をイメージされていますか?
在庫の申告かな。しかしブランド米など付加価値をつけてる農家も多く、もうけがない形、努力をないがしろにする形の農家への協力は避けたいかな
在庫の申告は協力できる一方で、ブランド米など付加価値づくりをしてきた努力が、制度運用次第で損なわれるのは避けたい、というお気持ちなのですね。 この法案には「不足時にすばやく届ける」ために、民間業者にも一定量の備蓄を求める仕組みが入っていますが、その際に“努力をないがしろにしない”ためには、どんなルールがあると良いと思いますか?
備蓄が無駄にならないようにする制度を作る方がいいかな。例えば今話題のコメからプラスチック製品を作るような形の転用など。無駄に廃棄させないようにしないと
備蓄がムダになって廃棄されるのは避けたい、という点が強いのですね。転用先を用意しておく発想はとても具体的だと思いました。 その「備蓄が無駄にならない制度」を考えるとき、備蓄米を“いつ・どんな条件で”入れ替える(放出して新しい米に更新する)のが良いと思いますか?
3年くらいかな。ローリングストックしていく形でいいと思う
ありがとうございます。3年程度でローリングストックしていくイメージなのですね。 今回の法案で、あなたが特に気になっている点はどれですか?
・その他(自由記述)
ありがとうございます。「その他」を選ばれたとのことですが、今回の法案で特に気になっている点は、どんなところですか?
少し異なるのですが、農家が減反する政策に懸念を持っている。今のコメは高すぎるということなのだと思うけど、米は日本で食料自給率を上げる重要な産業だ。今回の中東情勢などで、日本は食糧難がくるのではないかと懸念している。食糧自給率の確保は急務であり、国の重要基盤でなければいけない。そのためには米産業は自動化や高齢化に対応しての効率化IT化、技術革新が必要。たとえば米を苗から植えない直に蒔くやり方で効率化を図るなどがある、そういう手のかからない農業政策も模索し、人材確保や放置されてる農地を耕していくための技術のありかたも模索してほしい。米を安定供給させることは大切だ
ご懸念は「食料安全保障として米の生産基盤を弱らせたくない」という点に強くつながっているのですね。効率化・IT化で担い手不足に対応していく必要性、すごく伝わりました。 補足だけすると、今回の法案は「減反(生産調整)を強める」というより、法律に残っていた“生産調整”の規定を削除して、「需要に応じた生産」を明記する内容になっています。 この点を踏まえてお聞きしたいのですが、「需要に応じた生産」という考え方が進むことで、食料自給や生産基盤の面ではどんなリスクが出ると感じますか?
災害時対策の備蓄米があるのかどうかかな
なるほど、「需要に応じた生産」に寄せすぎると、災害時などの“いざという時の備え(備蓄米)”が十分なのかが心配、ということですね。 あなたとしては、災害時の備蓄米は「国が持つ分」と「民間が義務で持つ分」のどちらをより重視するのがよいと思いますか?
国が透明に管理できるのであれば国。民間は通常の不足に備えて価格を安定させるための備蓄かな。災害は国の仕事だと思う
国が透明に管理できるなら災害対応は国が担うべき、民間備蓄は通常時の不足や価格安定のため、という整理なのですね。 最後に、この制度を設計する人に、何か一つ伝えるとしたらそれは何ですか?
食糧自給率は国防の要。米はそのためにも重要な産業だと思う。利権とかに忖度せずに、頑張ってほしい
ありがとうございます。食料自給率を「国防の要」と捉えて、米産業を守りつつ、利権に左右されない設計を求めたいというお気持ちが伝わりました。 ここまでのお話をまとめ、レポートを作成します。
お時間をいただき、率直なお話をありがとうございました。以下にレポート案として要約しました。内容に違いがないかご確認ください。
